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音楽を感じる才能/文:char

音楽は、楽器が使えなくても声があればできる。
手をたたいたり、足踏みをしたり、そういうことでもつくることができる。
声にメロディーがつけば、その音には映像が見えるような
ドラマチックさが生まれて、より一層おもしろくなってくる。
すごくシンプルだけど、広げることも掘り下げることもできる。
大きなものなんだ。

また、音楽っていうのは、つくった人の元を離れた瞬間に
聴く人のものになる。
どう思おうと、どう解釈しようと、聴く人の自由だ。
意味を説明するものでもないし、強要するものでもない。
もちろん、スポーツのように勝ち負けをきめるものでもない。
寛容で自由なものだ。

音楽は、いろいろな人に触れながら、後世に残っていくものもある。
「ジャジャジャジャーン」て口ずさめば、誰でも「運命」のフレーズだと気づく。
ベートーベンだって、まさかそんなに「運命」が有名になって、
残っていくなんて思っていなかったかもしれない。
時に左右されないものもある。

特別教育を受けなくても「なんかいいなー」「かっこいいなー」って、
人は、その音楽から何かを感じる。
言葉や、宗教や、時代が全くちがっていても、
それらを完全に超越して、人は音楽を感じることができる。
それは、人の才能だと思うんだ。

だから、その才能を使わないのはモッタイナイ。
音楽は、時に「会話」をすることもできる。
テレパシーなんだ。
音楽を感じて、音楽を楽しんで、
もっともっと、音楽に触れようぜ。

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   by mottainai-lab | 2011-06-09 17:34 | char | Comments(23)   

アナログとデジタル/文:char

みんなは、音楽をどうやって買ってるんだろうか。
俺が音楽に夢中になったころっていうのは、
もちろんレコードが主流だったんだけど、
どんどんアナログからデジタルに移行して
このごろはCDも買わず、iTunesでデータで買うっていうのが
普通になっているんじゃないかな。

決して、デジタルになっていくのがよくないとは思わないんだけど、
少しだけ寂しいなぁと思うこともある。
紙の匂いとかインクの匂いとか、ジャケットのデザインとかね。
写真を撮る時も、昔は現像してプリントが当たり前で
自分でアルバムを作ったりしていたんだけど、
最近では、デジカメになってプリントもしなくなってる。
写真の手触り感は、もしかしたら過去のものなのかもしれない。
なんだか、その寂しさに似てるんだ。

音楽を作るという観点からみると、デジタルへの移行は
ものすごく大きな変化だったかもしれない。
今までは20帖くらいないと入らない高額な機材が必要だったのが、
今では、8帖のスタジオでも十分の手軽さ。すごく便利。
だから、このZICCAでアルバム制作ができるようになったんだ。
俺は、デジタルのプロと一緒に音楽制作をやっていくことで、
「アナログ」が薄れていく寂しさを超えて、
「デジタル」の良さや上手く共存していくことを知ったのかもしれない。

ここ数年で、デジタルの技術もどんどん発達していて、質も上がっている。
そこで思うのは、きっとデジタルはアナログになりたいんだってこと。
あの独特の音、あの手触り感、あの空気感は、アナログならでは。
やっぱり、人の心を打つのは、アナログなものなんだ。
そのアナログな良さを、デジタルでも残せるようになってきた。
すごい時代だ。

データでダウンロードすることが主流だからこそ、
ライブに足を運ぶ人も多くなっているのかもしれない。
不特定多数の人と同じ空気を共有するっていうのは、最高だろ?
今も昔も変わることなく、そういうことに人は感動するだよな。

いろいろなことが「アナログ」から「デジタル」になって
音楽業界の流行廃りのスピードとか、音楽の楽しみ方とか、
いろいろなものが変化してきた。
俺も、その変化に多かれ少なかれ、疑問を覚えたり
寂しさを感じていた一人なんだけど、
「TRADROCK」の制作をしていて、考え方が変わってきたんだ。
デジタルになってきている今は、「外よりも中を見つめていく時代」なんだって。
つくる側も聴く側も、本質と真っ向から勝負する時代。
だから、最終的には残るべき物が残っていくんだと、俺は思う。

TRADROCKの“Jimmy”では、息子のJesseとセッションしてるんだけど、
リアルタイムでJimmy Pageを知らない息子との共演は、
なかなかおもしろかったんだ。
どちらかというとデジタル世代の息子と、完全アナログ世代の俺の共演。
世代や通ってきたカルチャーが全く違う二人が、
一緒につくり出す音楽や空気感を、ぜひ感じて欲しい。

