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<  2008年 05月   >
  • 遂に本日開幕
    [ 2008-05-31 02:03 ]
  • 開幕直前、見どころ教えます
    [ 2008-05-28 19:05 ]
  • 時代の空気を読む術を知る、シャネルの歴史ガイド
    [ 2008-05-21 12:40 ]
  • 日本初のザハ・ハディド建築
    [ 2008-05-14 11:25 ]
  • パビリオン建設中
    [ 2008-05-09 19:04 ]
  • まずは知るべき人物、 ザハ・ハディド
    [ 2008-05-07 13:15 ]
遂に本日開幕
 遂に本日、午前11時より、スタート! みなさまの来場をアートコンテイナーが待ちわびています。
 昼と夜とで、劇的にその表情を変える点も見どころかも知れません。代々木の豊かな木々と丹下建築に寄り添う「異空間」を是非、ご自分の目でお確かめ下さい。

 5/30(金)の夜、盛大なオープニングパーティーが開催されました。追って、コンシェルジュがレポートいたしますので、ご期待下さい!

取材・編集部




by mobileart | 2008-05-31 02:03 | 編集部
開幕直前、見どころ教えます
 シャネルによるアート・プロジェクト「モバイルアート」の開催まで、あと3日。今回は、「サウンドウォークとは何か」、そして、オープンに先駆けて、数点だけ作品をお見せしよう。

 まずは、「サウンドウォーク」について。通常の美術館のオーディオ・ガイドとはちょっと違う。このコンセプトは、Stephan Crasneanscki(ステファン・クラスニャンスキ)によるものだ。作品解説はもちろんのこと、会場内のちょっとした小道や、一回歩いただけでは気づかないようなコネタを提供してくれる。さらに、サウンド効果を用いたサプライズがあるかもしれない。

 ステファン・クラスニャンスキはNY在住のフォトグラファー。アーティストたちのポートレートを撮っているのは、彼だ。このサウンドウォークのコンセプトは、NYで始まったものだ。グラフィティ・アートのポイントや、騒々しいストリート、といった地元の人しか知らないようなポイントを押さえたNY 版のサウンドウォークCDは、地元でも注目を集め、さまざまなエリアのCDが次いで発売されたという。

 サウンドウォークは本展における、重要な要素。注意深く聴きながら、歩いて見てほしい。


 次は、作品をチラリと。
(c) Lee Bul, Light Years, 2007, installation, courtesy of the artist

 上のきらびやかな作品は、イ・ブルのもの。上部のサイバネティックスカルプチャーは、何百ものバッグとチェーンを組み合わせて作られたものだ。この作品は、1955年2月に発売されたという、2.55シリーズへのオマージュになっている。プラスティック部分は中にライトが仕込まれていて、柔らかな光を発する。

(c)Blue Noses, Fifty Years After our Common Era, or Handbag’s Revolt, 2007, video installation, courtesy of the artists

 ロシアのアーティスト、ブルー・ノージスの作品。シャネルのバッグが人間関係における基礎となってしまった、世紀末の世界を想像した。ユーモアと皮肉に満ちあふれた作品だ。


(c)Yoko Ono, Wish Tree, 2008, installation, courtesy of the artist

 オノヨーコの作品。来場者たちは、古い日本の伝統に従って、1片の紙に夢や希望を書き連ねて、この大きな木に縛りつける。そして展示が終わったあとは、アイスランドのレイキャビクにある「イマジンピースタワー」(これも彼女の作品だ)へと届けられる。このフルクサス精神に満ちた参加型アート「Wish Tree」が、モバイルアート全体を締めくくる作品となる。

 「モバイルアート」は開催まで、あと3日だ。


文・上條桂子

by mobileart | 2008-05-28 19:05 | 上條桂子
時代の空気を読む術を知る、シャネルの歴史ガイド
 今回は、出かける前に、知っておくとさらに楽しみが倍増する、シャネルに関する予備知識&豆知識をいくつかご紹介しよう。

 まずシャネルの歴史を俯瞰するうえで、知っておきたいのが創業者であり、デザイナーであったココ・シャネルの生き方だ。“マドモワゼル・ココ”と呼ばれ、生涯自由奔放を貫いた彼女の生き方は、現代女性の生き方にも通じる革新的なスピリットにあふれていた。そもそもシャネルの生み出したジャージー・ドレスやツイードジャケットは当時の女性たちを窮屈なコルセットから解放し、自然の美しさを取り戻すためのものだった。


