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毎日真面目に書いています。
3月2日(金)中目黒GTプラザホール「花・春の訪れ コンサート」 ピアノ2台のコンサートにアートのパフォーマンスを実演して見せるというコンサートでした。アートの実演もなかなか面白いものではありましたが、普通のコンサートに慣れている私にとっては、やはりどうしても気が散ってしまう感じになってしまいます。しかし、クラシックのコンサートもいつも同じやり方ばかりではなく、変化を求めていろいろな可能性を探すのは非常に大切なことと思います。曲に合わせて実際のパフォーマンスを見せるのではなく、曲のイメージにあった絵などをスライドで見せていく、というようなやり方だったら音楽の邪魔にはならないと思いますが、どうでしょうか?なお、このコンサートには青山女声合唱団の前のピアニスト、小森光紗さんが出演されたので、青女のメンバーと一緒に応援に行きました。演奏は良かったと思いますが、曲によって完成度がだいぶ異なるのがちょっと気になりました。 3月17日(土)東部フレンドホール オペラ「ルチア」「愛の妙薬」 1月の「ボエーム」の時にも書きましたが、これも江東オペラの公演で、江東オペラハイライトシリーズ第8回というものでした。タイトルは”ドニゼッティの悲劇と喜劇”。まさにドニゼッティのオペラの中でも悲劇と喜劇を代表するようなオペラです。この2本が同時に上演するのはちょっと考えられませんが、ハイライトということで、すべてのキャストを換えての上演でした。私は「ルチア」の方しか見なかったのですが、「ボエーム」のマルチェッロの山口邦明がエンリーコ、ロドルフォの土師雅人がエドガルドで、役どころは友人から敵同士に変わりましたが、なかなか良いコンビです。山口邦明はボエームの時にも褒めましたが、このエンリーコ役はさらに良かったと思います。あまり深いポジションに下げ過ぎず、ベルカントオペラの節度を守りながら淡々と美声を聞かせるやり方は大成功だったかも知れません。 「愛の妙薬」の方はちょっとしか聞いていませんが、アディーナの栗林瑛利子は、良く鳴る美声を響かせていました。今度はちゃんと聞いてみたいと思います。 3月23日(金)日暮里サニーホール 「愛の妙薬」 これは荒川オペラシリーズの一環で、私も何度か行ったことがあります。荒川にしても江東にしても行政の理解が大きいのでしょうが、下町方面は頑張っているようですね。何にしても定期的にオペラが上演されるということは、オペラ歌手にとっても1番大切なことです。世知辛い世の中ですが、ぜひこれからも頑張って欲しいものです。この公演も友人の笹倉直也がドゥルカマーラ役で出演しました。彼の声はベルコーレ・タイプだと思っていましたが、ドゥルカマーラもなかなか良かったと思います。早口のアリアも頑張っていました!
実はこの原稿、PCの操作を誤って、2度も消してしまったのです。すっかりめげてしまったのですが、頑張って3度目に挑戦です。
2月3日(金)北とぴあさくらホール「西本智実&ロイヤルメトロポリタン管」 ロイヤルチェンバーオーケストラを母体とするこのロイヤルメトロポリタン管弦楽団は、編成の大きな曲を演奏するために作られたオケです。いろいろなところで活動していますが、西本智実とは相性が良く、毎年のように演奏旅行を行っています。当日のプログラムは、まずショパンの小品を集めてオーケストレーションしたバレエ「ラ・シルフィード」から抜粋。この曲はロシアではショピニアーナと言われて親しまれています。次にショパンのピアノ協奏曲第1番。ソリストはイケメンピアニストの近藤嘉宏でした。メインはベートーヴェンの交響曲第7番、ベトシチ。演奏内容に関しては、本番が全席完売でGPしか見られなかったため、書くことが出来ませんが、さすが西本さん、凄い人気です。 2月5日(日)文京シビック大ホール「リヒトクライス第18回演奏会」 リヒトクライスとは、六男等でもお世話になっている小野敏夫さんが代表を務め、鈴木茂明さんが指導する合唱団が一堂に集まって定期的に演奏会をしている合唱団ですが、最大の特徴は、高田三郎の作品だけを演奏するということです。当日のプログラムは、「雛の春秋」「心の四季」「待降節と降誕節の典礼聖歌」「争いと平和」というもの。ほとんどのメンバーがほとんどの曲を暗譜で歌っているので、完成度は非常に高く、発声も揃っていて、いつも感心させられています。