
先日、僕の8ミリが、ぴあフイルムフェスティバルの一環で上映されました。「え、なぜ告知をしなかった?」って、だってそうでしょう、あまりに今作っている映画と違うから、よっぽど映画監督等になりたい人にしかお勧めできませんよ。だって電車だけを撮った「水蒸気急行」とか親戚の青春ドキュメントもどきの「ライブイン茅ヶ崎」ですよ。振り返るとかわいそうな男でしたね僕は。大学を卒業して、就職戦線から乗り遅れ、映画館でバイトして、なんの希望もなく、ただ8ミリをまわしていたんですから。「水蒸気急行」で、自分の歩く姿の影を撮っているのですが、当時流行ったマジソンスクエアガーデンのバッグに8ミリフイルムを何十本も入れ、一人でカメラを持ちひたすら電車を撮っていたのですから。もちろん電車が好きだとかではないんですよ。映画に出てくれるひとがいない、友達がいないから電車を撮ってたわけです。そんな映画なんですが、あらためて観ると、そのカメラワーク、編集、音の使い方、凄すぎます。なんか脳神経をぐちゃぐちゃにされたような刺激、映画の持つプリミティブな動感、圧倒的な世界観、「あーこの人、映画監督になってよかったな」と他人事のように思いましたよ。でも一般の方は観ない方がいいですよ。超表現者のための忍術のような映画です。どうして、こんなことを書いたかというと「間宮兄弟」で素敵な俳優さんと一緒に仕事が出来てよかったと改めて思ったからです。やっぱり電車より人間を表現したいですよ僕は。ワタリドリや皇帝ペンギンもいいですけどね。