某所で待ち合わせた、現役の傭兵T氏の風貌は想像とは全く違っていた。
確かに体はがっちりしているが、温厚そうな笑顔に物腰の低さ。
様々な紛争地で実戦を20年以上戦ってきた人には、とても思えなかった。
謀事務所で取材開始。
最初に、実際に傭兵として活動してきた写真をたくさん見せてくれた。
アフガニスタンのムジャヒディン時代、ターバンををまいて手には当然カラシニコフの写真
ジャングルが基地になっていたビルマ・カレン民族解放軍の頃のもの
さらに、クロアチア傭兵部隊の写真には、様々な人種の中に混じって、T氏の姿があった。
どれも、リアルで、戦場の雰囲気が伝わってくるものばかりだった。
まず実際に会った武器商人の印象を聞いてみた。
「普通のスーツを着たビジネスマン、エクゼクティブでキレル男と言うタイプの人が
多い。大抵会うのは、国境沿いのホテルの一室。
武器商人の殆どは武器以外の商品?も扱っている場合が多い」
「ソ連崩壊後、属していた部隊にFAXで、ソ連製の武器リストが大量に送られて
きた。その中には、最新鋭の戦闘機や戦車から、弾道ミサイルまで、US$で
値段も付いていた。捌いている武器商人にとって、それは何十億、何百億の
ビッグビジネスになるはずだ」
そうだ、イラク近郊で暗殺された米人武器商人も専門は、ミサイルだった。
結構儲けていたのかもしれない…そんな不謹慎なことを私は思ってしまった。
「世界中に出回っているAK47カラシニコフの魅力は、必ず弾が出るという
安心感と その打撃力、AKの弾が当たると体がびくっと反応するし、腕に当たって
腕一本ちぎれることもある。その辺が、人道的に作られているM16と違う点。」
T氏の興味深い話は、まだまだ続いたが、だめもとで「来日できる武器商人」の依頼もした。
でも、よく考えれば、武器商人=犯罪者の可能性もあるじゃないか?
T氏のレポートは明日にも続く! ご期待を。