..思いっきり話題を変えましょう(^^;;
実は今、解剖生理学の、つまり“人体のしくみ”の実用書を執筆してまして。
前に、「人体の不思議展」(ご存知です?実物の人体標本の展示会です)の解剖生理学書のシリーズ(一部は別の人の執筆です)をやったので、この手の本は2度目です。
で、人体の不思議シリーズのときに、消化器は担当しなかったので、今回始めて消化器のパートを専門書などで調べていたら..
「え、うそ!」と思ったことがありましたの。
それは、タイトルにも書いた「十二指腸」のこと。
十二指腸というのは、胃の次につながる25〜30cmの部分で、
胆汁や膵液が混じるところ。小腸の一部とされることもあります。
この名前の由来は、「指を12本ならべた長さだから」ということになってる。
看護学校(昔だ!)でもそう教わったし、あちこちの教科書や実用書などにもそう書いてあるから、そうなんだろうと思ってたんですよね....ところが、です。
実は、医学や看護学、たぶん鍼灸などでも、
からだの場所やものの大きさなんかを、
指何本分かで表すことはよくあるんですね。
たとえば、出産後、大きくなってた子宮がきゅーーーーっと小さくなっていくんですが、その子宮の大きさ(子宮のてっぺんの部分がどこにあるか)を、
「臍下2横指(さいか に おうし)」なんて表現する。
これを翻訳すると、「おへそから、指を2本横にして並べた分だけ下の場所」
ということになります。
要するに、ものさしを持っていないときでも、
自分のからだの一部を使って、ものの大きさをおおまかに示すための方法ですね。
この「○横指」という場合の指の太さは、
1.5cm程度とする、と教わったんですが..
そうするとね、十二指腸が指12本分なら、12×1.5=18cm。
十二指腸は25〜30cmなんでしょ、計算が合わないじゃん。
逆に、30cmで指12本分なら、30÷12=2.5cm!
指の太さって、2.5cmもある? やっぱ、計算が合わないじゃん。
..と思ったことは、前にもあった..。
でも、何か大人の事情(^^;;があるのかな、なんて思ってただけで..
で、今回あれこれ調べてたら、
「12インチの腸」という意味の外国語を日本語に訳すときに、
“インチ”にあう単語がなかったので、“指”にした
という記述を発見!
1インチは2.54cmだから、12インチなら約30cmだ! 計算が合うぞ!
どっちがホントなのか、私は解剖学の学者じゃないのでよくわからない。
でも、なんだかこっちのほうが納得がいく私なのでした。
だってさ、そもそも「指12本」なんて、自分1人じゃ、できないじゃんね。
いや〜、解剖学.. 勉強するとおもしろいです。
ほかにもこの手のネタがあるので、また書きますねっ。