皆さんこんにちわ。
青年宣伝マンです。
今日はまず皆さんへおトク情報がございます。
本作「
ロード・オブ・ウォー」のヒット御礼といたしまして、巷でウワサの
パソコンテレビGYAOさんにて、本日よりオンラインクーポンを無料配布しております! どなたでも、そして全国どの劇場(一部を除く)でもご使用可能なとてもおトクなクーポンすので、是非この年末年始の「ロード・オブ・ウォー」鑑賞のお供にご利用頂ければと存じます(詳しくは
コチラ)
ではでは、
集中連載:映画「ロード・オブ・ウォー」宣伝の“ウラ側”!(第三回)をば。
ひとまずポスタービジュアルは「市街戦跡に佇むニコラス」版をブラッシュアップしていきながら、タイトル候補5案をそれにハメ込んで見ていこう、となったところまでが前回でしたよね(第一回は
コチラ / 第二回は
コチラ)。
で、それがこれらです。
イッキにどうぞ!
■「アメリカン・ビジネス」篇
■「アメリカン・ウォー・ビジネス」篇
■「アメリカン・WAR・ビジネス」篇
■「武器商人ユーリ・オルロフ」篇
■「戦場のビジネスマン」篇
いかがでしょ? ちなみにビリング(ビジュアル下部にあるキャスト名以下のコチャコチャ部分)はアテです(ビジュアルの具合をみるために本作と同じギャガ社の配給作品「サハラ/地獄の砂漠を脱出せよ!」のを仮で流用されてます)。
タイトルのイメージごとにフォントが違ってたり、ニコラスの目線が違ってたり、「戦場のビジネスマン」篇にいたってはバックの画も違いますね(これは劇中で主人公ユーリがウクライナの軍人に「5台買うと1台オマケだよ」と言われるシーンで登場する戦車隊列)。どれも雰囲気はありますよね。
で、これらが出てきた段階で、タイトルに“アメリカ”という文言が入ってる方が軍事大国アメリカへの皮肉がニオってきて面白いという事で「アメリカン・ビジネス」「アメリカン・ウォー・ビジネス」「アメリカン・WAR・ビジネス」の3案に絞られ、さらに“ウォー(WAR)”が入ると戦争映画のイメージが色濃くなり、本連載第二回でご説明した“武器商人=最強のビジネスマン”として売っていこうという方針ともズレてしまう事で、結果
、「アメリカン・ビジネス」で仮決定しました。
さらに言えば、このタイトルだと国際情勢に関連したニュースとも絡まりやすく、各メディアへの露出もさせやすいんじゃないかとの狙いもあったんです。
例えば今年アメリカで大惨事を引き起こした大型ハリケーン「
カトリーナ」。被害地であるニューオリンズに対するアメリカ政府の救済措置の遅れはニュースでも騒がれましたよね。じつはそのウラの原因として、アメリカが推し進めていたイラクへの軍事制裁が大きく関係していました。
9・11テロに対する報復と、イラクが保持する(とアメリカが言いはる)大量破壊兵器による脅威の鎮圧という大義名分ながら、そのじつ、ブッシュ大統領の虚勢なるリーダーシップアピールと、中東のオイルマネー取得が目的ともいわれるイラク戦争。ブッシュとアメリカはそれに躍起になるあまり、本来、国外のみならず国内における有事対応のために存在するはずの軍隊や兵士の大多数をイラクへ派遣してしまっており、あの破壊的な災害に対応するための軍的なマンパワーが絶対的に不足してしまっていたのです。
もちろん「カトリーナ」のようなアメリカ史上最凶レベルの災害が想定できなかったにしても、あの惨状に何の手も打てないというのも異常です。ニューオリンズは河川地域であるため、その氾濫によりクロコダイル(ワニ)が地上を泳ぎ回り、溺れている人間を生きたまま食っているという、まさに地獄絵図だったといいます(これは凄惨過ぎてニュースでは報道されませんでした)。そんな事態に何の措置も施せなかった根本には、アメリカの軍事至上主義と、それに絡んだ国家レベルのビジネスが背景にあったのです。
そんなこともあり、おそらく年末にかけて各国メディアによるアメリカバッシングやブッシュバッシングが起きるのではという事も視野に入れての「アメリカン・ビジネス」仮決定でした。
不謹慎な部分はありますが、映画のヒットには世の中の機運や気分が大きく左右する事も少なくありません。やはり映画も時代や社会の一部として存在する以上、いかに“世の中の流れ”的なものを追い風にしていくかは、とても重要なんだなぁと改めて学んだ次第でございます。
ちなみにこの『邦題は「アメリカン・ビジネス」がベスト!』との論を、舌峰鋭く、終始熱弁していたのは、他ならぬ中年宣伝マンでございました(でも当然いつも酒気交じり)。本作宣伝上のマーケティングやコンセプトを構築する上で、その前段階における中年宣伝マンの情報収集やリサーチが、大いなる土台を成したという事は、宣伝関係者一同の共通認識です。
中年宣伝マンさすがです。これで酒さえどうにかしてくれれば(及びそれに付随する長い話と、その長い話の永遠リピートもどうにかしてくれれば)最高ですね。
と、タイトルがほぼ決定したところで、ビジュアルをさらにブラッシュアップしていくワケですが…、続きはまた明日。
押忍!