どんな変化も無条件で愛せる、俺にとってonsaはそんなバンドだ。頂いたサンプルを落ち着いた時間にゆっくりと丁寧に聴かせて貰った。相変わらずonsaのロマンティックは止まらない。ただ、何かがいつもと違う。甘ったるいだけのpopsに唾を吐くような“憂い”と“焦躁感”が優しさに満ちたonsaの音を強靭なものへと性質変化させていた。今までになかったコーラスワークや表現力を増したタカボーの歌声もアルバムの精度を段違いに上げている。8曲目を聴き終わる頃、ふと昔聴いていた高野寛のCUEというアルバムが脳裏をよぎった。そして9曲目の歌い出しに鳥肌が立つ。。。まさかのベステンダンクにガン上がりです!一々俺の琴線を揺さぶりやがる。思えば俺はmizuiro sorairoからずっとこんなアルバムを待っていた。もうemoだの何だのなんてとっくに凌駕している。極限まで歩み寄ったとんでもないpopsがここにはある。最高のアルバムをarigato!