- もったいないばあさん日記『お菓子中毒』/絵&文:真珠まりこ[ 2010-04-21 15:23 ]
- もったいないばあさん日記「トイレ」/絵&文:真珠まりこ[ 2009-11-17 16:00 ]
- 冷蔵庫/絵&文:真珠まりこ[ 2009-10-26 13:44 ]
- ミシン屋さん/絵&文:真珠まりこ[ 2009-08-31 17:09 ]
- もったいないばあさん日記『パセリ』/絵&文:真珠まりこ[ 2009-03-30 12:24 ]
- もったいないばあさん日記『感謝の気持ち』/文&絵:真珠まりこ[ 2009-03-16 12:32 ]
- もったいないばあさんと考えよう世界のこと/文・真珠まりこ[ 2009-03-04 16:39 ]
- もったいないばあさん日記『お鍋のマナー』/文・絵:真珠まりこ[ 2009-01-26 12:45 ]
- もったいないばあさん日記『整形』/文&絵:真珠まりこ[ 2008-12-09 12:09 ]
- もったいないばあさん日記『旬』/文&絵:真珠まりこ[ 2008-11-04 11:46 ]
カテゴリ:真珠まりこ
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もったいないばあさん日記『お菓子中毒』/絵&文:真珠まりこ

最近、若いお嬢さんたちがどんな食事をしているか、話を聞く機会があった。
「実家にいたころは、ご飯党だったけど、一人暮らしをするようになって、朝はチョコレートだけ」
「えっ、どうして?」
「起き抜けは食べられないし、甘いものなら入るってかんじ。て言うかチョコが主食かも」。
びっくりして聞いていたら、他の子たちもうなずくので、ますます驚いた。
「チョコとかお菓子で、ごはん食べずにすませちゃうことってあるよね」
「ごはんなしでお菓子だけ?」
「食べるひまない時とか、お菓子つまんでおなかいっぱいになっちゃったり」
「あと、ストレスたまると食べたくなる」
「お菓子ってくせになるし」
「私なんか、お菓子の袋ないと不安で、きれたらいやだから、買いだめしてる」
「それ中毒!? やばくない?」
と言って、笑っていた。
わたしゃなんだかこわくなったよ。
若い人がみんなこうではないだろうけど……。
ご飯があってお味噌(みそ)汁があって当たり前、と思っていた日本のごはんは、どうなってしまったんじゃろう。
一人暮らしか、ストレスか、食べる時間がないほど忙しいのが問題なのか?
おいしいお米のごはん食べないなんて、もったいない。
どころか、お菓子しか食べないなんて、からだに悪い!
お母さんになってもそんなだとしたら、子どもたちのごはんはどうなる?
これは、日本の危機かもしれんよ。
みんな、ちゃんと、ごはん食べよう!
もったいないばあさん日記「トイレ」/絵&文:真珠まりこ
駅のトイレで、小さな女の子にお母さんが、
「きたないから、この上にのって」と話していた。
洋式便器の上に、くつをはいたまま子どもをのぼらせて、用を足そうということらしい。
いろいろな人が使うトイレだから、気持ちはわからないでもないけど、
みんなが座るところに土足でのぼるのがあたりまえと、子どもが思うようになるのではと気になった。
次の人が気持ちよく使えるようにという心配りが、みんなお互いにできたらいいね。
ほんとはそれがあたりまえのことなんだと、子どもたちにも伝えたい。
以前、外国から来た知人が、「日本に来て一番びっくりしたのは、トイレ」と話していた。
「勝手に音が出たり水が流れたり、手を洗おうとしたら、せっけんと水と風もでてくるし、
ふたが勝手に開くときもある。どこにもさわらないうちに全部すむから驚いた」と。
「便座をふく除菌スプレーまでついていて、日本人は本当にきれい好き。
でも今では、自分も座る前に便座をふくし、ふかないときたない気がして気持ちわるい」ということじゃった。
便利なのはいいけれど、何事も行きすぎては不自由なこともある。
「きたないからさわらない」のがあたりまえで、除菌スプレーがないと
座れないとかの条件にしばられては、もったいないことになるかもしれない。
どこにもさわれなくなったら困るし、こうしなきゃという条件が多いほど、
自由に生活できなくなっちゃうもんだからね。

