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第17回国際女性ビジネス会議 世界を動かす真のグローバル人材
こんにちは、マリー秋沢です。 今回は今年で17年目になる、佐々木かをりさん主催の’第17回国際女性ビジネス会議’ー世界を動かす真のグローバル化ーの取材をさせていただきましたので、ご報告いたします。今年も全国、そして海外からもエネルギッシュで前向きな’働く女性達’が1000名近く、お台場のホテルグランパシフィックに集まりました。それにしてもすごい!と驚かされるのが、この不況と言われる時代に、これだけ多くの働く女性達が一度に介して集まるという事実。私の尊敬する大学の先輩でもある佐々木かをりさんと彼女のリーダーシップ、そして普段から発信し続けられている働く女性たちへのエールが、どれだけ大きなものなのか?!この日を目の当たりにし、改めて思い知らされた次第です。

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まず会議のはじめに佐々木かをりさんからのご挨拶があり、その後多数のゲストの皆さんのお話が続きます。午前中に行われたメインホールでのトップバッターの講演は、インドで女性経営者としてご活躍のジャラン氏。インドから世界に向けてのこれからのビジネスの可能性とインドの女性達とその未来についてエネルギッシュに語られました。

次のスピーカーは、インテルセミコンダクターアジア・パシフィック地域マーケティング&コンシューマー・セールス本部 本部長の江田麻季子さん。アジアの約18カ国をマネージメントしている江田さんは、アジアでリーダーシップをとることとはどういうことか?を語って下さいました。やはり、それだけの国のマーケティングを行うということは、それぞれの国の文化や政治、そして人々が何をどのように感じているか?を知ることが大切。そして、一度に色々な人種が集まり仕事を共にするからには、お互いを理解し、協調性を高め、そして信頼関係をしっかり築かなければならないとのこと。そうですよね。周りが日本人だけでも仕事を円滑に進めて理解を得るためには、それなりの努力が必要なのに、ましてや文化も言葉も感じ方も違う人達の中でのリーダーシップとなると、倍以上の努力が強いられるのでしょう。


次にお話されたのは環境大臣の細野豪志氏。時間の限られた中でのスピーチで「いつもテレビでは3・11を皮切りに常に真顔で被災者の方々に対して失礼のないように心がけて参りましたが、本日、こんなにもたくさんの元気な女性の皆さんにお会いできて、これからの日本はまだ捨てたもんじゃないぞと思うと、笑顔を見せずにはいられません。」と語られ、終始笑顔が絶えないご様子でした。

次は、マサチューセッツ工科大学MITメディアラボの副所長の石井裕氏のお話。内容は主に、今の情報化社会の中でツイッターやFacebookなどを通じて個人が得られる情報量は莫大で、それらの情報の渦の中で我々は生活している。一人の一瞬の気づきが世界の10万人に一気に流れる。通信手段がなかった我々が常に情報を共有するためには、今までには人から人へと言い伝えられて長い月日をかけて物事が形になる、という行程を経て来ざるえなかったが、今では一瞬にして気づきが与えられ、私たちの進化のスピードは今までの何十倍、何百倍となりつつある。そこで大切なのは、個人のしざ、基準、ビジョンを常にしっかりと持ちつづける、ということ。確かに。最後石井氏からのアドバイスは、”The stake that sticks out too far can not be hammered". 「杭は出過ぎると打たれなくなる」でした。

そして次に話されたのは、まだ現在30代ながらも億単位の資金を投資家から募り、日本で始めての文部省から認可を受けたインターナショナルスクールの設立を進行中の小林リンさん。
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私自身、神戸のインターナショナルスクールに中・高と通い、その際に感じたのは「どこにいても、自分自身を持ちながら生きていられる」ということでした。小林リンさんも高校生の時、海外のインターナショナルスクールに留学されたそうですが、彼女の今回のビジョン、そしてミッションは、「変革を起こせる人を育てる」こと。そして彼女には今回のプロジェクトには’3つの思い’があるとのこと。。まずは’多様性’。宗教、ジェンダー、価値観、社会のバックグラウンド、そして国が違う子供達が一緒にその場で時間を共有することができる場を作り、将来どこでも生きて行ける大人になってもらう。2つ目は、勇気があり、度胸もあり、リスクテイキングができる大人になってもらいたい。構想中の高校は、そのため全寮制にされるそうです。自分自身に責任をとることが出来る大人を育てる。最後は問題設定能力を育てる。例えば何かの商品の開発に携わるとしたら、どのようなものをどのような場所でどのような人がどういう形で使用するのか?それらに伴い、どのような問題が浮上するか?などというように、実際に問題意識を高め、現実的に物事をとらえられる能力。

最後に、小林さんは、「これからの時代、日本で何が起こるかわからない。いざというときに、世界のどこにいても生きていけるような、そんな大人になってほしい。」と述べられました。

次のスピーカーは、あの宇宙飛行士の野口聡一さん。お題は、宇宙飛行士の育て方、宇宙で通用する人材育成。 これには私もびっくり。グローバル人材を飛び越えて、今後は宇宙で通用する人材が求められていく時代!!