当日もとても良かったのですが、小野さんが所要で出られなかったため残念でした。 2月8日(水)渋谷区文化総合センター大和田さくらホール バロック・オペラ「プラテー」 フランスのバロックオペラ作曲家ラモーの「プラテー」は、日本では滅多に上演されることはありませんが、なかなかの名作として知られています。この公演は、ジョイ・バレエストゥーディオ主催の公演で、バレエとオペラを一体化させたような公演でした。古楽器のオーケストラによる392Hzというヴェルサイユ・ピッチ採用されたり、かなり本格的な公演となりました。ジュピテル役の麻野玄蔵君から誘われていったのですが、かなり演技もさせられて大変そうでしたが、若いキャストの皆さん、頑張っていたと思います。特にプラテー役の武井基治君の印象は強烈でした。声も演技も。きっとこの公演は彼があっての公演だったのでしょう。日本の若い歌手でもいろいろな個性の人が出て来て素晴らしいことだと思います。 2月11日(土)大泉学園ゆめりあホール 「フィガロの結婚」 友人のバリトン歌手笹倉直也君から誘われて行ったのですが、次の演奏会があったので、3幕の始めまでしか見ることが出来ませんでした。後から聞いた話ですが、ほとんどのキャストが素人だったそうで、びっくりしました。声的には素人さんかな?と思う人もいましたが、皆さん、伸び伸びと演技していて、とても良かったと思います。なおこの公演を主催するミューズ・アンサンブルの代表の景山裕美さんは、大学時代の同級生で、同じ卓球部でマネージャーをしてもらっていた方です。彼女は伯爵夫人を歌ったのですが、いつまでも若々しくて感動しました。 2月11日(土)横浜みなとみらいホール「東京海上フィルハーモニックオーケストラ定期演奏会」 名前の通り東京海上日動のオーケストラですが、180名の団員を抱える大きな楽団です。プログラムは、ホルストの「惑星」から”木星”。チャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」、ドヴォルザークの「交響曲第9番”新世界より”」という非常にオーソドックスなナンバーでした。あの大きなみなとみらい大ホールが満席だったので驚きましたが、演奏もかなり本格的でした。指揮は、高橋敦、ヴァイオリン・ソロは磯絵里子。プログラムに曲目ごとに舞台が地図になっていて、誰がどこにいるか一目瞭然で、しかも楽器の写真まで載っているので、初めてクラシックのコンサートを見る人にとっては、とても親切で良かったと思います。
真面目に書いていますよ!
1月11日(水)池袋あうろすぽっと「Ken Katayamaチャリティーコンサート」 サブタイトルとして”1000人の祈りプロジェクト”と名付けられたコンサートで、東日本大震災の被災者の方々へのチャリティーコンサートでした。Ken Katayamaとは、大学時代の先輩のテノール歌手片山賢吉郎氏のことですが、彼から直接依頼を受け、このコンサートに参加することにしました。また私が指導をしている青山女声合唱団の有志のメンバーにも一緒に参加してもらいました。彼が作曲した「祈り」という曲を歌ったのですが、多くの児童合唱団のメンバーも参加し、コンサートは非常に盛り上がりました。なお、2月21日(土)には東洋英和女学院の大講堂で同曲のレコーディングも行われ、5月くらいには発売される予定です。 1月14日(土)武蔵野音大ベートーヴェンホール「ヘンゼルとグレーテル」(フンパーディンク作曲) このオペラは、武蔵野音大の付属江古田音楽教室主催の公演で出演の歌手たちだけでなく、合唱、オケ、練習ピアノまで、すべて生徒たちが手作りで舞台を造り上げるというものです。演出は往年の名プリマドンナ大谷冽子先生で、もう90歳を超えているはずですが、まだまだお元気な様子でした。指揮は、大学の指揮科の淳教授の前田淳で、彼は大学時代、ホルン専攻で私の同級生でした。オペラそのものの完成度も高く、びっくりさせられましたが、子供たちが舞台狭しと飛び跳ねる様子は非常に微笑ましいものでした。私事で恐縮ですが、私の9歳と4歳の娘も同校の音楽教室に通っているので、一緒に見たのですが、最後まで静かにしていたので、子供にとっても面白かったようです。上の子は何度か演奏会にも連れていっていますが、下の子は実質的なコンサートのデビューとなりました。 