「きたないから、この上にのって」と話していた。
洋式便器の上に、くつをはいたまま子どもをのぼらせて、用を足そうということらしい。
いろいろな人が使うトイレだから、気持ちはわからないでもないけど、
みんなが座るところに土足でのぼるのがあたりまえと、子どもが思うようになるのではと気になった。
次の人が気持ちよく使えるようにという心配りが、みんなお互いにできたらいいね。
ほんとはそれがあたりまえのことなんだと、子どもたちにも伝えたい。
以前、外国から来た知人が、「日本に来て一番びっくりしたのは、トイレ」と話していた。
「勝手に音が出たり水が流れたり、手を洗おうとしたら、せっけんと水と風もでてくるし、
ふたが勝手に開くときもある。どこにもさわらないうちに全部すむから驚いた」と。
「便座をふく除菌スプレーまでついていて、日本人は本当にきれい好き。
でも今では、自分も座る前に便座をふくし、ふかないときたない気がして気持ちわるい」ということじゃった。
便利なのはいいけれど、何事も行きすぎては不自由なこともある。
「きたないからさわらない」のがあたりまえで、除菌スプレーがないと
座れないとかの条件にしばられては、もったいないことになるかもしれない。
どこにもさわれなくなったら困るし、こうしなきゃという条件が多いほど、
自由に生活できなくなっちゃうもんだからね。

冷蔵庫/絵&文:真珠まりこ
冷蔵庫そうじを手伝った。
整理が苦手な人たちにとっては、捨てられないものでいっぱいになった冷蔵庫は、
もう手に負えない重荷と感じてしまうものらしい。
「どうしたらいいでしょう」と頼まれて、時々手伝うことがあるんじゃ。
入れるところがないからと、もっと大きな冷蔵庫に買い換える人もいるが、
それでは入れっぱなしで無駄になるものが増えるだけ。
なにも解決しない。もったいない。
明かりが見えないくらい、ものがつまった冷蔵庫の奥からは、
まっ黒になったみかんや、がちがちに固まった魚のミイラを見つけることがある。
中には、一度も開封されずに腐ってしまったものもあるよ。
もしかしたら、そこに入っていることさえ、忘れられてしまったのじゃろうか……。
冷蔵庫がなかったころには、生ものが傷みにくいように、酢でしめたり、
塩やみそに漬けたり、魚は内臓を出しておくなどの知恵と工夫があった。
便利な生活になるほどに、知恵が失われてしまうのだとしたら、
冷蔵庫に頼りすぎて、ものを大切にする気持ちまで忘れてしまうのだとしたら、
残念なことじゃ。もったいない。
食料品を買う時には、使い切れるようによく考えて買いたいね。
それでも余ってしまうなら、保存できるように工夫をすればいい。
たとえば、野菜を干したりして。
干した野菜からはいいダシが出て、煮物や汁ものにも使えるんじゃよ。
冷蔵庫は、ものが腐らない魔法の箱ではないからね。

整理が苦手な人たちにとっては、捨てられないものでいっぱいになった冷蔵庫は、
もう手に負えない重荷と感じてしまうものらしい。
「どうしたらいいでしょう」と頼まれて、時々手伝うことがあるんじゃ。
入れるところがないからと、もっと大きな冷蔵庫に買い換える人もいるが、
それでは入れっぱなしで無駄になるものが増えるだけ。
なにも解決しない。もったいない。
明かりが見えないくらい、ものがつまった冷蔵庫の奥からは、
まっ黒になったみかんや、がちがちに固まった魚のミイラを見つけることがある。
中には、一度も開封されずに腐ってしまったものもあるよ。
もしかしたら、そこに入っていることさえ、忘れられてしまったのじゃろうか……。
冷蔵庫がなかったころには、生ものが傷みにくいように、酢でしめたり、
塩やみそに漬けたり、魚は内臓を出しておくなどの知恵と工夫があった。
便利な生活になるほどに、知恵が失われてしまうのだとしたら、
冷蔵庫に頼りすぎて、ものを大切にする気持ちまで忘れてしまうのだとしたら、
残念なことじゃ。もったいない。
食料品を買う時には、使い切れるようによく考えて買いたいね。
それでも余ってしまうなら、保存できるように工夫をすればいい。
たとえば、野菜を干したりして。
干した野菜からはいいダシが出て、煮物や汁ものにも使えるんじゃよ。
冷蔵庫は、ものが腐らない魔法の箱ではないからね。

