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MOBLE ART IN TOKYOをコンシェルジュがナビゲート。5/31~7/4東京・国立代々木競技場オリンピックプラザの特設会場で開催。
CONCIERGE
東ミチヨ(あずまみちよ)
ライフスタイルジャーナリスト ファッション、クルマ、時計などを中心に、独自の視点でライフスタイル提案を行う。 上條桂子(かみじょうけいこ) 編集者/ライター 専門誌やフリーペーパー等で幅広く企画編集、執筆活動中。 松浦明(まつうらあかり) ライフスタイルジャーナリスト/エディター インテリアデザイン・建築・旅・食・ボディケアなどライフスタイル全般をテーマに執筆活動中。 本間美紀(ほんまみき) デザインジャーナリスト インテリア、デザイン、キッチン、暮らし関係のフリーエディター&ライターとして活動。 以前の記事
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近未来的で,流れるような建築で話題を呼んでいる、シャネル モバイルアート。その曲線はなぜかセクシー。隠れたキーワードは「官能」なのでしょうか。
この「動く建築」を担当したのが、ご存じの通り、イラク出身の女性建築家ザハ・ハディド。アーキテクトとしての側面は松浦明さんが触れてくれていますので、ここでは、よりザハを身近に感じるため、彼女が手がけた「デザインプロダクト」を紹介してみます。 ポップでキュートな雑貨が人気の、イタリア・アレッシ社。日本では樹脂などのユニークな製品が目立っていますが,実は最近のアレッシは高い技術を持つ、金物メーカーとして出発した基盤を活かし「オフィチーナ・アレッシ」というアーティスティックな高級ラインの製品を打ち出しています。 その中で発表されたのが、これ。何だと思いますか? まるで宇宙に浮かぶ船のよう。 ![]() ![]() こんな小さなアイテムなのに、ザハの建築的な発想がぎっしりつまっているのはご覧の通り。ここにもモバイルアートの会場建築と共通する、官能的な曲線が活かされています。そのときのガイドブックを見ると、テーブルウェアながら、しっかりと図面が! ![]() こんな印象の強いザハのテーブルウエアですが、現在入手可能で、かつ日本のインテリアでも気軽にそのデザインを楽しめるのが、このステンレスの花瓶。その名も「クレバス」。直線的で平面的。なのに優雅にねじれてゆくという、不可思議なフォルム。 ![]() これはステンレスの高い技術が無ければできない造形で、ザハ・ハディドはアレッシの持つ技術力を、充分に理解した上で、デザインに及んだのでしょう。そういった点も、建築とプロセスは似ています。 3次元に造形されたステンレスの面を「万年雪の美しい反射のよう」とアレッシ社は表現します。磨き上げられた、その表面には周囲の風景が写り込み,暮らしに溶け込むのです。 ![]() 上記写真商品のお問い合わせ:Alessi Japan 03-3475-2757 取材/本間美紀
複雑で、ダイナミックで、流れるような近未来的空間の創造者、ザハ・ハディド。彼女がデザインしたシャネル モバイルアートのパビリオン前に立ってみると、ふとしたおもしろい発見がある。
背景に見える国立代々木競技場は、戦後の日本を代表する建築家・丹下健三の設計で1964年に誕生。富士山の尾根のような、神社仏閣を意識したとも言われる優美な屋根のフォルムは、原宿から渋谷へつづくこのエリアでもう40年以上もそのランドマークとして親しまれているものだ。今回、この有名建築の目前に突然現れたザハのオーガニックフォーム。このふたつの建物が思いもかけず不思議な一体感を感じさせる点がおもしろいのだ。 ![]() 「わたしたちが建築を通じて実現すべきは、 普段体験し得ない別世界を人々に垣間みてもらうこと。直感的で、ラディカルで、全世界的で、ダイナミック。その体験は感激と興奮を伴うものでなければいけない。建築とは、 人々がそれぞれにもつ過去の体験を呼び起こす装置をつくり出すことであり、新しい土地へ踏み込んだ時に誰もが感じる、“記憶の底に刻み込まれたデジャブのような感覚と、まったく未知なる感覚が入り交じったような体験”を促すもの…」 このパビリオンは、そうした自らの建築に対する基本的概念のもとに生まれたものであると、ザハ・ハディドは語っている。 ![]() 彼女は現在、世界各地で大規模な都市計画や文化施設、国際的なコンペなど、大型プロジェクトを多数抱える、世界でもっとも多忙な建築家のひとりだ。「アブダビ・パフォーミング・アーツ・センター」「スペイン北部の都市ビルバオの再開発計画」「広州オペラハウス」「ソウルのデザイン広場」など、近年その実現化が発表され、現在進行中のプロジェクトはどれも大変興味深く、ザハの建築観や世界観が満載されている。 大胆でドラマティックな、地上に漂着したユートピアのような空間。この旅するアートコンテイナーを東京で体験できるチャンスは残すところあとわずか。N.Yに向けて飛び立つまでに、もう一度踏み込むチャンスは訪れるだろうか? 文・松浦明
さまざまなメディアで話題の「シャネル モバイルアート」。国立代々木競技場のすぐ脇に、飛来したアートコンテイナー 。建築家ザハ・ハディドによるこのパビリオンは、一望にしてやはりなかなかにして圧巻だ。
![]() 内部をさっそく体験してきた。 MP3プレイヤーを装着してナレーションや音楽とともに空間を移動するという“サウンドウォーク”も今回が初体験だった。サウンドウォークに従って空間に佇んだり、歩いたり。とにかくゆっくりと移動する。アートを鑑賞しながら、ザハの空間にドキドキする人も少なくないだろう。待ち受けているのは、 流れるような曲線、うねる壁、どことなく人の体内に入り込んだような不思議な感覚だ。 ![]() 以前、東京の原美術館で開催された『舞い降りた桜 ザハ・ハディドとめぐるドイツ銀行コレクション展』でも、彼女は会場デザインと中庭にインストールされた巨大オブジェをデザインしていたが、こうやって彼女の“建築の内部”に本格的に入るのは初めての体験という人も多いことだろう。建築ファンやザハファンにとって本展の一番の見どころは、アートと建築が一体になったこのコンテイナーの内部での体験。彼女が繰り出した空間や導線を体感することは、貴重な体験であることには違いない(その詳細は次回あらためてレポートしたい)。 作品において印象的だったのは、 全体的にシニカルな表現を自由に用いたアーティストが多かったこと。作品の制作テーマとなったシャネルのキルティングバッグは、ときに“タトゥー入りの豚皮製”となり、“氾濫する高級ファッションのアイコン”となる。作品を観た人の中には「えっ」と驚いた人も少なくないはずだ。ところがそこに我々は、世界で活躍する現代アーティストにとって重要なパトロンでもあるシャネルの、自由さと誇りと懐の広さを知ることにもなるのだ。 5月30日に開かれたオープニングパーティーで、「俺の作品が一番!」と高らかに叫んでいたアラーキーの作品は、確かに見応えがある。 ![]() ![]() 「エロスなんだよ、シャネルは!」と彼が語っていたように、キルティングバッグのチェーンを身体に纏った女性と鮮烈な花々が奏でる写真は、エロティックでありながら叙情的で、思わず画面に吸い込まれてしまう。 モバイルアートは、建築とアートとファッションの融合。そこにあるのは、新しい体験であり、ちょっとした謎かけであり、決して堅苦しくない芸術との出逢いであり… 7月4日までの開催期間中、それをひとりでも多くの人が体験できることを祈っている。 取材・松浦明
開催中の「シャネル モバイルアート」。さっそく、40分間のアートトリップを体験してきたのでご報告しよう。
