
みなさん、こんにちは・・・。いかがお過ごしでしょうか・・・?
最近になって気温もグッと冷え込んできましたね。北海道のほうでは雪の情報も聞けるようになり、富良野でも先日70cmの積雪がありました。まだ滑れるまでもう少しというところですが、スキーシーズンが近くなり、気持ちも高まってきます。
さて、10月末にワールドカップがスタートしました。場所はオーストリアのゾルデン。私も現地に行ってレースを見てきたのですが、今年初のレースからサプライズな展開になりました。ゾルデンでは、GS一本目で5位につけていたヘルマン・マイヤーが、中間から下の緩斜面でボディ・ミラーの0.95秒差を逆転し、優勝を飾りました。
今年の注目選手は、昨シーズン総合優勝を獲得し、開幕戦のゾルデンも優勝したボディ・ミラー。今年の一本目もしっかりと見せてくれました。昨シーズンよりもさらに安定感があり、しかも急斜面でのスキーの向きが誰よりも下に向けてきているのは、速さという感じではなく落ちている!という表現の方が良いかもしれません。
一方で、ダウンヒルなどのアルペン高速種目についてコメントしたボディの発言を受けたオーストリアのメディアが「ドーピング合法化に対する暴言を吐いた!」というニュースとして報じたのを機に、海外のメディアが彼に集中。仕方なくボディはヘルメット・スキーウエアーなども変えて、変装?しながらトレーニングしている姿も目撃されました。精神的にも不安定な中で、しかも五輪シーズンの開幕戦をどう戦うか?と誰もが注目していたところ、さりげなく一本目でベストタイムをたたき出してしまうのは本当にボディらしいですね。
この種目で昨年種目別チャンピオンになっているベンジャミン・ライヒも好調な滑り出しを見せました。彼の場合はシーズンの中盤で自分の滑りを確立させるタイプなのですが、今年の彼は何かが違っているように感じました。開幕戦からあんなに仕上がりの早いライヒを見たのは、彼がワールドカップに出始めた若い頃以来?!! それは五輪への意識……がなせる技かもしれません。
そして、もう1人忘れてはいけないのが、ヘルマン・マイヤー! 彼の復活劇には本当に驚かされます。私は現役時代に同じトレーナーのもとでコンディショントレーニングを行っていたのですが、忘れてはいけないあの大惨事!!!(2001年にバイクの事故で五輪出場ならず)。事故後は太かった大腿も細くなり、顔も室内にいるせいか少し青白く見えていました。しかし、昨シーズンの世界選手権での復活! いとも簡単に復活を成し遂げたように見えますが、その裏には一言では言えないような辛いことがあったと思います。
選手個々がいろんな思いを持って、トリノオリンピックシーズンがスタートしました。
ゾルデンでは、日本のエース、佐々木明選手も登場しました。残念ながら、今回のレースでは2本目に進めなかったものの、レース後のコメントでは「今回は本当に悔しい・・・これから日本で最終のコンディショントレーニングをして、アメリカでは自分のパフォーマンス(滑り)を、皆さんに必ず見せますから!!!」と、力強く話してくれました。
また、同じくワールドカップとオリンピックでの活躍が期待される皆川賢太郎は、今回のGSレースには出場しなかったものの、現地でトレーニングをこなしていました。彼の滑りは、昨シーズンに比べて安定感と速さが格段と増したように見えましたね。

これからトリノオリンピックまでの間に戦うワールドカップが本当に大切となります。今季のワールドカップの熱いドラマを、皆で楽しみにしながら日本チームを応援しましょう。
フォルツァ ニッポン!そして、アイ ラブ スノー!!!