ミシン屋さん/絵&文:真珠まりこ

住宅地の一軒家。「ミシンかけます」と書かれた看板をみつけた。
玄関先におばあさんがひとり。
子ども用のズボンのひざにあいた穴に、布をあててミシンで縫いつけていた。
「しまいこんだミシン出すの大変だから、破れたら捨てちゃうことあるって聞いて、
じゃあうちに持ってきてくれたらやってあげるわよって始めたの。
もともと縫いものが好きだし、どうせいつもカタカタやってるから。
ちょっとミシンをかけてほしいって時に、気軽に持ってきてくれたらと思ってる。」
ズボンの穴は、あて布の上からミシンをジグザグにかけて、なかなかしゃれた感じに仕上がった。
「そうでしょ、評判いいの。うちのもそんなふうにしてくださいってよく頼まれる。
子どものズボンはひざがよく破れるから、こうやって当て布しておけば丈夫になるし、
またはけるって喜んでもらえて、私もうれしいのよ」
「いらなくなった服とか布とか、捨てるのもったいないから使ってくださいっ、
て持ってきてくれる人もいて、材料には困らない。
いらないものがあふれる時代だからね。
昔は、小さな布も無駄にせずつくろいものに使ったり、大事にしていたものだけど……」
もったいないけど捨てられているもの、それがまた生かされるっていうのは私もうれしくなる話。
ものを大事にするの、私も大好きなんですよ、と話がはずんだ。
なんとなく顔も似ている気がするって?
いいお友だちができたよ。
もったいないばあさん日記『パセリ』/絵&文:真珠まりこ

訪ねてきた友人が、「パセリ残すのってもったいないと思わない?」と聞いてきた。
孫といっしょにレストランで食事した時のこと。
パセリを残していたので、「からだにいいのにもったいないよ」って食べようとしたら、「だめっ!」って怒られたんじゃって。
「お母さんが、お店のパセリは食べちゃだめって言ってたもん。おばあちゃん知らないの?」と言われて、びっくりしたらしい。
お嫁さん、その子のお母さんにも、「農薬がたくさんかかってるんじゃ……って気になるし、何度も使い回しされてるかもしれませんから……」と言われ、それから会う人ごとに、パセリを食べるかどうか聞いてまわっているそうじゃ。
自分は子どもの頃から、からだにもいいし頭が良くなるから食べなさいと親に言われて、苦いパセリをぱくぱく食べてほめられてきたのに、孫にそんなこと言われるなんて、ショックだったらしい。その後も、ほとんどの人が「食べない」と言うし、「飾りのパセリは、しおれないように薬品につけてあるって言うから、食べたら毒なんじゃない」と言う人までいて、もったいないばあさんなら……と、私のところに来たんじゃと。
だいじな食べものに、わざわざ身体の毒になるものをふりかけて、食べられなくしているのだとしたら、そりゃもったいない話じゃよ。
パセリはりっぱな緑黄色野菜。なのに、食べなくてあたりまえと不思議に思わないなんて……毒の心配なんかせずに食べたいもんじゃね。
もったいないばあさん日記『感謝の気持ち』/文&絵:真珠まりこ
「今年のお正月に主人が、『いつもありがとう』って言ってくれたんです」と涙ながらに話してくれた人がいた。そのご主人は亭主関白でえらそうにしている人だったが、病気をして命を失うかもしれないことになって初めて、自分を支えてくれる人たちへの感謝のきもちでいっぱいになったらしい。よく聞く話じゃが、そんなあたりまえのことを死ぬかもしれないとなるまで、なぜわからない人が多いんじゃろう。もったいないねえ。
感謝の気持ちは、言って言い過ぎることはない。「今日のごはんおいしかったよ、ありがとう」って言ってもらえたら誰だってうれしいじゃろ。またおいしいものありがとうって言ってほしくてがんばるから、ずっとおいしいものが食べられることにもなる。
「今更ありがとうなんて…」とか、「言わなくてもわかっているはず」なんて思っていることがあれば、ちゃんと言うべし。
感謝の気持ちは伝えたほうも幸せ、伝えられたほうも幸せ。伝えないのはもったいない。
誰もひとりでは生きていけないからね。みんな助けたり助けられたり、支えあって暮らしているから、感謝するのはあたりまえのことじゃよ。
「もったいない」という言葉には、ものを大切に思う心、自然の恵みや作ってくれた人への感謝の気持ちがこめられている。今年はますます忘れないようにね。