某日、雨にもかかわらず代々木の会場は人でごった返していた。まずは、ザハ・ハディドのパビリオンに敬礼。ツルツルした外壁はグラスファイバー製、滑らかな質感と丸みのあるフォルムは思わず触ってみたくなる。 ![]() ひとしきり建物を楽しんだら、いざツアーへ。係員に誘導されながら、何かの入場を待つなんて何年ぶりだろう。少しワクワクした気持ちになる。MP3プレイヤーの説明を受け耳にイヤホンをかけると、「さあ、立ちなさい」という言葉が。サウンドウォークの始まりだ。 マイケル・リンのモザイクの庭からロリス・チェッキーニ彫刻を堪能し、そして階段へ。登って行くと、皆が輪になってその中を見つめている。束芋の作品「at the bottom」だ。 ![]() すり鉢状のスクリーン全面に映像が投影され、中を覗き込んだ途端、一気に引き込まれてしまった。キルティングバッグというテーマから、束芋が導き出したのは「虫」。蝉の羽がハラハラと舞い、昆虫の足だけがリズミカルに動く、虫たちの声が頭の奥まで響き、どんどん体が前のめりになってしまう。覗き込むという姿勢で映像を見せているのがいい、この場だからこそ楽しめる作品である。 頭を下にしていたせいでちょっとクラクラしつつも、サウンドウォークは止まらない。ダニエル・ビュレンのゲートを抜けると、そこには静寂があった。レアンドロ・エルリッヒの「The Sidewalk」だ。水たまりの水面に映るパリの街並みをリリカルに描いている、非常にほほ笑ましい作品。今回一番よかった。 しばらく行くと、豚がいた。ヴィム・デヴォワイエの「Jesus, Love & CHANEL bags」という作品だ。 ![]() ![]() 彼は2005年から、刺青をした豚を飼育しながら公開しているという。身を守るために刺青をまとった豚、そしてその豚革で作ったバッグを展示している。このシニカルな表現は、鑑賞者に多様な解釈を与えてくれるだろう。 シルヴィ・フルーリの作品も良かった。「Crystal Custom Commando」という映像作品だ。作品の周りはシャネル特有の香りが漂い、巨大なバッグの中にコンパクトを模した液晶モニターが設置されていた。 ![]() 女性の尽きない欲望と、それを阻止する80年代風女コマンドーたち。シニカルに、でもコミカルに消費欲をせせら笑う。それを許容するシャネルがすごい。 鑑賞者も本当にさまざまだった。シャネルスーツに5番の香りで小脇にシャネルバッグというマダムもいれば、ザハ・ハディドの建築目当てのメモを持った学生らしき二人組や、遊園地でアトラクションを待つようなカップルの姿も。多種多様な人びとが、それぞれの解釈で現代アートを楽しんでいる姿があった。 一点一点じっくりとアートについて思考を巡らすという見方もあるかもしれないが、シャネル モバイルアートは体験するアートなのだ。そう思うと、サウンドウォークによる40分という時間は決して短くない。会期中何度も通うと、また違う発見ができるだろう。 取材・上條桂子
いよいよ、シャネル モバイルアートが開幕! 5月30日に行われたオープニングパーティには多くのアーティスト、セレブリティたちが駆けつけた。
今回の参加アーティストの中で、日本人としては特に気になるこの人、アラーキーこと荒木経惟さん。「シャネルはエロだ! エロ、エロ」と芸術的な雄叫びを披露!? ![]() Q.荒木さんの作品は、非常にポエティックだと香港でも評価されていたようですが? 「オレの作品が一番面白いだろ?でもポエティックなんかじゃないよ“エロ”だよ」 ちなみにジャケットの下に着ているのは、今回の自らの出品作品をプリントしたTシャツ。いつものトレードマークである黒ジャケットと、エロTシャツがいい感じにマッチしている。 また女性セレブたちもシャネルのバッグを小脇に続々登場。 女優、菊地凛子さんはオールブラックのパンツスタイル。光沢のある黒のシガレットパンツと、ブラックサテンのシャネルのパーティバッグが辛口のエレガントさ。 ![]() 続いてタレントの長谷川理恵さんは、オールレースのブラックドレスに、赤いキルティングのパーティバッグ。 クラシックなフレンチスリーブと赤とのコントラストが、映画の1シーンのように印象的。ネイルもバッグに合わせて赤のフレンチネイル! ![]() 他にもモデルのSHIHOさん、マリアさんなどなど、セレブたちが集うオープニングの夜はアーティスティックな音と光の交錯の中で、熱っぽく盛り上がった。 取材・東ミチヨ
本展キュレーターのファブリス・ブストー氏にとっておきの裏話を伺えましたので、ムービーでお届けいたします。世界の「アラーキー」が参加に至るまでのエピソードとは?
取材・編集部 < 前のページ次のページ >
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