1月22日(日)杉並公会堂大ホール「☆の王子さま定期演奏会」 このオーケストラや、筑波大の付属高校の卒業生が中心になって発足したアマチュアのオーケストラで、曲目はメンデルスゾーンの「美しいメルジーネの物語」と「交響曲第2番”讃歌”」でした。”讃歌”の合唱団は、「合唱団☆の王子さま」で、こちらは早稲田大の混声合唱団とOBが中心になって編成されたものです。さすがに大学生が中心なので、オケも合唱も若々しく、非常に好感が持てました。特に合唱団の方は、やはり若い人たちの声は、声の張りが違うな!と痛感させられました。そんな中、私の友人の大竹茂好氏、正木豪氏は、飛び抜けておじさんなのにテノールのメンバーとして、この合唱団に参加し、一生懸命歌っていました。 1月28日(土)文京シビックホール大ホール「ロイヤルチェンバーオーケストラ定演”大ミサ曲”」 大ミサ曲とは、言うまでもなく、”ハ短調(c-moll)”ミサのことですが、モーツァルトの宗教音楽の中でも”レクイエム(k.626)”と並び重要な作品です。合唱は、NAOコーラスグループ。弊社の大切なお客様でもある合唱指導者の近藤直子先生が教えるいくつかの合唱団による合同合唱団でした。指揮は音楽監督の堤俊作、ソリストは、澤江衣里、小泉詠子、古橋郷平、井口達。澤江、古橋、井口の3名は最近のロイヤルの定演でもお馴染みですが、初めて出演してもらったメッツォ・ソプラノの小泉詠子の張りがあって伸びのある声に驚かされました。 演奏の方は、手前味噌で恐縮ですが、とても良かったと思います。また、いつものようにこのプログラムノーツも私が執筆しました。
12月4日(日)東京文化会館大ホール「新都民合唱団第74回定期演奏会”マタイ受難曲”」
旧東京都民合唱団から名前を変えた新都民合唱団の定演は、J.S.バッハの大曲「マタイ受難曲」への挑戦でした。この曲は、1727年にライプツィヒのトーマス教会で初演されましたが、長い間忘れ去られていた作品をメンデルスゾーンが再発見し、100年ぶりに復活上演しました。しかし、そのことは、単にこの曲の復活上演と言うだけでなく、バッハという偉大な作曲家の再評価に繋がって行ったのです。休憩なしで3時間かかるという超大曲なので、アマチュアの合唱団が簡単に手を出せるような作品ではありませんが、完成度は高く、良く歌っていたと思います。 12月18日(日)紀尾井ホール 「東誠三ピアノリサイタル」 この演奏会は、日本楽劇協会の主催でしたが、同協会の山田理事長が東誠三を高く評価しているため、私も彼の本当に素晴らしいピアノを何度も聞くことが出来、嬉しい限りです。当日のプログラムは、リスト生誕200周年ということで、オールリストでした。しかし、単にリストの作品というだけでなく、大曲のピアノ・ソナタを始め、巡礼の年等、メフィストワルツ等、難曲ばかりが並んでいましたが、彼の非常に高い音楽性や完璧なテクニックを再認識することとなりました。 12月20日(火)日比谷公会堂 「ロイヤルチェンバーオーケストラ・ベートーヴェン交響曲第9番」 この演奏会は、合唱指揮の藤原規生が指導しているいくつかの合唱団を中心に、特別に編成された合唱団でしたが、良く声は出ていたと思います。この公演には私はまったく関わりませんでしたが、プログラム・ノーツだけを書きました。 12月25日(日)彩の国さいたま芸術劇場大ホール 埼玉オペラ協会「シンデレラ」(マスネ作曲) マスネと言えば、「マノン」「ウェルテル」「タイス」などのオペラで知られていますが、この「シンデレラ」もなかなかの名作です。ヨーロッパでは、「シンデレラ」のフランス語である「サンドリオン」と呼ばれることが多いですが、ストーリーは全世界の人が良く知る「シンデレラ」の話です。 当日のオペラに関しては、実は自宅を出る直前、車のバッテリーが上がってしまっていることが分かり、JAFを呼んだりして、1幕は見ることができず、2幕だけしか見ていないので、あまり詳しくは言えません。しかし、埼玉オペラ協会には会長の池本和憲を含めて友人が大勢いますので、パンフレットに弊社の広告も出させて頂きました。
続きです。