まー、アナログとかデジタルとか言ってても、
俺はオモチャとしてのギターがやめられないっていうところは、
昔からちっとも変わらないな。
親への反発も、音楽をすることへのエネルギーとなって
あっという間にこの歳まできてしまった。
これからも、変わらずにギターを弾き続けるんだろうけど。

さて、久々にアナログに針をおとしてみようか。

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   by mottainai-lab | 2011-05-16 18:40 | char | Comments(9)   

「TRADROCK」への挑戦(後編)/文:char

カバーアルバムDVD+CD「「TRADROCK」の制作話の続きを少し。

6人のアーティストの曲をアレンジする作業は、
ある種、「ぶっ壊す作業」に近かったかもしれない。
というのは、ロックはオリジナルには勝てない。
ノリ一発で合わせていく勢いのある音楽。
完璧にそのメンバーじゃないと奏でられない音楽。
いろいろあるんだけど、やっぱりオリジナルがかっこいいんだよ。
だから、俺たちは今回、そっくりに真似ることじゃなくて
今まで、聴きまくって影響されまくった上で、
俺たちらしく、おもいきり「遊ぶ」ことにしたんだ。

気の合う(音感の合う?)仲間を集ってセッションする。
その感触は、まるで高校時代にはじめてバンドを組んだ時のように
とても新鮮で本当に楽しかったよ。
何が楽しかったって、楽器での会話=アドリブ。
みんなそれぞれにボキャブラリーを持っているから、
ちゃんと楽器での会話が成り立つし、
お互いに「アイツ、次はこうくるか?」って予測しあうのもおもしろい。
それで、たまに予測がばっちりあたっちゃったりして。
そういうタイミングは、DVDで俺「ニヤリ」としちゃってるから、
ちょっとその辺も見てみてよ(笑)

今回、俺の息子にも参加してもらってるんだけど、
リアルタイムで触れていない若い世代が入ると
音楽の解釈の仕方も俺と違っていることもあって、
一緒にやることで世界が広がっていったんだ。
それも、今回のおもしろい体験だったな。

あらためて振り返ると、この企画を本当にやってよかったと思う。
ロックも50年以上が経ち、流行のものではなくて
クラシックなもの、トラッドなものになってきた。
俺もそうだけど、人はいろいろな人に影響を受けて成長していく。
クラプトンもきっとそう。
誰かに影響を受けて、曲調にも変化が生まれる。
だから、そのアーティストごとのルーツを辿りながら、
音楽の世界がぐっと広がることもある。
そういう意味で「TRADROCK」が、ひとつの「入口」になればいいと思う。
ギター好きな人にも若い人たちにも、ぜひ聴いてほしいし、感じてほしい。

今は、「TRADROCK」をひっさげたライブツアーのまっただなか。
来てくれる人は、ぜひ会場で会いましょう。
   by mottainai-lab | 2011-04-18 14:12 | char | Comments(40)   

「TRADROCK」への挑戦(前編)/文:char

さて、今回はDVD+CDシリーズ「TRADROCK
について少し書いてみようか。

俺は、物心ついたころからギターやピアノをはじめたんだけど
最初は、クラシックピアノを習っていたんだ。
10代にロックに出逢ってしまってからは、まさに「虜」。
寝食を忘れてギターを弾きまくって、すっかりのめり込んでたもんだよ。
親には全く理解されず「流行だからすぐに消えるものだろう」とさえ言われてた。
まー、何を言われてもやめようとは思わなかったんだけど。
そして、そんな風にギターやロックに夢中になってはや40年。
ロックも流行なんていうものはとっくの昔に通りすぎて
すっかり「クラシック」になってしまった。
そんな時間の経過に気づいた時、ふと思ったんだ。

数々の音楽を10代の純粋な感性で聴いていたけど、
もしかしたら、誤解していた部分があるかもしれない、と。

そこから、当時耳コピーしていたアーティストをあらためて聴きあさった。
聴いて、聴いて、聴いて、
そして今、自分ができるアレンジで演奏してみようと思った。
しかも、一発どりで映像におさめる。失敗は許されない。
万が一、失敗したとしても、それを本番の中で乗り越えなくちゃならない。
そんなライブに最も近い緊張感の中で、
過去に影響を受けたアーティストに挑む作業。
それが、「TRADROCK」の制作だったんだ。

今回、選んだアーティストは、
Eric Clapton
Jeff Beck
The Beatles
The Ventures
Jimmy Page
Jimi Hendrix


