ギャル雑誌 取材撮影

朝一番でスタジオ入りし、来月発売の某雑誌の取材、
そしてモデル指導と撮影。

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これまでに取材撮影は数多く、モデル指導も手なれた
ものですが今回は初めてのギャル向け雑誌。

ライターさんと打合せをしていると、
「おっはよーございまーす」と、瞬きの度に
風が吹くかのように、まぶたに鳥の羽根を付けて
いるようなギャルモデル。(!)
お~、この子たちに骨気を教えるのか・・・と
途方に暮れたのもつかの間、ん?臭い!と思って
見てみると、打合せテーブルの上のおにぎりを
食べながらタバコを吸い始めた・・・

私は、「ちょっと失礼しますね」とライターさんに
言って廊下で考えた。
何たって、私はタバコが全然ダメ。
臭いも煙も全然ダメ。

そこで、この中で2時間は耐えられない、と。
そこで、どうしたら良いものか考えた。
私は、他人の趣味嗜好にとやかく言いたくはない。
彼女達は未成年でも無いので、タバコを吸う
彼女達の権利もある。
権利は尊重しなければいけない。
となると・・・、私が遠慮するしかない。(?)
すぐにライターさんを廊下に呼んで、
「あの・・・私、タバコ全然ダメなんです」
「あっ、先生、すみませんでした」
「いえいえ良いんです。なので、私、帰ります」
「・・・っ!えっ!先生、ちょっと、あの、
タバコ、すぐに止めさせますから。
すぐに喫煙所で吸わせますから」と。
「大丈夫ですか?なんだか悪いですね」
「いえいえ、全く問題ありませんから」と。

私は彼女達を尊重し、私以外の先生で、骨気
以外の取材に変更すればよいのではないか?と、
単純にそう考えただけだが、私が帰ってしまう方が、
もっと悪いらしい。

その間、私はまつ毛バタバタのギャルモデルが
ちょっと怖いので(?)ベランダに隠れていると、
ライターさんが喫煙所に移動させました、と迎えに
来てくれました。
そしてライターさんとスタジオに移動する途中、
喫煙所の前を通り過ぎると、おっ、いた!まずい!(?)
と思うと、意外や意外、
「先生!すみませんでした!」と、素直に礼儀正しく
90度に腰を折り謝るまつ毛バタバタモデル。
何故か私は片見狭く(?)下を向きながら通り過ぎ。

しかし、撮影に入ると彼女たちのセンスの良さ、
頭の良さに感激。
「先生、ここを押すとどうなるの?」と、積極的に
セルフ骨気を試みて、
「気持ちいいじゃ~ん!先生、骨気、いいね!」
と言われ、
「あっ、ありがとうございます・・・」と私。

まつ毛バタバタでちょっと怖いけれど(?)
いい子達なんだなぁ~と、社会勉強をさせて
頂いた取材でした。

日本骨気協会
http://korugi.jp
林 幸千代
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