11月3日(目)渋谷・聖ヶ丘教会 オペラ「かぐや姫」 作曲家の平井英明が「3世代で楽しめる日本語のオペラ」を書こうと思い立ち、誰もが知る「かぐや姫」に題材を求め、自ら台本を書き、作った作品がこの「かぐや姫」です。当日は指揮者でもある作曲者本人が指揮を振りました。音楽は日本人にも外国人にも親しみやすく、覚えやすく印象深い旋律、正統派で美しいハーモニーで構成されています。プリマドンナのかぐや姫が体調不良でキャストチェンジになってしまいましたが、豊島雄一、布施雅也ら実力派の歌手たちがオペラを引き締め、公家役の晴雅彦は独特のコミカルな演技で舞台を盛り上げていました。 この作品は、今年の夏、ザルツブルク音楽祭の期間中、モーツァルテウムと隣町のアニフで上演される予定ですが、弊社で旅行を主催しております。合唱団員等、出演者をまだまだ募集中ですので、ご興味のある方はぜひ!詳しくは以下をご参照ください。 http://www.lattesa.co.jp/performance-tour.php?id=82 11月4日(金)めぐろパーシモンホール大ホール「テノールの響宴」 テノールの五十嵐喜芳と藤原歌劇団のテノールたちが繰り広げる饗宴ならぬ響宴も今回で第6回だったのだが、9月23日に五十嵐喜芳が急逝してしまったため、五十嵐喜芳先生を偲ぶコンサートとなってしまった。MCは、故人のお嬢さんの五十嵐麻利江。実力派のテノールたちが何の制約もなく、自分の好きな歌を好きなように歌う会でしたので、ハチャメチャな構成でしたが、テノールの魅力は十分に伝わり、故人も草葉の陰で笑っていたことでしょう。 11月8日(火)サントリーホール「ありがとうチャリティーコンサート」 東日本大震災の後、数多くのチャリティーコンサートが開かれ、私もたくさん行きました。それにしても2011年という年は、3月11日以降、数多くの演奏会が中止になり、音楽家にとって苦難の1年となりました。そして、音楽ファンにとっても数多くのアーティストたちが来日を中止してしまい、がっかりな1年になってしまいました。東北地方の被災地の人々が早く日常を取り戻し、2012年が明るく前向きな1年になるよう、私も微力ながら頑張ります。 このコンサートは、N響、東京芸大、桐朋音大の有志たちによるスペシャル編成のオーケストラに、被災地からのブラスバンドや合唱団が加わり、賑やかな演奏会となりました。 11月11日(金)同仁キリスト教会「ペルゴレージからモーツァルトへ」 サブタイトルは、~絃楽器と共に歌う教会音楽の夕べ~というものでした。 当夜は、ペルゴレージの”スタバト・マーテル”全曲とヘンデルの”メサイヤ”からの抜粋とモーツァルトのアリアが演奏され、友人の笹倉直也がバリトンとしてメサイヤを歌いました。 11月12日(土)日生劇場オペラ「夕鶴」 「夕鶴」は、説明する必要もなく、木下順二の戯曲を團伊玖磨がオペラにしたものですが、今もって日本オペラを代表する作品として君臨しています。指揮は、下野竜也。つうに針生美智子、余ひょうに大槻孝志、運ずと惣どに原田圭と藤澤眞理というこの役を得意とする実力派の歌手たちが集められたため、見ていて非常に安心出来る好演となりました。なお、この舞台の演出は、鈴木敬介でしたが、彼も今年の8月22日に逝去してしまったため、このオペラは追悼公演となってしまいました。今年は特に多くの芸術家の方が亡くなってしまったのではないでしょうか。 11月23日(水)紀尾井ホール「メサイア」全曲 この会は、東洋英和の同窓生たちによって構成された”メサイアを歌う会”によって毎年演奏されるコンサートです。私も足を運ぶのは2回目でしたが、さすがに毎年のライフワークとされている方々のコンサートで、安定感は抜群です。今年は指導者の辻秀幸がテノールのソリストに廻り、指揮はバロックのスペシャリスト、田崎瑞博が務めました。 11月29日(火)ジュネーヴ・ヴィクトリアホール「六本木男声合唱団倶楽部記念コンサート」 このコンサートは、赤十字本部のあるジュネーヴで行われた大会のスペシャルゲストとして我々六本木男声合唱団が呼ばれ、ヴィクトリア・ホールで歌わせてもらったものです。もちろん、世界赤十字社の社長が六男の団員の近衛さんだから呼ばれたのです。しかも、オケはかのスイス・ロマンドのメンバー有志によるスペシャルなもの。こんな贅沢なことが許されるのでしょうか。曲は去年、一昨日とサントリーホールで歌った三枝成彰作曲の「ラスト・メッセージ」。もちろん大成功に終わりました。すべての関係者に感謝します。本当にありがとうございました。
10月4日(火)スイス・ジュネーヴ ヴィクトリアホール
「シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ」演奏会 指揮:クリスティアン・バスケス 演目:ショスタコーヴィチ作曲「祝典序曲」 チャイコフスキー作曲「ヴァイオリン協奏曲」 ショスタコーヴィチ作曲「交響曲第12番」 11月29日にヴィクトリア・ホール行われる予定だった「六本木男声合唱団」の演奏旅行の打合せで、三枝団長、倉田女史と一緒にヴィクトリア・ホール、赤十字本社等を訪ねました。その時に、ちょうどシモン・ボリバルのユースオケがジュネーヴに来ていて、しかも我々が演奏するヴィクトリア・ホールで演奏会をすると知り、見てきました。以前、このブログでも書きましたが、ベネズエラが国を挙げて取り組んでいる「エル・システマ」の象徴のようなオケです。 指揮のバスケスは、ドゥダメルの弟分とも呼ぶべき俊英で、まだ27歳という若さですが、切れのある指揮ぶりでオケを見事に統率していました。しかし、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲のソロを弾いたアンヘリカ・オリボは、テクニックはあるものの音楽の作り方が少し雑な感じがしました。 10月8日(土)サントリーホール・ブルーローズ「被災地の若きアーティスト支援チャリティーコンサート」 蟹瀬令子さん主宰の「さくら芸術文化応援団」のコンサートで、「きっと、さくら咲く。」というテーマの写真や詩を募集し、その入賞発表会でした。その中で、歌詞・優秀賞となった「さくらラララ咲いたね」という曲を、六男有志のメンバーと一緒に歌ってきました。 10月14日(金)東京オペラシティ大ホール「ベルリン放送交響楽団」演奏会 指揮:マレク・ヤノフスキ 演目:ブラームス作曲「交響曲第3番」「交響曲第4番」 現在、ベルリン放送響とスイス・ロマンドの音楽監督を務めるヤノフスキーは、ドイツものを中心にオペラ、コンサートの両方で活躍を続けている指揮者です。当夜は、ブラームスの交響曲を2曲という珍しいプログラムでしたが、いかにもドイツのオケらしく重厚で安定感のある演奏でした。 10月15日(土)津田ホール「経種廉彦テノール・リサイタル」 二期会ゴールデンコンサートのシリーズでした。前半は日本の歌で山田幸作の曲を中心としたプログラム。後半はトスティ歌曲による「ある若者の恋の物語」というもので、トスティの有名な歌曲を繋げていって1つのストーリーにするという経種廉彦本人に構成・台本を書いたオリジナル。セリフも含めて暗譜はさぞ大変だったと思いますが、見事歌い切りました。 10月16日(日)渋谷区文化総合センター大和田さくらホール「南風野香フラメンコスタジオ発表会」 友人の遠藤佳子さんが出演するということで行きました。フラメンコは、スペインでしか見たことがありませんでしたが、日本にこんなにフラメンコを踊る人たちがいるなんて驚きました。 10月17日(月)上野学園石橋メモリアルホール「横山幸雄ショパンピアノ独奏曲全曲演奏会」 9月の時に説明しましたが、プレイエルによるショパンの独奏曲全曲演奏会で、全12回の最終回がこの日でした。前半は、晩年のマズルカ、後半は幻想ポロネーズ、ワルツ、ノクターン、舟歌など聴きごたえのある内容でした。
昨日はミランのことを書いてしまったので、いよいよ今日からオペラや演奏会を振り返っていきたいと思います。記憶が定かでないものもありますし、ごく簡単に行きますね!今日は9月下旬のものです。
9月16日(金)東京文化会館 ボローニャ歌劇場来日公演「カルメン」 指揮:ミケーレ・マリオッティ 歌手:ニーノ・スルクラーゼ(カルメン)、ヴァレンティーナ・コッラデッティ(ミカエラ)、マルセロ・アルヴァレス(ホセ)、カイル・ケテルセン(エスカミーリョ) *昨年の来日オペラは3.11の影響で大変な目に遭ってしまいましたが、ボローニャも例外ではありませんでした。このカルメンも主役の4人のうち、ミカエラとエスカミーリョの2人が替わってしまいました。それでもフローレスがキャンセルした「清教徒」やリチートラが亡くなってしまった「エルナーニ」に比べれば、アルヴァレスが素晴らしかった「カルメン」は救われました。 9月23日(金)イタリア文化会館アニエッリホール「白川佳子・山口邦明ジョイントリサイタル」 ソプラノの白川佳子とバリトンの山口邦明のジョイントリサイタルでしたが、ヴェルディとプッチーニのアリアや2重唱ばかりを集め、ものすごく欲張りで大変なプログラムでした(笑)。山口邦明の「ジャンニ・スキッキ」のアリアが素晴らしかったことを良く覚えています。