2R 27秒
腕十字で一本勝ちでした。
赤野さんは、ヒールホールドでの一本勝ち。
想いの詰まった、嬉しい嬉しいW勝利となりました。
みんなの声援が力になりました。
一人じゃないんだって。
ほんと心強かった。
試合後、後楽園ホールを出て歩いてたら、さっきまでの事が夢のように感じました。
試合が決まった日から、この瞬間をずっと待ち続けてました。
そしてこの瞬間から、また次に向けてスタートしなくちゃいけない事もわかってました。
今回は心と体のバランスがとても良かったです。
いつもはどちらかに偏りがちになり、マイナスの方を強引に引き上げたり、プラスの方を引き下げる事が多かったので、不思議な感覚に自分が戸惑ってしまってました。
シンディ選手は落ち着いていて強かったです。
彼女に対して注意していた事はメンタル面での強さ。
試合が終わってから、シンディは昨年リサからグラップリングで勝ってるんだよって聞きました。終わってから聞いて良かったです。
キャリアがあり力が強い事や、グレイシーバッハの柔術黒帯である事、私が一本負けした事がある選手を秒殺している事、総合5戦5勝という事。
そんな情報の中で試合に挑みました。
試合中一番困ったのは距離感。
思ってた以上にシンディの手足が長く自分の間合いを作れず、打撃にいくタイミングを見てしまいました。
距離が近くなればすぐ首相撲をされ、それを離すのが大変だった。手が長いせいか肩に引っかかってる感じ。
私の膝蹴りも当たってたけど、うちの足がもう少し長ければなと思いながら蹴ってた。
1R
終了間際にアキレス固めの形に入るも時間切れ。
試合中、彼女も得意なグランドにもなったけど積極的に攻めてこなかったので、少し嫌がってる感は感じた。
彼女の作戦は打撃でのプレッシャーだと感じた。
私も打撃でもっとプレッシャーをかけたかった。
2R
判定になるのは嫌だと思った。
何か魅せなくちゃと思って、失敗してもいいから何かしようと思った。
すぐ首相撲で組まれたので、流れで飛びつき十字にチャレンジした。
飛ぶ前の崩しがなかったから中途半端な高さしか飛べなかった。自分的にはダメダメでした…
だけどすぐ得意な十字の体制にセットアップする事が出来、腕十字で一本勝ちをする事が出来ました。
肩を固め、すぐ足をすくったのが良かったんだと思う。
どれかが欠けてたら潰されてたと思う。
シンディも勝つ為に、うちを倒す為に日本まで来てるのを知ってた。
うちも絶対勝ちたかった。
だから勝てた事、しかも一本勝ち出来た事は本当に嬉しかった。
今回両足タックルはしないと決めてました。
柔術黒帯のクロスガードに入りたくなかったし、膠着した試合にしたくなかったから。
終わってみればやってみても良かったかなとも思った。
だけど試合の流れの中でそれを選択しなかったという事は、やらなくて良かったんだとも思う。
たらればは難しい。
この世界はたらればは通用する事はない。
その時出したもの出せたものが全てになる。
それが自分の闘い方でもあり
自分がやれた事。
短い時間の中で自分を出し伝える事の難しさ。
だからこその日々の練習。
だからこそのやりがい。
今回また
自分の中の新しい感情も発見出来た。
自分なのに、
知らないもの見た事ないものがまた出てきた。
自分を知る事は本当に難しくも簡単でもある。
'自分に克つ事'
'自分に負けない事'
格闘家として
自分の人生にとって
やっぱり
永遠の課題です。
フライ級(-52kg級)トーナメントは、
アンナ選手(ブラジル)
リサ選手(アメリカ)
ハム選手(韓国)
が勝ち上がり、
私以外の日本人は健闘するも、残念ながらみんな敗退してしまいました。
だからその分も頑張らなくてはと思います。
次戦 準決勝は4月25日・後楽園ホールにて。
韓国の新鋭'ハム・ソヒ'選手との闘いです。
全力でいきます。