「自由に解き放たれた肉体ほど、美しいものは存在しません」 『CHANEL』より


 また今回の出展作品のテーマになっている、キルティングバッグ。レザーにキルティングを施し、まるで小さな服のように軽やかに見せてしまうテクニックはシャネルらしいが、実はこのキルティングというテクニックは、競馬場で厩務員が着用していたジャケットから、シャネルがアイディアを借用したものだという。

 ジャケットが型崩れしないように、垂直のステッチによって裏地と表地を縫い付ける技術に共感したのだ。当時はエリザベス女王が観戦するくらい、競馬は上流階級の楽しみだった。そしてマドモワゼル・ココは恋人とともに出かける競馬場で、着飾ってくる女たちを観察し、時代の変化を読み取っていた。


「モードはたんに衣装のなかにあるものではなく、空気のなかにあって、風がもってくるのだ」 『獅子座の女シャネル』より


 そんなシャネルの永遠性を、1983年からアーティスティック・ディレクターを務めるカール・ラガーフェルドは「暗号」と呼ぶ。シャネルのアイコンを軽やかに、慎重に、操りながら楽しんでいる。


「私は『シャネル』の暗号や言葉を学び、すべてをよく混ぜ合わせました。(中略)私の仕事は、何よりもまず『シャネル』を再び生み出すことだったのです。ですから暗号を新たに使いこなす以前に、戯れ、操り、ときには消してしまうことさえありました」 『CHANEL』より


 パリで行われたシャネルの2008秋冬コレクションでは、ツイードにダメージ加工を施したスカートなども登場した。ツイードという“暗号”の破壊である。「あっちの世界にいってさえ、やっきになる」と言っていたマドモワゼル・ココは、きっと雲の上で満足げにほくそ笑んでいるに違いない。


「時代の空気をいちはやくつかまえるのが、クーチュリエの役目(中略)。あたしは、自分のつくりだしたアイディアになんか、拘泥してない。むしろそれが他人によって実現されたときのほうが、うれしくさえある」 『獅子座の女シャネル』より


出かける前に読んでおきたい、シャネル関連書籍

 『獅子座の女シャネル』 ポール・モラン著 秦早穂子訳 文化出版局 ¥1,300
 『CHANEL』 ダニエル・ボット著 講談社 ¥8,381
 『シャネル-スタイルと人生』 ジャネット・ウォラク著 中野香織訳 文化出版局 ¥2,940

文・東ミチヨ

by mobileart | 2008-05-21 12:40 | 東ミチヨ
日本初のザハ・ハディド建築
 まるで宇宙から舞い降りたUFO。ひと言でいい表せばそんな感覚だろうか。2008年1月、香港島は中環地区にあるスターフェリー駐車場に出現した宇宙船型の白い建築物で辺りは一時騒然となった。設計を手掛けたのは、イラク出身の建築家ザハ・ハディド。
(c)Tony Sze/Hong Kong

 グラスファイバー(ガラス繊維)製のユニットトラスによる建物は高さ6メートル、建坪約700平米。表面を覆うパネルは幅約2.25メートルで、これらのパネルを含むすべてのパーツはすべて分解可能だという。

 シャネルの現代アート展のパビリオンとして香港で初公開されたこの建築物は、2007年にイギリス・ヨークシャーで試験的に組み立てられたものを分解し、香港へ輸送、再度組み立てられたものなのだ。

 このパビリオン「アートコンテイナー」は、出点作品のテーマでもあるシャネルのキルティングバッグを彷佛とさせる。実際に、キルティングバッグの象徴的な幾何学的パターンにインスパイアされたというその外装しかり、内部にもキルティングバッグの機能性や構造がザハ流の手法で表現されているという。

 一歩踏み込めば、そこはザハならではの流れるような曲線が織り成すダイナミックな世界が広がる。 来館者ひとりひとりがMP3プレーヤーのヘッドセットを装着し、ザハが描き出す(まるで人間の体内のような)有機的な建築構造と、現代アート、ファッションの融合空間をナレーションに誘導されながら鑑賞するというユニークな仕組みだ。(「サウンドウォーク」という新しい鑑賞スタイル)

 「国際的なアーティストによる現代アートを立体的に体験する」。有りそうで無かった体験型のアートパビリオン。アートのために計算しつくされた建築空間で、来館者は今まで経験し得ない非日常の感覚を味わいながら約40分の鑑賞時間を過ごす。どんな体験が待っているのかは、実際に訪れてみない限りこれ以上を語ることは不可能に近いだろう。