という6人。

亡くなった方は別として、ほとんどの人が現役だし、ロック第一世代。
あらためて今回聴き込んで、それぞれのアーティストのすごさを感じたよ。
だって、俺がはじめて彼らの音楽を耳にした頃、彼らは20歳そこそこ。
しかも、今とは比べ物にならないくらいテクノロジーの低い環境で
あれだけのプレイをしていたんだからね。感服だったよ。

そんなアーティストに挑むというのは、俺にとっても初の機会。
あえて選曲は自分でせずに、友人たちに頼んで
各アーティスト6曲(※)に厳選したんだけど、
これがなかなか手強くて(笑)
かなりハイレベルな曲が選ばれたりもしたもんだから、
新たなるチャレンジって感じだったな。
(※実際は6曲以上になっているアルバムが複数あります。)

「TRADROCK」で一番辛く、そして楽しかったのは
アレンジ作業なんだけど、その辺の話は後編で。
   by mottainai-lab | 2011-04-11 12:00 | char | Comments(5)   

実家にZICCA/文:char

おひさしぶり。
かなり久々の更新になってしまった。
しばらくブログをほったらかしている間に
何をやっていたかというと……

新たらしくレーベルを作っていたんだ。

その名も「ZICCA」。
ジッカ=実家。

元々、俺も子供の時からすごしてきた実家を
スタジオと事務所にしちゃったってわけ。
「実家」と称してたのは、俺の子供たちなんだけど(笑)

ZICCAの誕生は、新しいスペースができただけじゃない。
俺が音楽をやっていくスタイルとか、
音楽の楽しみ方とか聴いてくれる人への届け方とか、
そういうものが改めて感じた上で、
ベストな方法で音楽ができる環境をつくることができた。

最近では、Webで音楽を買うのがあたりまえ。
昔みたいにレコード盤を買うんじゃなくて、
データをダウンロードする時代。
部屋でオーディオを使って聴くだけじゃなくて
iPodやケータイで音楽を持ち歩いて
好きな時に、好きな場所で、好きなように聴ける時代。
そして、誰でも気軽にパソコンで音楽やコンテンツを
作ることができる時代になった。

そういう時代を悪いとは思っていない。
でも、音楽がそういう手軽なものになっているからこそ、
LIVEの存在や、音楽の技能や才能っていうのは
見直されていくし、いくべきなんじゃないかと思うんだ。

俺にとって「ZICCA」の立ち上げはひとつのきっかけ。
いろんなことを見直して、あらためて一歩踏み出すきっかけだ。
今まで影響を受けた6人の偉大なアーティストの曲をアレンジして
仲間たちとセッションしたDVD+CD「TRADROCK」シリーズ(全6枚)
の制作がまさに、ZICCAの「一歩目」になった。

さまざまな想いがこもった「TRADROCK」制作の話は、
次回、たっぷり話すとしよう。

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   by mottainai-lab | 2011-04-06 11:29 | char | Comments(7)   

ロックと親子関係/文:char

俺が高校生くらいの頃は、ロックに熱を上げている奴は不良だとか非行だとか言われた時代だった。
髪を伸ばして派手な服を着てエレキ弾くなんてけしからんって、大人からはいつも白い目で見られてたよ。

世の中もイデオロギーだナントカ主義だって騒いでいたときだから、自分の好きなことを好きなようにやっていた我々みたいな世代は、常に社会から否定されながら生きてきた気がするね。


今やロックも、音楽やファッションのひとつのスタイルとして市民権を得ているわけだけれども、本当に変わったなと思うのは、若い子達と大人が一緒になってロックを楽しんでいることだね。
 
例えばうちの息子の仲間達とか、バンドをやっている子達なんかの話を聞くと、その親もやっぱりロックが大好きだったり、今でもバンドをやっていたり、っていうことがよくある。

まあ我々の世代が子どもや孫を持つようになったわけだから、自然な現象ではあるんだけども、そうやって二世代目、三世代目が現れてきたってことはロックにとって画期的だと思うんだ。

「親父、このバンドかっこいいよな」、「いや昔はこんなバンドがいてさ」なんて、ロックが親子で共通の話題になるし、例えばうちの息子に対しても自分がプロのミュージシャンとしてアドバイスできる。息子の方も演奏の中でちゃっかり俺のコードを弾いてたりするからね。

俺の父親は堅物で厳しかったから、ロックなんかやめろって何度も怒られたし喧嘩もした。でも母親の方がしょうがなくっていう感じで認めてくれていから勘当はされずに済んだ。