もったいないばあさんと考えよう世界のこと/文・真珠まりこ
「もったいないばあさんと考えよう世界のこと」という特別番組が3月20日(金・祝)に放送されます。
今地球で起きているさまざまな問題が私たちの暮らしとどのようにつながっているのかをお伝えする展示会、【もったいないばあさんのワールドレポート展】でお伝えしている内容をベースに、今回の番組では、子どもたちが働く問題に焦点をあてて、私が実際に“見たこと”“感じたこと”をリポートいたします。
***********************
「もったいないばあさんと考えよう世界のこと」
2009年3月20日(金/春分の日)朝10:00~10:55
TVh発テレビ東京系列6局ネットで放送。
(TVh、テレビ東京、テレビ愛知、テレビ大阪、テレビせとうち、ティー・ヴィー・キュー九州放送)
***********************

2月はじめ、この番組の取材の為にインドへ行ってまいりました。
取材中 たくさんの子どもたちに会いました。
インドで働く子どもたちの数は、1000万人とも5000万人以上とも言われています。
14歳以下の子どもを働かせていることがわかると、雇い主は処罰を受けることになるため、子どもを隠したり、年齢をごまかしたり、うそをついたりします。だから 実際に何人が働いているのか、正確な数字はわからないのです。
出会った子どもたちの中には、朝から夜まで休みなく働き、学校には一度も行ったことがない子もいました。

子どもたちが働く理由もケースもいろいろ。
貧しくても働いていても、大好きな家族と仲良く暮らす子どもたちは明るく笑っているけど、未来への希望も楽しみもない、あきらめている子どもの顔は、疲れて悲しい…
働いている子どもたちは今もたくさんいるけれど、だからしかたがない、どうしようもないじゃなくて、たくさんいるからこそキリをつけていかなきゃいけないし、
1日も早く、1人でも多くの子どもたちに明るい顔が戻りますように
すべての子どもたちが笑顔で暮らせる日がきますように
私も自分にできることをやっていきます。

「できることをやらないなんて、もったいない!」
もったいないばあさんからのメッセージです。
観てくださいね。
***********************
「もったいないばあさんと考えよう世界のこと」
2009年3月20日(金/春分の日)朝10:00~10:55
TVh発テレビ東京系列6局ネットで放送。
(TVh、テレビ東京、テレビ愛知、テレビ大阪、テレビせとうち、ティー・ヴィー・キュー九州放送)
***********************
★同タイトルの書籍「もったいないばあさんと考えよう世界のこと」講談社より発売中。
ワールドレポート展の会場で行っている子ども向けのレクチャー、ギャラリートークの本です。
今地球で起きているさまざまな問題が私たちの暮らしとどのようにつながっているのかをお伝えする展示会、【もったいないばあさんのワールドレポート展】でお伝えしている内容をベースに、今回の番組では、子どもたちが働く問題に焦点をあてて、私が実際に“見たこと”“感じたこと”をリポートいたします。
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「もったいないばあさんと考えよう世界のこと」
2009年3月20日(金/春分の日)朝10:00~10:55
TVh発テレビ東京系列6局ネットで放送。
(TVh、テレビ東京、テレビ愛知、テレビ大阪、テレビせとうち、ティー・ヴィー・キュー九州放送)
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2月はじめ、この番組の取材の為にインドへ行ってまいりました。
取材中 たくさんの子どもたちに会いました。
インドで働く子どもたちの数は、1000万人とも5000万人以上とも言われています。
14歳以下の子どもを働かせていることがわかると、雇い主は処罰を受けることになるため、子どもを隠したり、年齢をごまかしたり、うそをついたりします。だから 実際に何人が働いているのか、正確な数字はわからないのです。
出会った子どもたちの中には、朝から夜まで休みなく働き、学校には一度も行ったことがない子もいました。