私はこの演奏会のために一目でそのシーンのシチュエーションが分かるような解説を作ってくれと頼まれて、大変だったことを記憶しています。 9月23日(金)渋谷区文化総合センター大和田・さくらホール「N.F.レディースシンガーズ定期演奏会」 NFレディースシンガーズとは、東京放送児童合唱団(現在のNHK東京児童合唱団)の卒団生たちによって結成された女声合唱団です。30年以上ぶりに集まったかつての美少女たちは貫録たっぷりのおばさまたちになりましたが、透明感のある素晴らしいハーモニーを聞かせてくれました。今も音楽の世界で生きている人はほんの2、3人と聞きびっくりしました。すぐにでもプロの合唱団として通用するようなレヴェルだったので。渋谷の駅からすぐの場所にあるこのさくらホールは、この時が初めてでしたが、とても人気があるようで、あれから3、4回行っています。 9月24日(土)サンパール荒川大ホール あらかわバイロイト「神々の黄昏」 ワーグナーの超大作「ニーベルングの指環」の最後の作品、「神々の黄昏」は、ワーグナーの集大成とも言える傑作です。ヨーロッパの超一流の劇場でもなかなか手を出すことが出来ないほどの大作ですし、たくさんの優秀な歌手を必要としますが、日本でもこれほどの「神々の黄昏」が当たり前の出来るようになったんだと感心しました。主役ジークフフリート役でsじょむいいの池本和憲が出演しました。彼の声は素晴らしいリリコ・レッジェーロですが、明らかにワーグナー向きではないので、心配していましたが、テクニックで見事にカバーし、最後まで歌いきってくれました。そうそう、彼は昨年、「マザーテレサの祈り」というCDを出しました。彼の魅力が溢れる素晴らしい1枚ですので、ご興味のある方はぜひ!!及川音楽事務所(03-3981-6052)で購入できます。 9月26日(月)上野学園石橋メモリアルホール 「横山幸雄リサイタル」 これは約100前の名器、プレイエルによる横山幸雄のショパンの独奏曲全曲演奏会でした。ほぼ時代順に全12回行われたコンサートのうち、当夜は第11回。傑作中の傑作ソナタの第3番を始め、スケルツォの第4番などが演奏されました。彼のショパンの連続演奏に関しては、以前も言いましたのでここれは触れませんが、本当の天才です。また、この連続演奏会も全12巻のCDとしてキングレコードから発売されていますので、ぜひ。http://www.kingrecords.co.jp/ なお、これらの演奏会以外にもいくつか行っているのですが、まったく思い出せなかったり、当日のパンフレットが見つからなかったりというものは割愛させて頂きました。 それでは明日は10月を書きます。
皆さん、シルバーウィークは如何お過ごしでしたか?
私の場合、年末年始、ゴールデンウィーク、お盆休み等、日本人が休むべき時期は残念ながらほとんど日本にいませんので、ここ数年、まとめて休んだ記憶がまったくありませんが、このシルバーウィークは久々に日本にいて、家族と一緒に三重県の方へ行き、ゆっくりしていました。 さて9月も終わるというのに7月のコンサートというのも間抜けな話ですが、今日も前回の続きで6月以降の演奏会のレポートを。 7月11日(土)津田ホール 二期会ゴールデンコンサート「小山由美×愛」 日本を代表するメッツォ・ソプラノ、小山由美ですが、バイロイト音楽祭に5年連続出演するなど、まさに脂の乗った感があります。彼女は、ドイツもののイメージが強いですが、この日のプログラムは、「愛」をテーマに世界中の歌曲を集めたもので、サブタイトルは、「私の密かに愛する名曲。」とありました。 作曲家を挙げると、バッハ、ハイドン、シューベルト、メンデルスゾーン、リスト、マーラー、マスネ、ドビュッシー、プーランク、メシアン、ヘルフェルト、ダルゴムィジスキー、グリンカ、チャイコフスキー、ラフマニノフ、リムスキー=コルサコフと、国も時代も百花繚乱というものでした。 残念ながら次の演奏会があって、前半しか聞くことが出来なかったのですが、朗々たる美声は低音から高音までムラがなく、安定感抜群。加えて表現力に富んだ歌唱力は、単に声の魅力だけではなく、一流歌手というものがどのようなものかということを示してくれるかのようです。 7月11日(土)江東区文化センターホール 江東オペラ「フィガロの結婚」 この江東オペラは、去年も「カルメン」を見に行きました。江東オペラのように、アマチュアの方々がオーケストラや合唱団を編成し、ソリストはプロの歌手が歌うというオペラの形態はドンドン増えてきているようですね。