以下、箭内道彦=(箭)、KIKI=(K)で表記。
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箭: KIKIさんの『もったいない宣言』をやってほしいと言われてるんです。自分で無理せずできること。寄藤文平君は「1枚デザインしたら1枚しか出力しない」。ルーさんは「マイ箸をユーズする」。小山薫堂さんは「昭和の暮らしの中にもったいないを見つけます」で。僕は「もったいないを一日何回も言います」と。会場で何人くらい書けます?
事務局: 全員書けます。
箭:(お客さんに向かって)何驚いてるの。いまはインタラクティブな時代なのに。じゃ、いろんな人に紙とペンを配ってください。
K:箭内さんとデジスタで初めてお会いしたときに、毎回印象が変わってます。
箭:変わってます? 最初はどうでした?
K:最初は怖かったです。
箭:いまは怖くない?
K:最初はクリエイティブディレクターの箭内さんというと、いろんな作品を作っている人。そういう情報しかないので、エッジのきいている作品だらけだから、自分と遠い感じがしたんです。だから最初はドキドキしてたんです。
箭:いいじゃないですか、ドキドキ。やっぱりドキドキですよ。僕が思うに「ドキドキしないのはもったいない」。
K:それ、いいですね。
箭:(お客さんがもったい宣言を書いているのを見て)いいなー、今日は参加している感じがいいです。でも、みんな興味がない雰囲気ですね、みんな。
(会場笑)
箭:おっ、手をふってる人もいますね。今日はいままでの夜にいなかったジャンルの人たちのような気がする。みんな生意気な顏をしている。すごく。
(会場笑)
箭:書きにくかったら、壁とかを使ってもいいよ。別にはみ出して壁を汚しても大丈夫なんで。だからゲストの人たちが壁に落書きしてるんです。ん? 高校生ですか?
お客さん(女性) はい。
箭:大丈夫なの? こんな夜遅くに。バーなんか来て大丈夫? 人生初バーなんじゃない?
(会場笑)
お客さん 「クーラーは使わない。うちわを使う」。
箭:相当いい会になってるなー。樹木希林さんの家に行ったことがあるんですけど、クーラーがないんですよ。
K:へー。
箭:クーラー自体がない。真夏に行ったけど、すごい暑かった。
K:うちわはいいですよね。
箭:いいですよね。うちわ。
K:全然違う話なんですけど、北海道の冬はとても寒いじゃないですか。それでも食料を保存するために冷蔵庫を使うんですけど、それは凍らせないためなんです。
箭:そのままだと凍っちゃうんだ。
K:でも、それだと電気が「もったいない」じゃないかと思って。いまでは非電化の冷蔵庫を使う所が増えてきているそうです。
箭:牛乳瓶とかね、冷やし過ぎると破裂しちゃうんですよ。僕は東北ですけど、うちも外に飲料を出しておくと、全部破裂していた。ん?いま水かけた?俺。でも、非電化冷蔵庫ってなんですか?
K:電気を使わないで放射熱を使った冷蔵庫があるんです。昼間の太陽の熱で冷蔵庫の回りの温度を一定化させる仕組み。北海道の寒い所でも、使える。
箭:それはエココロの連載?
K:それは地球データマップ(笑)。それで非電化住宅を作ろうという人が那須にいるんです。いまオール電化住宅を宣伝しているけど、逆の発想でやる人もいる。その人の取り組みは面白かったです。
箭:KIKIさんのいいところは、その場で勉強しますよね。
K:その場で知る感じですね。
箭:それは仕事でやっていると、なかなかそこまでいかないじゃないですか。
K:面白いんですよね。その場で知ると。
箭:じゃ、KIKIさん。
K:「ドキドキしないともったいない」。仕事も遊びも生活もドキドキがないとね。楽しんでやっていきたいと思います。
(会場拍手)
箭:じゃ、ということで。研究員としての心得があるんですけど、1つは「もったいない」という言葉を普及させたいんです。
K:今日だけでだいぶ広まったんじゃないですか。
箭:だいぶ広まりました。「もったいない」をいろんな現場で、NHKの収録やJ-WAVEの収録とかで口癖のように言ってもらえると。
K:一日一回以上、言わないとですね。
箭:そうですね。あとKIKIさんはモデルをしてるじゃないですかアパレル業界やファッション業界って、意外と「もったいない」ことだらけなんです。洋服は10kg買って9kg捨ててるというデータがあるくらい。
K:それはみんなが?
箭:そう。あとは服を作るときの余った生地なんかも。ファッションの分野では中心的なメンバーになってほしいなと思ってます。あとは毎年富士山でやっている「企業対抗ゴミ拾いレース」の参加。これ楽しいですよ。
K:ふーん。
箭:環境のこととは全然関係なく、競争としてゴミを拾う。
K:ほかの会社に負けたくないから一生懸命ゴミを拾うんですね。
箭:そうそう。あれ!?会場に黒崎さんがいる。黒崎さん見たら、調子狂っちゃうなー。まあいろいろなイベントもありますが、動機が不純だとダメなんだろうか?って。ラジオでもいいましたけど、「ミスチルに褒められたくてゴミを拾うことも素敵じゃないか」といったことを「ap bank fes」でコメントしたら、ファンの方からお叱りを受けたことがあります。
(会場笑)
K:そんなつもりじゃないと。
箭:そうなんです。僕は図星だから怒ったと思ってるんですけど、誰かに褒められたくていいことをすることは、全然ありだと思うんです。動機はなんだっていい。
K:そうですね。
箭:だから富士山でやるゴミ拾いレースにもぜひ。あとは研究員が開発する「もったいない」グッズの発表。僕は包むとイチゴになるふろしきを作った。いちごに見えないんですけど(笑)。四隅が緑色になってて、普通に結ぶとイチゴっぽく見える。これね、僕の作ったグッズの中で一番売れてます。
K:ふろしきとかも日本に昔からあるもので、エコバック以上に使えるんじゃないかと思います。
箭:最後に黒崎さんに「もったいない」宣言を発表してもらおうかな。あのおじさん、そうとう変わった人ですからね。黒崎さんはIDEEを作って発展させたんですけど、いまはローリング・ストーン状態で、「世田谷ものづくり学校」という…。
黒:ボブ・ディランの「アイム・ノット・ゼア」って感じですかね。
箭:ほら、いままで一度も黒崎さんとはかみ合ったことがない。
(場内笑)
箭:「スクリーング・パッド」といって、ものづくり学校で授業をやっていたりする。
黒:箭内さんは来来週に出てもらって、こういう人前でしゃべることに芽生えて。
箭:失敗した! 黒崎さん出して(笑)。
黒:箭内さんに来てもらってすごい人気がある授業で。
箭:そんなことはどうでもいいんで…。
黒:僕が考えた「もったいない」。
箭:はいはい。
黒:「ありがたい」「もったいない」「おすそわけ」。この3つは日本古来からある大事な心がけだと思う。
箭:おー。
(場内拍手)
黒:一期一会ということも言えるけど、田舎でもおすそわけがあるじゃないですか。そういことに気が付いてもらって、それをブームにする。今日来た人にも気持ちよく帰っていただく、と今日はありがとうございました。
箭:僕はおすそわけという言葉が響きましたね。
K:そうですね。
黒:「もったいない」と通じるでしょ。
箭:黒崎さん、いままでもっともいいこと言った瞬間だったね。ということで今晩は「MOTTAINAI NIGHT」をお送りしました。
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箭:箭内道彦(風とロック)
K:KIKI
黒:黒崎輝男(流石創造集団株式会社)



































