獣の女医 サバンナを行く/文:滝田明日香

私の3冊目の本が3月26日に産経出版社さんから出ます♪



ケニアの野生動物を守る獣医・滝田明日香のエッセイ3作目!!
獣医の卵から獣医になり、アフリカ・ケニア・マサイマラを守るために今日も爆走!
素直な視線で、野生の勘でつづるエッセイです。

誰もまだ手をつけていない山積みのケニアの問題。
例えば、野生動物に家畜が襲われる問題、エイズ、結核、マラリアの陰に隠れた狂犬病の恐ろしさを知らない問題などを著者が自分の力で解決するために奮闘します。
そのような問題だけでなく、常識(?)では測れないマサイとの交流。
楽しく、明るく、時には超ムカつく、でもやっぱりケニアが大好き!

獣医の卵~新米獣医~現在の活動を伝えます。
獣医になるためのエピソード、ナイロビで暮らした時のエピソードを日本の常識研修医時代のエピソードとして、ホームページでの毎日の日記、メーリングリストで配信している現在のケニアの現状などを、面白い部分だけを抜粋してまとめました。


■タイトル:「獣の女医 サバンナを行く」(単行本)
■値段:1,575円
■出版社:産経新聞出版社


ぜひ、読んでみてくださいねっ♪
   # by mottainai-lab | 2009-03-24 16:48 | 滝田明日香 | Trackback | Comments(0)  

ワイヤー罠にかかった子ゾウ/文:滝田明日香

先日、政府の野生動物獣医さんに同行して、ワイヤー罠がかかった子ゾウの治療に参加してきました。
ワイヤー罠が首にかかり、耳が切り刻まれていた子ゾウ。ワイヤー罠をはずし、耳の治療をするために、まずは子ゾウに麻酔銃を撃ちます。だけど、その子供を守る為に母親がレンジャーたちに威嚇して攻撃したりしてたので、ずいぶん時間がかかってしまいました。それにしても、ゾウの攻撃は恐ろしい。パォーーーーーッ!!と叫び声を上げながら木をバキバキバキ!!と破壊しながら突進して来た瞬間、大の男が10人ぐらいが血相変えて、車の荷台に飛び込んでいましたよ。

↑やっと麻酔銃で眠らされた子ゾウと母親。

耳の治療をし、ワイヤー罠が外されると、なんと喉のところでざっくり気管が切れて、喉から息をしている状態だった子ゾウ。無惨に開いて炎症した傷口から、ブォーブォーと呼吸が聞こえます。


最初、安楽死させるかべきか話し合った後、「とりあえず、今日は治療し、もし後日病状が改善に向わなかったら安楽死させる」ということに決まりました。子ゾウってストレスですぐ死んでしまうんです。肺炎になって。こないだレスキューされた子ゾウも、1週間後にナイロビで死んだらしいし、先週レスキューされた子ゾウも(もっと小さかった)死んでしまったらしい。どちらも、移動からくる極度のストレスによって起こった肺炎。こないだの足が折れた子ゾウも入れると1ヶ月で死んだ子ゾウは、3頭。


この子は、これから助かるのだろうか?自然の治癒力に頼るしかないです。
   # by mottainai-lab | 2009-03-18 10:36 | 滝田明日香 | Trackback | Comments(0)  

中古カメラで動物保護/文:滝田明日香

HP経由のメールで、「何かレンジャーさんたちが活動をする際にあたって必要な物があったら教えて下さい」という問い合わせをもらいました。今日は、マラ・コンサーバンシーのブログで受付けているアイテム寄付のことをご紹介させていただきます。

マラ・コンサーバンシーではレンジャーのパトロール中に使うため、中古デジタルカメラを探しています。現在、寄付されたデジカメは、密猟の証拠写真、野生動物の怪我や病気、コミュニティーの家畜の被害、観光客のアニマルハラスメントなどの動かぬ証拠を納める為に役に立っています。本来ならフィールドで起こる出来事や事件は証拠写真などがない為にうやむやにされてしまうことがほとんどのところ、デジカメが大活躍しています。

求めているデジカメは「中古」です!
もし家の戸棚の中に何年も使ったことのない古いデジカメなどを眠らしている方がいらっしゃったら、野生動物保護の手助けという形でデジカメを活躍させてあげませんか?

