2006年10月30日
インフルエンザの予防接種をそろそろと思っている矢先
になんだか風邪っぽい。ビタミンCのんで野菜ジュース
飲んでタップリの睡眠をと日曜日はゆっくりと寝た。
とはいっても本格的に風邪にやられているわけではない
から、くたくたと1日中寝続けることはできない。
朝寝をして、午後一旦目が覚めるとNHKのBS放送で
「拓郎・かぐや姫つま恋コンサート総集編」が放送され
ていたので、場所を自分の部屋から居間に移しソファー
に寝ころびながらテレビ観戦。時に画面はドン引きにな
り会場全体が映し出されるが、大観衆の一番後ろに陣取
ってコンサートを観た我らは、いかにステージから離れ
ていたかがよくわかる。
いつのまにか倅が隣のソファーに座りテレビを見ている。
「どこで観てたの」(倅)
「あッ!ここ。ここ。ここ」(オヤジ)
「一番後ろじゃん。ところで、観えたの」(倅)
「う〜ん。あの時もモニターの画面で観た」(オヤジ)
「今日とおなじじゃん」(倅)
「オマエは知ってる曲あるか」(オヤジ)
「神田川は知ってるけど・・あとは・・・」(倅)
「神田川1曲でも知ってりゃエライが、でもなんで知っ
てんだ」(オヤジ)
「学校の友達にかぐや姫ファンのお母さんがいて、そい
つがたまにカラオケで唄うから」(倅)
「親子でカラオケ行ってるのか。そいつは」(オヤジ)
「だったんじゃないの。子供のころは」(倅)
しょぼしょぼと降っていた雨はすっかり上がったようで、
陽がまともに射し込んできてまぶしい。カーテンで遮っ
た。ソファーで横になり見ていて、ウトウトと眠りに落
ちたようで気がつくと陽はすっかり落ち、番組は終わっ
ていた。いつの間にか倅もどこかに出かけたようで居間
には誰もいなかった。
部屋に戻って横になり「物書き同心居眠り紋蔵」を読む。
書類整理係から出世して、花形刑事になった紋蔵さんの
行く末がどうなることやらと心配していたが、心配をよ
そに紋蔵さんよたよたしながらもなかなかの仕事ぶりで、
大手柄を立てたりしているではないか。でも、この主人
公に共感しているところは、才能がありながらも出世と
は無縁の一人の男が、上役にこき使われ、貧乏暮らしを
しながらも家族を愛し、悪を憎み、事件に巻き込まれた
無名の人々に心を寄せるやさしい心根であって、遠山の
金四郎や銭形平次などではない。
その辺は作者の佐藤さんはとうにご存じで、5回ほど事
件を解決させた後「奉行所にはなくてはならない人材」
と筋を運び、また元の事務所勤めに戻ったところで最新
シリーズは終わった
これで、この「物書き同心居眠り紋蔵」も終了かとも思
える終わり方だった。さて、続きはあるのかないのか。
午前中は寝ていた。午後もソファーで居眠った。夜はま
だ早いが、風邪気味には睡眠が一番の薬だ。眠れるもの
なら寝てしまおうと考え、今度は「カラマーゾフの兄弟」
を読み始める。これならきっとすぐに眠くなるだろうと。
ところがドストエフスキーの文体が妙にセンテンスが長
く、読んでいる途中で話の前後がわからなくなる。聞き
慣れないというか見慣れない長ったらしいロシア名もい
つまでも頭に入らない。布団に寝ころんで読んでいるか
らイカンのではないか。と身を起し読み始めてしまった。
そのうち、長い文章の途中の句読点でいちいち立ち止ま
らないで、とにかく長いのを最後まで読むとよりわかり
やすいことに気がついて、そのまま読み進むとだんだん
話がおもしろくなってきた。このままでは読書で夜更か
しをしてしまうかもしれない。「カラマーゾフの兄弟」
を読む当初の目的とかけ離れてしまう。本はおもしろい
がそれではイカンのではないか。では、さて、と横にな
り30ページ程進むと、まんまと眠気がやってきた。目
論見どおりそのまま読みながらいつの間にか寝てしまっ
たようだ。気がつくと朝だった。寝返りの下になったよ
うで文庫本の表紙がぐちゃぐちゃに折れ曲がって畳の上
にころがっていた。
睡眠本としてもよろしいかったが、それにしては、この
物語はおもしろいかもしれない。日本で言うと明治初年
あたりのロシアの社会や生活が生き生きと書かれている。
今までまったく手が着いていなかったロシア文学への第
一歩となるかもしれない。子供の頃からドストエフスキ
ーはあまりにも有名で世界文学の大巨匠といったものだ
ったから大老人と思っていたが、履歴をみると享年60
才だから、あらためて若き天才だったのだということに
気がついた。
明日からは、上海、沖縄と今週は東京を留守にする。
しばらくブログはお休みになります。その間でドストエ
フスキー走破できるか挫折するか。いずれにせよ旅に持
っていく本は「カラマーゾフの兄弟」。これ一冊。