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確かに、宇宙をベースに考えると、人間という部類の動物がお互いに助け合い、意思疎通をして物事をスムーズに進めていけることが普通に出来なければならない。そこには、言葉の壁や人種の違い、価値観の違いなどがあってはならない。例えば、何か今までにないものに遭遇した際に誰かがリーダーシップを取らなければならないし、そしてそれに対して周りが同じ思いで行動できなければならない。瞬時に問題解決につなげて行くためには、人間同士の信頼感、問題解決能力、決断力などが備わってなければならない。いかに信頼できるか?冷静かつ正しい判断力があるか??など、人としてどれだけ超越した人格者であるか?などが条件としてあがってくる。 宇宙でも通用する人材。すばらしい!!

そして次に慶応技術大学大学院メディアデザイン研究所 教授の石倉洋子氏と慶応大学政策・メディア研究所 特別教授の夏野剛氏が、’今、日本が始めること’というタイトルで対談をされました。石倉氏はハーバード大学院経営学博士終了後、マッキンゼー社でマネージャーとして活躍され、著書には「世界級キャリアの作り方」が。まさに今回の会議に来られた多くの女性の尊敬の的となるグローバルに活躍される女性。そして夏野氏は、あのNTT docomo のi-modeを立ち上げたり、お財布携帯の技術を開発されたり、常に最先端のe−ビジネスをリードされ、2001年にはビジネス・ウイーク誌の世界で最も影響力のあるe−ビジネスリーダー25人に選ばれており、まさに今の時代をリードされていらっしゃいます。
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その夏野氏に石倉氏がまず質問。「今後、自分はどうしよう??と思われているここにいる女性達にまず、何を勧めますか?」すると夏野氏は・・?!!「自分が好きでしょうがない、気になってしょうがない、と思うことをとにかく突き詰めて行き、それが3ヶ月以上かかり本当に最後まで追求したいものだと思えば、やればいい。そうでなければさっさとやめて次に行く」実際、夏野氏もお財布携帯を開発した発端は?というと小銭を持ち歩くのが億劫。お金で支払うなんて時間の無駄。と思った瞬間、必要なものは何か?と突き詰めて行き、お財布携帯が出来た、とのこと。また、子供が電車に乗る際に、お金を出して切符を買わなくても、すんなり改札を通れるようにしたかったからスイカと携帯との連動が可能になった、など。常に身近にある問題で、どうしても解決したい!と思ってただひたすらその解決策を探す。それが夏野さんの「やりたいことが仕事になる」、定義だそうです。今回は、石倉さんが夏野さんへのインタビューアーの姿勢を崩さず、楽しく会話をすすめてくださいました。

この後、グランパシフィックが準備したコースメニューでお昼の時間。そしてその後、上智大学の先輩である、桜美林大学経済経営学系教授の馬越恵美子氏による’英語で落語’を楽しく聞かせていただきました。次は、アメリカン航空日本地区貨物営業本部長、伊藤雅道氏の’グローバル人材を育てるためのTomodachi支援’の講演。3・11後、アメリカ大使館の好意で、両親を震災で無くした子供達をアメリカ留学という形で支援し、今後世界に向けてグローバルに活躍できる夢を与えてくれた、という感動的なVTRを流されました。そして、メインホールでの最後のお話は、またまた上智大学の先輩である、衆議院議員の野田聖子氏。日本で出産すること。個人的に野田氏が感じたことをリアルにお話していただきました。お話を聞いていると、本当に何があっても前向きで明るくていらっしゃるんだな、との印象を受け、元気をいただき、今回の講演を通じて野田氏のファンになってしまいました。☆
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ここでおっしゃっていたのは、今の日本の現状を変えなければならないこと。それは、単なる少子化対策ではなく、まずは結婚したいと思う若者を増やすこと!!こういう時代に女性が仕事でもキャリアを積み、社会に貢献しなければならなくなった。けれど、それが壁になり結婚を逃し、そして出産できる時期を逃していく。。これには、今の男性を変えなければならない・・!今の男性は結婚はめんどくさいと言う。そしていざ、男性が子供がほしいという年齢になると、子供を産める女性は若い女性が良いということになり、30代の女性よりも20代の女性をターゲットにする。しかし、20代の女性はまだ仕事をがんばりたいと言う!なんという悪循環。やはり、本来は男性も女性も同じくらいの年齢で、20代ないしは30代前半で結婚をして子供を作り、子育ては夫婦で行い、女性もキャリアをさらに積める環境が整っていることが理想的ではないか?もし、男性が早い年齢から結婚を意識し、子育てに積極的になり、そして相手の仕事のことも理解してくれたら、それで日本の少子化対策になるのではないか・・?まずは日本男性の意識改革を行うことが必要なのかもしれません。

