若い頃はとにかくエネルギーの高い方向に目線が行くから、こいつの早弾きはすげえとか、この音の厚みがいいとか、すぐ目につくようなところばかり見ている。
それがだんだん年齢を重ねてくると、例えば誰かのギターソロを聴いていて「どうしてここの音を弾かないんだろう」と感じたときに、それが「ははあん、なるほど」って合点がいくことがある。
「間」というか、あえて音を出さないかっこよさというのかな。
そういうことを思うのは自分が日本人だからということも関係してるんだと思うよ。
西洋音楽っていうのは基本的に拍子があって、演奏者同士でカウントを取りながら「せーの」って始まるんだけど、日本の雅楽は何もないところから「・・・ん、ふわー」っと始まって「ふわー、ん・・・」と終わる。「無」という原点から出でて、また帰るという感じだよね。
そういう「音がない」っていうことを、我々日本人は敏感に感じてるんじゃないかな。サウンド・オブ・サイレンスというかね。
音楽の中にもそういう日本の日本たる文化があるんだから、もっと学校でも子どもたちに教えてあげればいいのにね。ビバルディだベートーヴェンだって、自分たちとまるで違う習慣の国のことを教えるのもいいけどさ。
もったいない・・・
っと、なんとなくオチがついたかな。



