子どもたちが働く理由もケースもいろいろ。
貧しくても働いていても、大好きな家族と仲良く暮らす子どもたちは明るく笑っているけど、未来への希望も楽しみもない、あきらめている子どもの顔は、疲れて悲しい…
働いている子どもたちは今もたくさんいるけれど、だからしかたがない、どうしようもないじゃなくて、たくさんいるからこそキリをつけていかなきゃいけないし、
1日も早く、1人でも多くの子どもたちに明るい顔が戻りますように
すべての子どもたちが笑顔で暮らせる日がきますように
私も自分にできることをやっていきます。

「できることをやらないなんて、もったいない!」
もったいないばあさんからのメッセージです。
観てくださいね。
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「もったいないばあさんと考えよう世界のこと」
2009年3月20日(金/春分の日)朝10:00~10:55
TVh発テレビ東京系列6局ネットで放送。
(TVh、テレビ東京、テレビ愛知、テレビ大阪、テレビせとうち、ティー・ヴィー・キュー九州放送)
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★同タイトルの書籍「もったいないばあさんと考えよう世界のこと」講談社より発売中。
ワールドレポート展の会場で行っている子ども向けのレクチャー、ギャラリートークの本です。
もったいないばあさん日記『お鍋のマナー』/文・絵:真珠まりこ
急に寒くなって、お鍋がおいしい季節がきたね。
この前、鍋を囲んで食事をした時のこと、おはしをねぶりながら食べるクセのある人がいた。ちゅばっとなめたおはしを鍋に突っ込んでかき回すから、 そこにいた人たちがみんな、凍りついてしまった。
なまなましく混ざりこんでいる気がして食欲がなくなったのか、その後、誰もはしがすすまなくてね、いっぱ い残ってしまったんじゃ。
もったいなかったよ……という話をすると、「えっ、もったいないばあさんでも食べ残しすることあるんですか?」と聞かれた。
い や、この時は、残ったお鍋をおじやにしたら、おはしの人が全部持って帰ったんじゃ。おじやが大好きなんじゃって。それよりも、この人に、「はしをねぶるのは、お行儀が悪いからやめなさい」と言ってあげられなかったことが心残りじゃ……と言うと、「えっ、もったいないばあさんでも言えないことあるんですか?」と言われた。
皆の前で恥をかかせるようなことはしたくなかったし、二人で話をする機会もなくてね。今の親は、昔ほど行儀作法にうるさくなくなったから、作法があることさえ知らない若い人も多いけど、人と鍋を囲むときには、皆で気持ちよく食べるためのルールがあるということ、家でおそわる機会があったらいいのにね。
せっかくの美人が台無し……なんて思われちゃったらもったいない。

