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まずは知るべき人物、 ザハ・ハディド
  いよいよ開催を5/31に控えた『シャネル モバイルアート』。香港から話題のアートコンテイナーが“漂着”するのも、もう間近だ。そこで、まず知っておきたい人物がいる。このパビリオンの設計者、建築家ザハ・ハディドだ。

 本展を楽しむ上では、展覧会の中核も成す建築の創造者を知っておいて損は無し。名前は何となく聞いたことがあるものの、まだよくご存知じゃないという方に、まずは簡単に彼女のプロフィールからご紹介することにしよう。

 ザハ・ハディドは1950年生まれ、イラク、バグダッド出身。現在ロンドンをベースに活動中の女性建築家だ。2004年には、建築界のノーベル賞と言われる「プリツカー賞」を女性で唯一受賞。現在その活躍ぶりは英国のみならず世界的にも注目されている。

 作風の特徴は、「フリーフォームによる近未来的な流線型」。ドローイングによって描き出される “流れるような線の動き”を主体とした独創的なデザイン手法で知られ、脱構築主義(デコンストラクティビズム)の騎手として、建築界でもそのオリジナリティは群を抜いた存在。とはいえ、その過激な作風からか、30年余りのキャリアの前半は実作に恵まれず、83年の香港ビクトリア・ピーク山「ピーク・クラブ」のコンペで磯崎新にその才能を見出されたことをきっかけにようやく世界的注目を集めることになる。

 ロンドンAAスクールで学び、1977年の卒業後は、レム・コールハースとともにその活動の場を広げるが、前述のとおり、そのキャリアの前半はコンペで優勝を勝ち取っても実作に至らない(いわゆるアンビルトの)プロジェクトが大半を締めていた。しかし、過去10年間はヨーロッパやアメリカで次々と大型プロジェクトを実現。驚くべき快進撃をつづけている。

  「時代がようやくザハに追いついた」とも言われるように、近年ではオハイオ州・シンシナティ「ローゼンタール現代美術センター」、デンマーク・コペンハーゲン「オードルップゴー美術館増築棟」、ドイツ・ライプティヒ「BMWセントラルビルディング」など高く評価される実作も多い。 現在建築ラッシュのドバイや中東諸国でも、彼女による目を見張るような独創的な建築物が多数建設中だ。

 その他、2012年ロンドンで開催予定のオリンピック競技場の「アクアティックセンター(水上競技場)」をはじめ、今後建設予定のプロジェクトの話題は業界でももちきり。 建築のみならず、 Established & SonsやB&Bをはじめとする人気インテリアメーカーからプロダクトなども多数発表している。先月ミラノで開催された今年のミラノサローネでもスワロフスキー(スワロフスキー・クリスタルパレス)で発表した作品が話題を集めていた。

 ちなみに、ファッションの好みも脱構築主義なのか、イッセイ・ミヤケのプリーツ・プリーズが大好きという彼女。その出で立ちも独特のインパクトを放ち、事務所のあるロンドンでは「あまりにも目立つので」移動には運転手付きのブラックキャブを愛用しているそう。公私ともにエキセントリックな人物象が浮かびあがる。

  さて、そのザハが今回手掛けたパビリオン「アートコンテイナー」は一体どんな内容なのか?次回はその詳細に迫りたい。

文・松浦明

※「TOPICS」も更新されました!:チケット予約いよいよ、はじまる

by mobileart | 2008-05-07 13:15 | 松浦明
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