次は、円卓会議と言って、パネルディスカッションが5つの部屋で行われ、自分が聞きたいところを選んで参加することができます。

私は、今回は、まず個人的にも面識があり、卒業した学部(比較文化学部)も同じである上智の先輩、伊藤麻美氏がパネリストの、「世界に貢献する子供を育てよう」という会議に参加してきました。伊藤氏はご両親を20代でなくし、その後、当時業績が悪化していた家業を継ぎ、3年で黒字化させた企業経営者。ファシリテーターはメインホールで英語で落語をされた場越恵美子氏。そしてもう一人のパネリストは、医師であり、現在WHO(世界保険機構)で流行性・伝染病疾病部門インフルエンザ及び呼吸器系疾患のチームリーダーである進藤奈邦子氏、ヨーロッパ在住。 

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ここでは、グローバルなバックグラウンドを持たれ、さらに母親として子育てに邁進されたお三人が考える子育ての重要性を語ってくれました。そこで感じたのは、親はある程度、理不尽で良い、ということ。あまりに出来た親であると、子供はそれが当たり前の環境だと思い、社会に出たときに苦労をする。世界に貢献することが出来る子供を育てるには、アメーバの様に形が変えられる、柔軟性があり気配りの出来る大人にならなければならない。また、どこでも生きて行けるような生活能力を持たなければならない。自分の身の回りのことは自分できちんと出来る大人が大前提。子供達の時代には、今後今までとはちがった様々な課題が出てくるはず。今後どう、アジア諸国と戦っていくのか?年金を担う次世代として世界をベースに生きて行けるようにするには?など、活発なお話が聞けました。

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最後のディスカッションは、この会議のリーダー佐々木かをり氏がファシリテーターを務める、’グローバルリーダーの発想から学ぶ’を取材しました。パネリストには、先ほどメインホールでのご紹介を差し上げた、石井裕氏。そして元スターバックスコーヒージャパン㈱代表取締役最高経営責任者であり、現在は、リーダーシップコンサルティング設立の代表でいらっしゃる、石田松雄氏。最後の会議だけあり、佐々木かをりさんも、言葉に力が入り、とても良いお話をなさってくださいました。ここでは、真のリーダーの資質とは何か?のお話で以下のキーワードが出てきました。

対応性、順応性、人格的、価値観がぶれない、常に他者から学ぶ姿勢がある、マナーや品がある、自慢話はしない、どうしたら人に貢献できるか?を常に念頭においている、発想が行動につながる、決められないことを決める、説得力がある、誇りがある。当たり前のような答えではありますが、ひとつひとつ、実際、自分が出来ることなのか?というとなかなか難しい。やはり、グローバルリーダーとは、広い視野で物事を理解し、多くの意見を取り入れながらも、最善な決断が出来る、常に学び考え前に前進して行ける人ではないか?と思います。今回の佐々木かをりさんを見て、本当の意味での女性を引っ張って行けるリーダーとはこういう人のことを言うんだ。と改めて実感いたしました。

丸一日かけて白熱した国際女性ビジネス会議。取材させていただき、感じたことは、今色々とそれぞれが模索し、混沌とした中で生きている中で、自分を見失うことなく、自分の心に素直になって一歩一歩前進して行くことが、一番大切なことかもしれない、ということ。自分なりのペースでじっくり、人生を味わいながらご一緒に前に進んで行きましょう!

最後に、すばらしい体験をさせていただいた、佐々木かをり様、ならびにスタッフの皆様、この度は取材をさせていただきましてありがとうございました。今後もずっと多くの女性達に、夢と希望とやる気を提供していただきたく思います。

マリー秋沢
by ex_antiaging | 2012-08-03 14:07 | イベント
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