25日金曜日になりますが、矢来能楽堂に能を見に行ってきました。番組は、「隅田川」でした。
隅田川は、世阿弥の息子、観世元雅という人の作品で能の中でも名作なんだそうです。
ストーリーは、簡単に言うと、人さらいにあった息子を探して、京都からはるばる隅田川まで捜しにきたお母さんが、川向こうにあった塚が実は息子のお墓だったことに気づき、嘆き悲しむという、お話です。
おかしかったのは、塚の中に子役が隠れて入っていて、お母さんが念仏を唱えると幽霊となって出てくるんです。それにはちょっと驚いて、(笑うところではないんですが)笑ってしまいました。
能って、迫力があるんですが、なんか、クスクスって笑ってしまいそうになるんです。何がおかしいんだろう、と考えてみた結果、演じる人たちの目って、1点を見たままほとんど動かなく、人形のようなんです。また、そうろう調のセリフが仰々しくって、異様に生真面目な感じだからでしょうか。
目標の着物も、がんばって着て行きました。暑くもなく、寒くもなく、着物にはいい季節です。