ちなみに私の冬眠していた古いカメラは、保護区外で家畜被害を撮るのに使われています。密猟の罠の写真やら、病気や怪我した動物の写真も撮って来てくれ、現場での状況判断にすごく役に立っています。


中古カメラはこんな場面で役立てられます↓
●密猟対策パトロール●
↑カバの干し肉を持つ密猟者たち。

●観光客によるアニマル・ハラスメントの監視●
↑1頭のチーターの回りに集まる9台の観光バス。

●保護区内の動物のモニタリング●
↑槍で腹部を刺され死んだゾウ。

↑ロッジの汚水タンクに落ちて怪我をしたゾウ。証拠写真と共にロッジに抗議をし、野生動物が歩くエリアの汚水タンクは閉鎖された。


●●●●●●●●●以下の方を探しています●●●●●●●●●
1. 中古カメラを寄付して下さる方
2. ケニアに旅行に来られる方で、寄付された中古カメラをケニアに持って来られる方。
もしご協力いただける方がいたら、drasuka@hotmail.comまで御連絡下さい!!
メールの件名は、「中古カメラ寄付」にして、300KB以内(大きさ400x300ぐらい)の画像で中古カメラの写真を添付して頂けるととても助かります!

<必要な物>
・ カメラ(本体)
・ カメラのメモリカード
・ カメラの充電器もしくは、リチャージ可能な電池とその充電器(240volt対応)
・カメラとコンピューターを接続するケーブル



中古カメラは、ケニアに到着した後にレンジャーの手に渡ります。
アクセサリをこちらで購入することは難しいので、カメラが誰かに手渡されてすぐ使える状態かどうか確認して下さい(メモリカードが入っているか、充電がしてあるかなど)。
その際、日本語の言語設定を「英語」に変換するのを忘れないで下さい。
マサイマラではデジカメ用の電池を購入することはまず不可能ですので、カメラは充電によって使用されます。
カメラ本体につなげられる充電器、もしくは、リチャージ可能な乾電池とその充電器があるかどうか確認して下さい。
充電が出来ない場合はマサイマラでの使用が難しくなりますので、ご了承下さい。


みなさまのご協力お待ちしています!!
どうぞ、よろしくお願いいたします。


   # by mottainai-lab | 2009-02-16 16:25 | 滝田明日香 | Trackback | Comments(1)  

サバンナ恒例の野焼きシーズン到来! 文・滝田明日香

1月中旬になると恒例の野焼きシーズンが始まります。
毎年、雨期のちょっと前に保護区の一カ所を野焼きするマラトライアングル。
成長しすぎて固くなってしまったサバンナの草を焼き払い、新芽を求めてやってくる野生動物を呼び寄せる為の大切な行事。
この野焼きは、ネットでのアフリカ気候サイトで雲の動きを読んでから、雨が予想される時期に決められている。野焼きが終わった後にすぐ雨が降り、それによってものの1週間で真っ黒に焼かれたサバンナに緑の新芽が出始めるのでびっくりしてしまう。


雨が予想される何日か前の風が強い快晴の日、レンジャーたちがサバンナに日をつけます。
火をつける道具で一番大切なのは、古タイヤ。
まず枯れ草をタイヤの溝の中にいっぱい詰め込み、そこにガソリンがまいて点火させる。
そして、太いワイヤーで車につながれたタイヤは、サバンナの上を時速20キロのスピードで引っ張られる。


     ↑グレーダーのでっかい古タイヤにガソリンをかけ、点火っ!


