Jackie Robinson:ジャッキー・ロビンソン。メジャーリーグになって最初のアフリカ系選手。類い稀なるその才能を評価されつつも偏見と人種差別に苦しみ、打ち克った偉大な野球選手。公民権運動にも参加し、後進のアフリカ系民に道を切り開いた偉人。Mets-Dodgersといえば、もともとBrooklyn Dodgers(Mets=旧Metropolitans〜Cyclones時代も)。
全球団が永久欠番にしている彼の背番号42番。きょうは“Jackie Robinson Day”でしたね。ってそんなの知らない人が日本では殆どかも。。「大移民都市の市民」を表す意味が名前のMetsは、今日はArizonaでDiamond Backsと対戦でしたが、旧Brooklyn DodgersのSpiritを継承するMets(のBlueはそのDodger Blue)。 今日は勝てて良かった。
長年、世界各地で活動して人種や文化を越えた最高の瞬間を音楽演奏〜共有とともに味わっているけれど、人種差別なんて今もある。それは階級差別だったり、とにかく差別、偏見、区別。自分から差別・区別されてしまう様にするのは話は別次元だけど、とにかく人間てなものは「無知と偏見」にあふれた生き物。
Rio de Janeiroの北(下流)と南(上流)とどちらとも交流し、活動してきた。そして特に経済的には貧しい北(にしか本物のSAMBAは無い)を敬愛し、やって来たけれど、やればやるほど、深く関われば関わるほど、「ヨソ者」を痛感し、そして時に疎外感やヨソ者を越えた「差別」も受けて来ている。
心意気や知性のある人には「北」でも本当によくしてもらってきている。共感、共有している。人種や境遇を越えた感動の共有を1997年から「ずっと同じ北の人たち」と、良い時も悪い時も付き合い続ける事だけが一つの方法だから、ある意味、日本人の真心でやってきた。その一方で「どうせ遠い極東の日本だかなんだかという国から来ているヨソ者」という偏見や、豊かな国に生まれた者が受ける嫉妬、否が応なしに持たれるコンプレックス。そこから受ける「差別」。さらに日本を大きく凌ぐ時代と状況の激変を繰り広げるブラジルの混乱は本当に大きく、持たざる立場の人たちは自分たちの価値を守る事〜這い上がる事で必死だ。
ブラジルでのことなんて、日本のみんなに言ってもわからないだろうし、理解されない事は多い。例えばこういう劣悪な治安だけでなく味わい続けている苦労は日本ではあまり語って来なかった。
でも、今日は毎年あるJackie Robinson's Dayが、今年はとても自分に響いた。
偉大な彼の足下にも及ばない。
でもそんな彼に救われる。力をいただきます。理解・共感される日まで。
ありがとうJackie Robinson!!
こんな映画も去年ありましたね。僕はブラジルと日本の往復の飛行機の中で観ました。