2010年6月8日
わたしの田舎じゃすすすって言うのはししすのことで、、
おいおいおい。田舎ではすすすと訛りますと言われても
よくわかりませんよ。ししすって言うのが何者かがわか
らないから、ししすってのがそもそもなんかの訛りのよ
うに聞こえるじゃないか、、、、
本屋に行くと梅原猛夫先生の出雲帝国についての本が出
版されていた。先生はもともと出雲帝国は幻にすぎない
という学説の主張者だが、晩年になってあらためて日向
を旅してみて、高天原に降り立った天照大神と弟の素戔
嗚尊の物語りにリアリティーを感覚し、その素戔嗚尊に
繫がる大国主命の出雲にヤマト朝廷とは違う帝国があっ
たという説にいたり、確信し、発表した著書である。
Gさんが(爺さんではない)が出雲出身で、Gさんにそ
の本を買ったよ、読み始めたよと声をかけたのがきっか
けで、出雲特集となり、出雲大社から八岐大蛇、荒神谷
から眠りを破って現れ出でたる弥生銅剣まで話は及び、
その後、アゴ野焼き、映画レイルウエイズまで行ったあ
たりでGさんがすすすと言いだしたのである。
その席に秋田出身の写真家がいて、ズーズー弁を自虐す
るにはまだまだ至ってないようで、しがすになったり、
すがしになったりという発音には知覚過敏で、
「そもそもししすってのはいったいなんなんだよォ」
「ししすって標準語にはない言葉じゃないかァ」
「だとしたら、方言を訛られちゃかなわないよゥ」
といいだした。そういわれちゃGさんそれ以上に説明の
しようがなく、その話はいつ終わったんだかわからない
まま解散となったのであるが、今日Gさんから和菓子を
いただいたところ、なんと、ししすであった。ししすっ
て饅頭のことだったっけ?、、
説明書きを読むとこうであった。
猪巣(ししす)
刈り入れの終わった晩秋の出雲平野に散見する新藁を
積んで造った藁塚を、その姿が猪の粗毛に似、質朴枯
淡な形が猪のねぐらを連想させることから昔から藁塚
のことを猪巣とよんでおりました。この出雲平野の晩
秋の風情を形状しようと試みたものが銘菓ししすであ
ります。こしあんに、、、
そうか。秋深くなり刈り込まれた田に積まれた藁の塚
ね。あったあった。岡﨑の田舎にもあった。あれは岡
﨑ではなんと呼んでいたのだろう。特に名はなかった
ような気がするんだが、、、
しかし、あの藁の塚に名前までつけて和菓子にしよう
というのだから、よほどししすに愛着をもっていると
見えるな出雲人は。岡﨑であの藁の束の積み重なった
ものを和菓子にとはだれも提案しないだろう。馴染み
ないしなァ。
ということで、ししすは猪の巣で、出雲じゃお馴染み
で、それは訛ってすすすと呼ばれるという話でした。