 日本でザハの建築はまだ実現していない。つまり、期限付きとはいえ同展は日本でザハの建築を体験できるまたとないチャンスでもある。建築ファンもアートファンも、さまざまなアプローチで、ザハ・ハディドとシャネルが織り成す悠然たる世界観をぜひこの機会に体感してみてほしい。

文・松浦明

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by mobileart | 2008-05-14 11:25 | 松浦明
パビリオン建設中
会場となる東京の国立代々木競技場オリンピックプラザでは、急ピッチで「アートコンテイナー」の建設が進んでいます。
遠くに見えるビルはNHK放送センター。会場はJR原宿駅から徒歩5分で、丹下健三設計の代々木第一体育館(東京オリンピックでは国立屋内総合競技場でした)に寄り添うような、立地です。

香港の会場からやってきた、パーツが積まれていて壮観。

取材・編集部

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by mobileart | 2008-05-09 19:04 | 編集部
まずは知るべき人物、 ザハ・ハディド
  いよいよ開催を5/31に控えた『シャネル モバイルアート』。香港から話題のアートコンテイナーが“漂着”するのも、もう間近だ。そこで、まず知っておきたい人物がいる。このパビリオンの設計者、建築家ザハ・ハディドだ。

 本展を楽しむ上では、展覧会の中核も成す建築の創造者を知っておいて損は無し。名前は何となく聞いたことがあるものの、まだよくご存知じゃないという方に、まずは簡単に彼女のプロフィールからご紹介することにしよう。

 ザハ・ハディドは1950年生まれ、イラク、バグダッド出身。現在ロンドンをベースに活動中の女性建築家だ。2004年には、建築界のノーベル賞と言われる「プリツカー賞」を女性で唯一受賞。現在その活躍ぶりは英国のみならず世界的にも注目されている。

 作風の特徴は、「フリーフォームによる近未来的な流線型」。ドローイングによって描き出される “流れるような線の動き”を主体とした独創的なデザイン手法で知られ、脱構築主義(デコンストラクティビズム)の騎手として、建築界でもそのオリジナリティは群を抜いた存在。とはいえ、その過激な作風からか、30年余りのキャリアの前半は実作に恵まれず、83年の香港ビクトリア・ピーク山「ピーク・クラブ」のコンペで磯崎新にその才能を見出されたことをきっかけにようやく世界的注目を集めることになる。

 ロンドンAAスクールで学び、1977年の卒業後は、レム・コールハースとともにその活動の場を広げるが、前述のとおり、そのキャリアの前半はコンペで優勝を勝ち取っても実作に至らない(いわゆるアンビルトの)プロジェクトが大半を締めていた。しかし、過去10年間はヨーロッパやアメリカで次々と大型プロジェクトを実現。驚くべき快進撃をつづけている。

  「時代がようやくザハに追いついた」とも言われるように、近年ではオハイオ州・シンシナティ「ローゼンタール現代美術センター」、デンマーク・コペンハーゲン「オードルップゴー美術館増築棟」、ドイツ・ライプティヒ「BMWセントラルビルディング」など高く評価される実作も多い。 現在建築ラッシュのドバイや中東諸国でも、彼女による目を見張るような独創的な建築物が多数建設中だ。

 その他、2012年ロンドンで開催予定のオリンピック競技場の「アクアティックセンター(水上競技場)」をはじめ、今後建設予定のプロジェクトの話題は業界でももちきり。 建築のみならず、 Established & SonsやB&Bをはじめとする人気インテリアメーカーからプロダクトなども多数発表している。先月ミラノで開催された今年のミラノサローネでもスワロフスキー(スワロフスキー・クリスタルパレス)で発表した作品が話題を集めていた。

 ちなみに、ファッションの好みも脱構築主義なのか、イッセイ・ミヤケのプリーツ・プリーズが大好きという彼女。その出で立ちも独特のインパクトを放ち、事務所のあるロンドンでは「あまりにも目立つので」移動には運転手付きのブラックキャブを愛用しているそう。公私ともにエキセントリックな人物象が浮かびあがる。

  さて、そのザハが今回手掛けたパビリオン「アートコンテイナー」は一体どんな内容なのか?次回はその詳細に迫りたい。

文・松浦明

※「TOPICS」も更新されました!:チケット予約いよいよ、はじまる

by mobileart | 2008-05-07 13:15 | 松浦明
 
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