自分がそういう境遇を生きてきたからかもしれないけど、親子でロックを楽しめる今の世の中っていうのは本当に素晴らしいと思うよ。


ただ、それが高じて子どもがギターやりたいって言えばすぐ買ってあげたり学校に通わせてやったりって、やり過ぎちゃうのはよくないね。

それが全部悪いとは言わないしひとつの方法ではあるけれど、学校を卒業したからって本人に本気の情熱がなければ一人前のミュージシャンにはなれないよ。音楽を演奏するのに免許も資格も関係ないからね。

俺達の頃は周りと対立してでもロックをやり続けてきたし、絶対うまくなってやるっていう思いで、クラプトンの数小節のソロをレコードの針を何度も手で戻しながら聴いたんだよ。それこそレコードに穴が開くくらいに。そうやって同じように弾けるまで何百回でも練習したんだ。

それにいつも誰かを目標にしていたな。あいつには負けねえぞって思ってね。そしてそれを超えたと思ったら、また別の誰かを目標にした。そうやって常に自分で自分に課題を与えてきたね。

そういう反骨精神みたいなところから、本人も知らなかったようなパワーが生まれてくるんだと思うよ。
だから、あんまり大人が物分かりよくなる必要もない。
俺と張り合うなら返り討ちにしてやるわ、くらいの意気込みでいいんじゃないかな。
   by mottainai-lab | 2009-05-11 12:12 | char | Comments(24)   

無駄を省いちゃモッタイナイ/文:char

 自分のバンドのレコードが初めてCDになったとき、その音を聴いてがっかりしたね。もうレコード作るのやめようかと思ったよ。

 音の中でも人間の耳には聞こえないような高音域はデジタル化の過程でカットされてしまうんだけど、それは不要な音ではなくて身体のどこかで感じていた音なんだ。

 ちょうどピカソやゴッホみたいな名画でも、必ずフレームと一体で作品として評価されるのと同じように、音楽にも耳に聞こえる音だけじゃない余白のようなものがあって、その内側にはまったものを鑑賞することで立体感を感じていたんだよな。

 それにボタンひとつでピッピッって曲をスキップできちゃうから、こっちが一生懸命に曲順を考えても、なかなかその通りには聴いてもらえない。

 LPレコードの時は、一番最初の曲とA面の最後の曲。それからB面にひっくり返して出だしの曲とラストの締めの曲。そういう風に意味を持たせられるところが4曲はあった。それも演出のひとつだったし、聴く方も「どうしてこの曲をここに持ってきたんだろう」って思いを巡らせながら楽しめたよね。

 CDになって合理的で便利になって、ジャケットまでこんな有様になっちゃって、もうこれはアートたり得ないと愕然としたんだ。

 何でも無駄を省いていけばいいってもんじゃなくて、一見無駄に見える枝葉末節の部分が個性とか芸術性を形作っているんだと思うよ。


 それで思い出したけど、高校生の頃、初めて外タレのコンサートを見に行って、それがツェッペリンだったんだけど、当時の俺はそれですごい衝撃を受けたわけ。

 そしてコンサートの後、一緒に行ったやつらと飯田橋の喫茶店に入って「あれはすげえなあ」なんて話し合ってたんだけど、そのうちの一人がオムライスにケチャップと間違えてタバスコをかけて食っちゃったんだよ。

 で、当然そいつは大変なことになって「水くれー、水!」、俺たちは「バカだなあ、お前!大田区にはタバスコねえのかよ!」なんて大笑いしてたんだ。

 それで今でもツェッペリンの話になると、必ずこのタバスコ事件を思い出す。コンサートで演奏された曲順を正確に思い出すことはできないけど、あいつが死に物狂いになっている、その光景ははっきりと覚えているよ。

 もしその事件がなかったらツェッペリンの思い出も、その後数多く行ったコンサートの中のひとつに過ぎなかったかもしれない。でも、ドジな仲間のどうでもいいような思い出と結びつくことで、忘れられない強烈な思い出になっているんだろうね。


 もちろん、ものを無駄にするのはよくないことだけど、人間の感性や感情まで合理化されたくないし、そんな簡単便利に扱えるものじゃないよね。
   by mottainai-lab | 2009-02-18 14:09 | char | Comments(12)   

大きな話と小さな行動/文:char

 最近は家族との茶飲み話にも、環境とかエコロジーとかの話題がよく出てくるようになった。

 この間も息子と話していて、いま東京ではソーラー発電システムがよく売れていて値段も安くなってきたとか、地球温暖化で将来はどうなるんだろうとか、そういうことが本気の議論でなくても軽く口に出てくるんだよね。