      ↑レンジャーの車が通った後はサバンナ一体に火がつきます。


乾いた草は、燃えるタイヤが通っただけで小さな種火がつき、風によって大きな火となり、サバンナが燃え出して行く。風が強い日を選ぶのは、早く火が回るのと同時に出来るだけ火が一カ所にとどまって多くの植物を焼き払わないため。そして、野焼きは道で火を止めるために、保護区の道にそって行われている。

煙を放ち始めると、まずコウノトリが焼けた虫を食べる為に真っ黒になったサバンナに大量に舞い降りてきます。そして、野焼きの後にすぐ新芽が生えるのを知っている草食動物たちが、黒い大地に集まり始め、
雨が降った1週間後、深い緑の新芽のカーペットが生え出し、草食動物の天国となります。


             ↑ドゥドゥ・チョマ(虫焼き)をエンジョイするコウノトリの大群。



             ↑新芽を待ち、野焼きされたエリアに集まる草食動物たち。
               これからサバンナは新芽のキレイな季節になります。
   # by mottainai-lab | 2009-02-03 15:56 | 滝田明日香 | Trackback | Comments(1)  

ケニア便り/文:滝田明日香

最近ワクチン・キャンペーン以外にも、家畜が肉食獣による被害受けないように、トルコからの牧羊犬を使って、どれだけヒョウとライオンによる家畜の被害を防ぐことが出来るか、というプロジェクトをやっています。(アメリカのシーワールドブッシュガーデン財団から資金いただいて、このプロジェクトは進んでいます)
肉食獣による家畜の被害を防ぐことで、マサイがライオンやらヒョウを害獣として殺さないようにするのが目的。うちらのエリアでは、たぶん2000年から推定300頭ほどのライオンやヒョウやハイエナが、害獣として毒殺されている。いかに肉食獣と地域住民(と家畜)が衝突しないようにするか、それが肉食獣を守る上で一番大切なこと。

トルコで羊を守る為に何千年も使われてきた大型牧羊犬。

8月にセミナー受けに行ったナミビアのチーター保護団体では、この牧羊犬を使って家畜をチーターから守ることで、農家の人がチーターを害獣として殺さないようにしてきました。過去14年間にこの団体から300匹の牧羊犬が家畜を守る為のツールとして、ナミビアの農民の手に渡されています。コラボレーションという形で、今回ナミビアからやって来たリズは、うちらのプロジェクトに最初の牧羊犬の子犬イセイヤ君を連れてきてくれました。今、マサイと羊の群れと一緒に、子犬のイセイヤ君はいっぱしの牧羊犬になる為にトレーニング中です(イセイヤ=マサイ語で「背の高い水草」(うちらのレンジャーポストの名前でもある))。

サバンナを眺めるイセイヤ。

そしてこの3週間ずっとうちでバイトしていてくれた青年のテディーの仕事は、イセイヤと羊の群れが住むボーマ(集落)を作ること。この建物は肉食獣が侵入しにくい造りで建てられていて、今後コミュニティーを対象とした「デモンストレーション・ボーマ」として使われます。簡単に言えば、どうやって肉食獣による被害が少ない建物を作れるか習いにくる場所。その中で、牧羊犬のトレーニングや、家畜の損害賠償についてのミーティングなどもする予定で、いろいろな意味で今後のコミュニティーワークのセンターポイントとなる施設です。



ここまで出来上がるのに、テディーの助けがなかったら本当に出来なかった。土地使用料を30倍にふっかけられサイト変更すること1回、トラック使用量を10倍ふっかけられること2回、大工に仕事ボイコットされること2日。昼休み3時間とる大工を探しまわって連れ帰すこと毎日、契約した金額を増やされ交渉を一から始めること毎日、前借り要求を断ること毎日。酔っぱらいの村長に怒鳴られること1回、森から木材を運ぶこと50回以上、オロロロゲートから刈った草を運ぶの往復15回。本当なら、私が毎日ブチ切れながらやらなきゃいけなかった仕事っす。ホント、助かった。っていうか、テディー、君は救世主です。
それにしても、とんでもない仕事量のなか、ごうつくばりのうちの隣人たち相手に本当によく頑張ってくれました。それでも、「マラ生活楽しかったよ!また仕事があったらすぐ呼んでね!」と元気いっぱいの笑顔でマラを去って行った、テディー。
本当にありがとう!!

   # by mottainai-lab | 2009-01-20 15:42 | 滝田明日香 | Trackback | Comments(0)  
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