この前、鍋を囲んで食事をした時のこと、おはしをねぶりながら食べるクセのある人がいた。ちゅばっとなめたおはしを鍋に突っ込んでかき回すから、 そこにいた人たちがみんな、凍りついてしまった。
なまなましく混ざりこんでいる気がして食欲がなくなったのか、その後、誰もはしがすすまなくてね、いっぱ い残ってしまったんじゃ。
もったいなかったよ……という話をすると、「えっ、もったいないばあさんでも食べ残しすることあるんですか?」と聞かれた。
い や、この時は、残ったお鍋をおじやにしたら、おはしの人が全部持って帰ったんじゃ。おじやが大好きなんじゃって。それよりも、この人に、「はしをねぶるのは、お行儀が悪いからやめなさい」と言ってあげられなかったことが心残りじゃ……と言うと、「えっ、もったいないばあさんでも言えないことあるんですか?」と言われた。
皆の前で恥をかかせるようなことはしたくなかったし、二人で話をする機会もなくてね。今の親は、昔ほど行儀作法にうるさくなくなったから、作法があることさえ知らない若い人も多いけど、人と鍋を囲むときには、皆で気持ちよく食べるためのルールがあるということ、家でおそわる機会があったらいいのにね。
せっかくの美人が台無し……なんて思われちゃったらもったいない。

もったいないばあさん日記『整形』/文&絵:真珠まりこ
自慢のペットだと言って、パンダを連れている人がいてびっくりしたよ。
「ワン!」とほえるから実は犬だとわかったが、飼い主は、犬をパンダにする
ために、わざわざ海外まで行ってきたと聞いて、ますます驚いてしまった。
となりの国、中国では、毛をカットして染めるようなことをするだけではなく、まぶたは二重のほうがかわいいから、耳がピンと立ってる方がかしこそうだから、などといった理由で、ペットの犬を整形手術する人がいるのだとか……。
犬はぬいぐるみじゃない、生きものじゃろ。
ロバやブタやヒツジに変えられる犬もいるらしいが、それではもはや、犬として生まれてきた意味がないよ。
パンダになったチャウチャウ犬……
「赤ちゃんパンダみたいで、かわいい!」と、だっこされて喜んでいるじゃろうか。二重になったり、ロバになったりして、うれしい犬がいるのじゃろうか。
薬で眠らされて、姿かたちを変えられてしまうなんて、こわい思いをしているかもしれない。
犬は犬らしく、パンダはパンダらしく、どんな生きものにも、自分らしく生きていく意味があるものじゃ。人間の身勝手で、生きものまでにせものに作りかえてしまうなんて、もったないというよりは、とんでもない!

******************************
【もったいないばあさんのワールドレポート展 in TOKYO 2】開催中!
もったいないばあさんのワールドレポート展は、気候変動、食料と水の不足、森や生きものが消える、戦争、貧困など、今地球上で起きているさまざまな問題と、これらの問題に巻き込まれている世界の子どもたちの現状が、私たちの暮らしとどのようにつながっているのかをお伝えする展示会です。
これらの問題はすべて、命をまず一番に考えていたら起きなかったことばかり。
命の大切さを伝える「もったいない」のメッセージとともに、もったいないばあさんが問題のパネル展示をご案内します。
なぜこんなことが起きているのでしょうか?どうしたら、皆で幸せに平和に暮らすことができるでしょう?問題と自分たちの暮らしとのつながりを知り、できることを考えるきっかけにしていただけたらと思います。
期間中もったいないばあさんの作者・真珠まりこによるギャラリートークを行います。
=====================================
■開催日:2008年12月5日(金)~2009年1月24日(土)
■開催時間:10AM ~ 7:30PM
(土曜日は5PMまで / 初日は4PMから / 最終日は4PMまで )
日祝月および12/26、12/28~1/5休館
■開催場所:地球環境パートナーシッププラザ(GEIC)
=====================================
●ギャラリートーク /真珠まりこ
「地球の問題と世界の子どもたちの話」
2009年1月24日(土)14:00~
入場無料・トークは小学生以上対象・予約不要
問合せ先:スタジオ森の家 TEL 045-983-0839
会場:地球環境パートナーシッププラザ TEL 03-3407-8107
●主催:もったいないばあさんのワールドレポート展実行委員会 / 後援:日本ユニセフ協会 / 協力:講談社
「ワン!」とほえるから実は犬だとわかったが、飼い主は、犬をパンダにする
ために、わざわざ海外まで行ってきたと聞いて、ますます驚いてしまった。
となりの国、中国では、毛をカットして染めるようなことをするだけではなく、まぶたは二重のほうがかわいいから、耳がピンと立ってる方がかしこそうだから、などといった理由で、ペットの犬を整形手術する人がいるのだとか……。
犬はぬいぐるみじゃない、生きものじゃろ。
ロバやブタやヒツジに変えられる犬もいるらしいが、それではもはや、犬として生まれてきた意味がないよ。
パンダになったチャウチャウ犬……
「赤ちゃんパンダみたいで、かわいい!」と、だっこされて喜んでいるじゃろうか。二重になったり、ロバになったりして、うれしい犬がいるのじゃろうか。
薬で眠らされて、姿かたちを変えられてしまうなんて、こわい思いをしているかもしれない。
犬は犬らしく、パンダはパンダらしく、どんな生きものにも、自分らしく生きていく意味があるものじゃ。人間の身勝手で、生きものまでにせものに作りかえてしまうなんて、もったないというよりは、とんでもない!