つい先日も新宿区民オペラで「オテロ」を見またばかりです。江東オペラは年に数回の公演を行うという、非常に活発な活動をしている団体のようです。それにしても、このようにアマチュアの方が合唱団の一員としてオペラに出演するという決して簡単なことではありません。単に歌うだけでなく、当然暗譜もしなければなりませんし、演技をしたり、踊ったりしなければならないのですから。「フィガロの結婚」の場合、合唱は、活躍の場面は少なく、それほど難易度も高くありませんが、前述の「オテロ」や「カルメン」は本当に大変だと思います。しかし、アマチュアの方でもこのような形でプロの方々と一緒に本格的なオペラに出演できるというのは素晴らしいことで、病み付きになってしまう気持ちも分かります。老後の趣味が見つからない方はぜひ如何ですか? さて当日のことですが、アルマヴィーヴァ伯爵は私の友人、山口邦明でした。今までイタリアオペラばかりをやってきた彼としてはモーツァルトは未知の世界で(いくらリブレットがイタリア語でも)、レチタティーヴォなど、かなり硬さが感じられました。しかし、幕を追うごとに良くなって行き、最後の方はかなり良かったと思います。他の出演者方々には申し訳ありませんが、細かいところはほとんど忘れてしまいました。やはり8月にザルツブルク音楽祭で見た「フィガロの結婚」が強烈な印象だったので、そのせいだと思われます。 7月26日(日)浜離宮ホール「ベルカントによる声の競艶」 名テノール田口興輔に師事する門下生たちによるガラコンサートだったが、強烈な印象を受けた記憶があります。このコンサートを見る限り、田口興輔の教えは、こじんまりとまとめることなく、多少ザラザラしていてもとにかく喉を鳴らして大きな声を出すというもので、イタリアの本物の発声に非常に近いと思われます。故疋田生次郎先生を思い出しました。そういえば田口興輔も疋田先生の教えを受けた1人だったような気がします。こうやって師から弟子へ発声が受け継がれていくというのは素晴らしいことです。このコンサートも友人の山口邦明が出演していましたが、フィガロとは違い得意のジャンルであるヴェルディを2曲歌いました。1つは「仮面舞踏会」のレナートの名アリア「おまえこそ、心を汚すもの」、そして「ドン・カルロ」から1幕冒頭のカルロとロドリーゴの情熱的な2重唱「われらの魂に友情と希望を」でした。2曲とも良く当たったポジションで滑らかでしかも良く通る声を響かせていました。他に印象に残ったのは、浅原孝夫、与儀巧という2人のテノール、そしてソプラノの佐藤篤子とメッツォの金子直美。2人のテノールは、とにかく声が良く当たっていて、少々浅すぎるような感じもしますが、スケールの大きさを感じさせます。2人ともまだ若いようなので、将来が楽しみです。ソプラノの佐藤篤子は、最初、「椿姫」ヴィオレッタのアリア”ああ、そはかの人は~花から花へ~を歌ったのですが、最初スピント系の深く重いくらいの感じだったのに、そのままのポジションで後半のコロラトゥーラまで歌いきってしまうという常識的には考えられないような声の持ち主でした。 7月30日(木)第一生命ホール「宮本益光のはじめのいっぽ」 このコンサートは、第一生命がライフサイクルコンサートと銘打って、平日の昼間(しかも午前中の11時半開演!)に安いチケット代金で、気軽にクラシックに触れてもらおうというコンサート・シリーズです。しかし、いくらチケット代金が安いと言っても、出演するアーティストは一流ばかりで、実にお得なコンサートです。普段クラシックに触れる機会に少ない方にも気軽に足を運んでもらおうという企画は素晴らしいものです。最初はコンサートのタイトルから考えて、しかも夏休みということもあるので子供たちが対象にコンサートかな、と思ったのですが、実際には年配の方の方が多いくらいででした。 この日はバリトンの宮本益光とピアノの加藤昌則のゴールデン・コンビ。宮本益光はこのブログでも何度も紹介してきましたが、素晴らしいバリトン歌手というだけなく、マルチプルな才能を持つクラシック界の逸材です。この日も絶妙なトークを交えて、あっという間に歌いきってしまいました。ピアノの加藤昌則とは芸大時代からの同級生で、息もぴったり。作曲家としても活躍中の加藤昌則に即興で作曲をさせて盛り上げるなど、エンターテイメントしても普通のコンサートとは一線を画するもので、1,500円の入場料は安すぎます!
