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今日ご紹介する映画は、「プルーフ・オブ・マイ・ライフ(原題は「Proof」)。 数学とか証明とか聞いただけでぞっとする私・・・(でも、映画の中で名演技を披露している父親役のアンソニー・ホプキンスも数学が大嫌いなんだそうな) 偉大な数学者の父が、ある精神的病がもとで、どんどん衰えていき、死に至る。 父を愛する娘キャサリン(グウィネス・バルトロウ)は、たった一人で介護を黙々とこなしながらも、そんな父を充分に受け入れられず、娘としての責任を全うできなかったのではないかという後悔から鬱状態になっている・・・。 現在、年老いた親の介護をしている方は涙が止まらない映画だと思います。 誰がみても充分な犠牲を払って親の面倒を見ている。でも、その子供でさえ、衰え行く親を救うことは出来ないのですから・・・。 キャサリンを救う王子様がジェイク・ギレンホール演じるハル。 数学者の卵だが、どうやら、アメリカでも理数系の学生は流行に疎い人種と見られがちなようだ。英語では、見かけがダサい人をnerd、オタクな人をgeekという(まあ、どちらも同じような意味で使われることが多いけど)。 ただし、ハルはロック・バンドでドラムも担当するまあまあイケメンである。 父親の葬儀で姉に買ってもらった服をハルが褒めるシーン。自分には合ってないと言うキャサリンに、ハルは―It fits perfectly. (ぴったりだと思うよ)と褒めるが、天邪鬼のキャサリンは― You can’t prove it.(似合うって証明できないでしょ?)と素直に受け入れない。 I can disprove the opposite/(その逆は反証できるけどね)とハルは返す。(さすが、数学者同士の会話だが、このあたりに、ハルがキャサリンに好意を持っていることがよく現れていますね) とにかく、この映画、グウィネスが素晴らしい。ノーメイクのすっぴんで挑戦する迫真の演技は、アカデミー主演女優賞ものでしょう! (写真は、NYのある街角の風景。オブジェがいい。上杉修一氏の作品)
by kerigarbo
| 2006-01-15 12:09
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Comments(6)
こんにちわ^^
グウィネス・バルトロウ、演技派女優ですよね 迫力と説得力があるでしょうね! また、こういった会話好きです! シャレてるなって思います ♪ 話は変わりますが、ブログ仲間の松本良さんから「例えバトン」成るものが回ってきました 先生のブログに書かなくてもいいので、良かったら やってみてくださいm(___)m
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kerigarbo at 2006-01-20 16:55
まりさん、コメントありがとう。この映画、地味だし、ちょっと訳の分からない部分もあるけれど、グウィネス素敵ですよ。ハル役のジェイクもカッコいいとは言わないけれど、ああいうタイプ、結構好きかなあ。
「例えバトン」面白いですが、私自身は自分が色なら何で、動物なら何か、自分ではさっぱりわかりません!みんな自分のことよくわかっていて、すごいなあ・・・。 パープルは好きな色ですが、黒もよく着ます。でも、最近はもっと明るい色も(例えばピンク?でも似合わないけど)挑戦しようと思うこのごろです。
初めまして!
いつも参考にさせてもらってます! 前から気になっていたgeekとnerdの違いの謎が解けて、とってもスッキリしました! 私は映画鑑賞はとっても好きなんですが、やっぱり経済的な面でもあまり頻繁に映画館に足を運べないでいます。 英語の耳を忘れないためには、やっぱり映画鑑賞が一番の方法ですか?
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kerigarbo at 2006-01-22 11:07
naokoさん、コメントありがとう。映画は確かに高い!私も自腹で行っているので、毎月結構なもんです。(映画デーとか女性割引を利用しましょう!)
英語耳を保つには、テレビの英語ニュースでも、ネット配信されているものでも何でもいいですが、楽しく色々なタイプの英語に触れるには映画最高ですね! 私も、流行の英語を仕入れるためには映画は欠かせません。言葉って変わりますからね。最近、日本語も流行にやや遅れてきました。危ない、危ない・・・。
こんにちは。グウィネスはあまり好きじゃないんですが、この映画は気になってます。ぜひ観ようと思います(^o^)
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kerigarbo at 2006-02-05 10:26
yamarikuさん、グウィネスは人によって、かなり好き嫌いが分かれるようですね。同じ意味で、この映画も人によって、好き嫌いが分かれるかも。
テーマが単純明快ではなく、いろいろな角度から考えられるという意味で、好き嫌いが分かれるという意味ですが・・・。是非、また感想をください。
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【Keri先生のプロフィール】
光藤京子(みつふじきょうこ) 英語コミュニケーション・翻訳関連の執筆家・コンサルタント(TAS & コンサルティング)。会議通訳、翻訳ビジネス、大学講師の経験を生かし、これまで数多くの本を出版している。『働く女性の英語術』(ジャパンタイムズ)、『何でも英語で言ってみる!シンプル英語フレーズ2000』(高橋書店)のほか多数。最新書に『する英語 感じる英語 毎日を楽しく表現する』(ジャパンタイムズ)がある。 お気に入りブログ
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