ロンドンリポート2/ロレックス メントー&プロトジェ アート
ロレックスの国際的な芸術支援プログラム、ロレックス メントー&プロトジェ アートプログラムの第4サイクルで、日本から初のプロトジェ(生徒)として選ばれ、ドイツを代表する現代作家、レベッカ・ホルン(Rebecca Horn)に一年間師事した半田真規氏が、昨日、(2009年12月5日)、ロンドンのテート・モダン美術館でファミリー向けのソロワークショップを行いました。
まず参加者たちは、半田氏のエスコートのもと美術館の外に出てテムズ川の岸辺に移動。美術館の最上階となる7Fの窓辺から放たれる光の点滅を確認しました。
その点滅は半田氏が創造したオブジェに取り付けられた懐中電灯が光源。テムズ川の対面など、自ら定めたポイントから光を確認することで、立ち位置を確認すると同時に安心感を得るためのものだといいます。
続いて参加者たちは、テート・モダン美術館の7Fに移動し、半田氏が美術館内から集めたガムテープ、ブロック、紙切れ、プラスティック片などを使い、一切の制約から離れてオブジェを作り、これに半田氏から託された懐中電灯を取り付けました。光が向く方向についても自由で、空に向ける参加者もいました。
参加したのはロンドン在住の家族連れが中心。子どもの自由な発想を尊重して、一緒に寝転がったりして作り上げていくお父さん、お母さんという光景が印象的でした。世界各国から訪れたプレスも同じようにしてオブジェを作り、自らの光のポイントを設置。立ち位置、帰る場所、自己存在の確認を行いました。
その夜、テート・モダン美術館で、半田氏とレベッカ・ホルンによるトークショーが催されました。