光陰矢のごとし。
皆さんご無沙汰しています。 今年の夏は4回もヨーロッパの往復をしていたため、日本で夏を感じる間もなく、今日などはすでに初秋を感じさせるようになってしまいました。 多くの方からこのブログの更新がないとお叱りを受けておりましたが、そのような訳で時間がまったくなく、2ヵ月半も空いてしまったのです。実は昨日アップしたつもりだったのですが、どうやら”送信”のアイコンを押すのを忘れてしまったようで、消えてしまっていました。泣きながら再度アップして、今日から再開させて頂きますので、どうぞよろしくお願い致します。 6月は1日から8日までロシアに言っていました。サンクトペテルブルクとモスクワです。ソ連邦崩壊後のロシアをまったく知らなかった私は、その変貌ぶりに驚きました。西欧とちょっと田舎の大都市といった風情で、社会主義だった片鱗はほとんど見ることが出来ません。この時期のロシアは白夜の季節。夜中の12時を過ぎてもまだ明るく、気候的にも日本の軽井沢という感じで、ロシアに行かれるのであれば、ぜひこの季節をお勧めします。 さてサンクトペテルブルクはちょうど白夜祭の季節。1988年にキーロフ劇場(現マリインスキー劇場)の芸術監督に就任したヴァレリー・ゲルフギエフが、次々に新機軸を打ち出し、ソ連邦の崩壊に見舞われたものの、見事に世界的な音楽祭に育て上げました。ロシアの古典的なオペラの上演、海外公演を積極的に行うなど、ゲルギエフでなければ出来なかったでしょう。1996年にはマリインスキー劇場の総裁に就任し、以降、すべてを彼が取り仕切っていると言っても過言ではありません。ちなみにゲルギエフは音楽祭の名前を変更し、現在は”白夜の星音楽祭”という名前になっています。 今回オペラ、バレエ、コンサートを見ましたが、そのレヴェルの高さには驚かされました。クラシック音楽の先進国であることは充分に認識していましたが、層の厚さ、質の高さ、スケールの大きさは西欧のどの年にも負けません。オペラでは名前も聞いたことのないロシア人の若い歌手をたくさん見ることが出来ましたが、近い将来、この中から明日のアンナ・ネトレプコ、ディミトリー・ホロストフスキーが出てくるに違いありません。 6月2日(火)サンクトペテルブルク・マリインスキー劇場コンサートホール マリインスキー劇場交響楽団、合唱団演奏会 指揮:ヴァレリー・ゲルギエフ 演目:ベートーヴェン作曲オペラ「フィデリオ」より抜粋シーン<演奏会形式> ベートーヴェン作曲「交響曲第5番」<運命> フロレスタン(テノール):エフゲニ・アキモフ レオノーレ(ソプラノ):エレーナ・ネベラ ロッコ(バス):ユーリ・ヴォロビエフ マルツェッリーネ(ソプラノ):ツァンア・ドムブロフスカヤ ヤキーノ(テノール):アンドレイ・イリュシュニコフ ドン・ピツァロ(バリトン):エデム・ウメロフ ドン・フェルナンド(バリトン):エフゲニ・ウラノフ マリインスキー劇場コンサートホールというのはマリインスキー劇場から徒歩5分くらいのところにある、去年出来たばかりの新しいコンサートホールです。収容人員1,100名の小ぶり劇場ですが、シューボックススタイルながら、ステージの周りをぐるりと客席が取り囲むというちょっと珍しい造りです。 この日は開演時間の20時になっても入場すら出来ず、いったいどうなっているのかと思ったら、30分以上遅れて開演となりました。劇場横の高級レストランでゲルギエフがVIPと食事をしていたために遅れてしまったという噂が流れていましたが、案外本当かも知れません(笑)。 ![]() コンサートホールの入口。横はまだ工事中? ![]() 内部の造りはこんな感じ。
9月28日(日)グローブ座 ミュージカル「アプローズ」
劇団四季も宝塚も松竹も観たことがない私は、日本ではミュージカルは生まれて初めて観たのかも知れません。しかも今回は、GPを含めて2度も観たので、かなり細かいところまで詳しくなってしまいました。さて、このミュージカルの原作は古いハリウッド映画「イブの総て」で、アメリカの演劇界の女優同士の確執を描いたものです。主役の2人は、前田美波里さんと、元宝塚宙組トップの貴城けいさん。2人とも演技も歌も踊りも上手く、凄い存在感でした。あまりミュージカルのことは分かりませんが、レヴェルは凄く高いもだと思います。 さて、なぜ私がこのミュージカルを2度も観る事になったかというと、それは前田美波里さんの恋人役でバリトンの宮本益光さんが出演したからです。オペラ界きっての演技派として有名な宮本さんなので、大女優たちと共演しても決して引けを取ることはありません。しかし、ミュージカルとオペラの最大の違いでもあるのですが、このミュージカルでも歌はすべてマイクを使って歌うことになります。宮本さんは、マイクを使っても基本的には歌唱フォームを変えずにクラシックの発声でそのまま歌っていたようですが、それでもやはり声自体の大きさ、響き方、通り方が全然違うので、やや違和感があったことは否めません。しかし、宮本さん以外のオペラ歌手であそこまで出来る人は絶対にいないでしょう。宮本さんのことですから、このミュージカルを経験されたことによって、オペラを歌う上でも何らかプラスになることを見つけたことと思います。 < 前のページ次のページ >
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【筆者のプロフィール】 上月光 (KOZUKI,Hikari) 株式会社ラテーザ代表取締役社長。音楽評論家。青山女声合唱団団長、指導者。六本木男声合唱団倶楽部バリトンメンバー。ロイヤルチェンバーオーケストラ相談役、評議員。武蔵野音楽大学声楽科卒業。バリトン。趣味ゴルフ、スポーツ観戦等。熱狂的なACミランのファン(ミラニスタ) 【リンク】 男の隠れ家~大人の男のためのオペラ入門塾~ 六本木男声合唱団倶楽部 株式会社ラテーザ ピアニスト一世オフィシャルサイト カテゴリ
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