各地で話題になって、竜巻の話を思い出した。
風によってもたらされる、空から降ってくるもので一番幸福なのは、木々に咲いた
桜やチンチョウゲなどの花が、風によって道いっぱいに落ちている光景だろう。
けれど、トルネードと呼ばれる竜巻では、想像を絶する壮絶な出来事も、
引き起こされている。渦巻く風によって、その空洞に捉えられ、
体は膨張し、しかも羽毛がすべてむしり取られてしまったニワトリの話や、
家畜の大群がそっくり空中を舞い上がってもの凄い早さで飛び去った話や、
馬につかまって竜巻に巻き込まれた男が、気がついたら、
馬のしっぽだけを握って立っていたなど・・・恐ろしく奇妙な話はつきない。
「オズの魔法使い」で、ドロシーの住む家は、家ごと飛ばされてしまうが、
実際、カンザス地方ではよく竜巻が起こる。
一番不思議だと思うのは、気圧格差を生じて、外側より強い圧力がかかり、
なにかが吹き飛んだりする現象は理解出来るけれど、奇妙なことに、
空から降ってくるものは、例えば、シンガポール大地震の時だと
大量の魚。イギリスでは、うなぎ。フランスでは、蛙・・・といったように、
一つの種だけが、落ちてきたという報告だ。いろんなものが混ざって落ちてき
ても不思議はないのに、降ってくるのは、たった1種類というのだ。
これに関しては、研究しても謎として解明出来ていないという。人間の
領域を越えた自然の大きな営みがあるといいうことだ。
風は、地球にとってなくてはならないものだ。もし、風が吹かなければ、
熱帯地方では生き物が住めないほど暑くなるし、残りの地球は氷ついてしまうという。
ドイツなどは、この風の流れをそのまま生かし、町の建設も行われているが、
風のおかげで、地球は生きた呼吸をしているのだ。
すでに風の活用は、さまざまな面で始まっているけれど、人の心を癒すという
ような世界においても、風の力を借りることが出来たら素敵だと思った。
それこそ、そよ風に髪がなびくだけで、笑顔になれるのだから、風と仲良く
しないと、モッタイナイな!。