 それだけ地球環境の変化が身近なところにも現れてきているということだろうし、また、無意識にエコとかモッタイナイを考えながら行動するようになっているんだと思う。


 でも、石油を燃やして鉄を作ったり、木を切り倒して畑を広げたり、そういうあらゆる経済活動は人間のDNAがそうさせているんだと思う。とにかく発展を目指して行動するというDNAを持っているんだよ、きっと。

 現代の人類は、楽な暮らしをするために経済を追求するDNAと、環境を守って維持していこうとするDNAがせめぎ合っている状態なんじゃないかな。

 今の便利な生活を続けながら、どこまで環境ダメージを減らせるか。その便利な生活をどこまであきらめられるか、というせめぎ合いでもあるね。

 日々、チラシの裏をメモ帳に使ったり、ペットボトルの飲み物は買わないようにしたり、自分は小さなことを少しずつ積み重ねていても、どこぞの国ではどんどん石油を燃やしていたりする。

 だからといって世の中を変えるような大きな事ができるわけじゃないから、やっぱり自分の目の前にある、自分の手の届くところから片付けていくしかないんだよね。

 将来のイメージは必ずしも明るくはないかもしれないけど、生きている以上、前を向いて良くしていこうとするしかない。それもきっとDNAに書き込まれた人間の本能だと思う。


 ロケットを作って宇宙へ出て行こうとするのも、未開の地を目指すようにDNAにプログラムされているからに違いない。

 それは何十年か何百年後かには実現するんだろうけど、どんな星へ行っても音楽だけは残っていてほしいね。空気がなくても別の手段で音を伝えられるようにしてさ。
   by mottainai-lab | 2009-02-10 13:38 | char | Comments(9)   

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   by mottainai-lab | 2009-02-04 11:28 | char | Comments(1)   

親父の愛「車」精神/文:char

うちの親父が生前、自分の命より大切にしていたものが、退職金で買ったクルマだった。

特に高級車でもない普通の国産の乗用車なんだけど、ほとんど乗らないのに、毎週せっせとワックスがけは欠かさなかったな。
たまにクルマで出かけると、帰ってきてもすぐにはクルマから降りてこない。
それがなぜかは後で知ったんだけど、その日の走行距離とか給油したガソリンの量とか、そういう乗車日誌的なものをその都度ノートに書き留めていたんだ。
親父の遺品を整理していたら引き出しから同じようなノートや手帳が出てきて、それには60年代以降のすべての愛車の日誌が書かれていた。
きっと軍隊にいた時代から身についている習慣なんだろうね。

それくらい大事にしていたから、俺には指一本触れさせようとしなかったよ。
大げさでなく。
俺は自分の車だって、バンパーは傷ついて当たり前、調子が悪ければとりあえず蹴っ飛ばしてみる、っていう性格だからね。

息子のジェシーがまだ赤ん坊の頃、インフルエンザにかかって熱はすごいわ下痢はするわですぐ医者に連れて行かなきゃってときに、車で送ってくれって親父に頼んだんだ。
そうしたら「雨が降ってるからいやだ」って、断られた。
自分の孫よりクルマの方が大事だったらしいよ。
だから親父が死んだ後でも、もし俺が運転しようもんなら親父が生き返って怒鳴りに来るんじゃないかと思って、クルマには一切手を触れられなかったね。

親父がそれほど思っていたものだから、売るに売れず捨てるに捨てられずに困っていたところに、ひょんなことからそのクルマのメーカーの人と会う機会があった。
その会社では過去に販売した全車種を保管しているんだけど、親父のクルマの話をしたら、その車種だけは残ってないので是非引き取らせてほしい、ってことになった。これ以上大事に扱ってくれるところもないだろうから、どうぞどうぞって喜んで差し出すことにしたんだ。

メーカーの人が引き取りに来たとき、走行距離は少ないしシートにはビニールがかかったままだし、ほとんど新車並みの状態を見て本当に驚いていた。
親父のクルマを載せていくトラックが大きすぎて家の前まで来られないので、少し離れた大通りで積み込みをしたんだけど、ちょうどその場所が親父の棺を霊柩車に積んだのと同じ場所だった。
まあ偶然なんだろうけど、俺はやっぱり親父がそこへ呼んだんじゃないかって今でも思ってるよ。

そして、これで親父の一番の思いは果たしてやっただろうってことで、親父の部屋に残っていたものは片っ端から捨ててやろうと思った。
結局そう簡単にはいかなかったけどね。
   by mottainai-lab | 2009-01-08 15:13 | char | Comments(14)   

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