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【もったいないばあさんのワールドレポート展 in TOKYO 2】開催中!
もったいないばあさんのワールドレポート展は、気候変動、食料と水の不足、森や生きものが消える、戦争、貧困など、今地球上で起きているさまざまな問題と、これらの問題に巻き込まれている世界の子どもたちの現状が、私たちの暮らしとどのようにつながっているのかをお伝えする展示会です。
これらの問題はすべて、命をまず一番に考えていたら起きなかったことばかり。
命の大切さを伝える「もったいない」のメッセージとともに、もったいないばあさんが問題のパネル展示をご案内します。
なぜこんなことが起きているのでしょうか?どうしたら、皆で幸せに平和に暮らすことができるでしょう?問題と自分たちの暮らしとのつながりを知り、できることを考えるきっかけにしていただけたらと思います。
期間中もったいないばあさんの作者・真珠まりこによるギャラリートークを行います。
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■開催日:2008年12月5日(金)~2009年1月24日(土)
■開催時間:10AM ~ 7:30PM
(土曜日は5PMまで / 初日は4PMから / 最終日は4PMまで )
日祝月および12/26、12/28~1/5休館
■開催場所:地球環境パートナーシッププラザ(GEIC)
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●ギャラリートーク /真珠まりこ
「地球の問題と世界の子どもたちの話」
2009年1月24日(土)14:00~
入場無料・トークは小学生以上対象・予約不要
問合せ先:スタジオ森の家 TEL 045-983-0839
会場:地球環境パートナーシッププラザ TEL 03-3407-8107
●主催:もったいないばあさんのワールドレポート展実行委員会 / 後援:日本ユニセフ協会 / 協力:講談社
もったいないばあさん日記『旬』/文&絵:真珠まりこ

実りの秋。食欲の秋がやってきた。
いも掘りに行った子どもたちが、おいもパーティーをするから来てね、ってよびに来てくれて、たくさんごちそうになったよ。
ちょうどおいしい食べ時に収穫した季節のものを、新鮮なうちにいただけることほど幸せなことはない。うんとこしょっと掘り出したおいもを、ふかしたり焼いたり、あちあち言いながら皆で食べた。
その子たちが通う幼稚園では、旬の本物の味を知ってほしくて……と、園長先生が育てている畑で、季節に合わせたパーティーが開かれる。
夏には、真っ赤に熟れた甘いトマトを手でもいでぱくぱく。
トマトがきらいだった子も「おいしい、おいしい」って食べていたよ。
反対に、秋になっても冬が来ても、トマトやきゅうりなどの夏野菜しか食べなかった子たちも、本当においしい旬の味を知ることで、他の野菜の旬も食べたいと思うようになったらしい。
今どきは旬がいつなのかわからないくらい、ほとんどの野菜が一年中並んでいるが、何でもあるからといって、豊かさを感じるとは限らないものじゃ。
もしかしたら、トマトというと、コンビニのお弁当に年中入っているプチトマトしか知らずに、一生を終える人がいるかもしれない。
秋には旬がてんこもり。けれど、旬の盛りというのは、一年のうちのたった十日間だけと聞く。その食材が一番おいしく食べられる短い時間。季節がくれる期間限定本物の味を、味わわないなんてもったいない。



































