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グルメ ‐ BAR 


井伊正紀
嗜好品研究家
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バーでシングルモルトを手軽に楽しみたい人のためのBAR紹介ガイド
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“凛”とした銀座のBARで、締めのシングルモルトを

いよいよ今回で最後のBAR紹介となりました。さて、最後に相応しい“凛”とした銀座のBARを今回はご紹介します。銀座は多くのBARがある激戦地区。中でも銀座8丁目には名門といわれるBARがいくつかあります(私も実は8丁目界隈のBARにはよく行っています)。そこでこの度はBAR武蔵へと…。
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BAR武蔵は銀座通りと昭和通りに挟まれた三原通りに面した新橋寄りにあります。日中は目立たないのですが、夜になるとBARの入り口には心温まる灯りがともり、それが目印となります。そして扉を開けると、地下に下る階段があります。この階段を下るときのなんとも言えないワクワク感がたまりません。
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階段を降りきるとカウンター10席、テーブル8席、奥にはラウンジの5席と充実した空間が広がります。照明の微妙な明るさが、一般的なBARの感覚とは一味違う、大人の情緒感を漂わせています。と同時に懐かしさや和風の風情をどことなく覚えました。そこでバーテンダーの菅原さんに尋ねると…、
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「カウンター横にある絵が、そのような雰囲気を漂わせているのではないのでしょうか」とのこと。なるほど、琵琶湖を描いた狩野秀水の大きな作品が壁にかかげられていました。この絵が“凛”とした雰囲気をBAR全体に醸し出しているのでしょう。素晴らしいです。
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BARの顔ともいえ、私が必ずチェックするカウンターテーブル。やや高めの約1mで、赤褐色の重厚な花梨(カリン)素材のものでした。これは高級家具に使用される木材で、その質感はカウンターの映画撮影用のような小さなスポットライトに見事に照らされ、美しい輝きを放っています。
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そしてカウンターチェアーは肘掛付きでモダンなデザイン。ゆったりと長時間でも飲み続けられるのが嬉しいですね。しかし、くれぐれも飲みすぎにはご用心!ですぞ。
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また、店の入り口付近の飾り棚には、シングルモルト愛好家垂涎のヴィンテージボトルや、シェーカーのコレクションが並べられています。まるで小さなBARミュージアムのようです。来店の際はぜひご覧ください。そして、これからもあなたに続けていただきたいシングルモルト探訪に思いを馳せてみるのもいいでしょう。
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ということで、連載の最後にご紹介のシングルモルトは「山崎18年」。オン・ザ・ロックで飲んでみました。18年のエイジングを経た山崎はグラスに注いだ瞬間から華やかで甘美なオレンジのような香りを放ち、氷と溶け合うとまろやか。飲み手のすべてを納得させる強い説得力には驚くばかりです。銀座の“凛”としたBAR武蔵で飲むにはピッタリではないでしょうか。これまでのシングルモルト探訪に際して「山崎18年」は、ひとつの仕上げとしても是非お勧めしたい銘柄です。

この連載は一応終了ですが、どうか「BARを気軽に楽しむ」ということをぜひ実践してみてください。これから先のシングルモルトの探訪はあなた自身が主役です。また、どこかのBARで私を見かけたら、どうか気軽にお声を掛けてくださいね。それでは…。


BAR武蔵
東京都中央区銀座8丁目10-7 東成ビルB1F
Tel:03-5537-6634
営業時間:18:00~翌2:00
定休日:日・祝日
http://www.suntory.co.jp/gourmet/bar-navi/shop/0355376634/index.html


【ぜひ行ってみたい、その他のBAR】

[東京・銀座]
GINZA S(ギンザ エス)
蒸溜所で学んだオーナーがこだわりを持って選んだお酒を落ち着いた雰囲気で味わえるBAR

[東京・銀座]
リトルスミス
「また行きたい」と思わせる雰囲気と、シングルモルトの銘柄が豊富に取り揃えられているのが魅力
# by singlemalt_bar | 2006-12-21 10:29 | Comments(38)

シングルモルトをファンタジックが織り成すBARで

エンターテイメントや野球観戦の後に。いや、それ以外でも絶対に訪れてみたいファンタジックなBAR。それが今回ご案内する東京ドームホテルの6階にあるBAR「2000(トゥエニーオーオー)」です。
では、なぜファンタジックなのか? それは東京ドームや東京ドームシティ アトラクションズといった特別な場所が存在する東京ドームシティ内にあるホテルBARだからです。
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まずBARに入店すると、東京ドーム外壁の無数の電球と東京ドームシティ アトラクションズの鮮やかなイルミネーションの輝きが大きな窓から見えます。写真でもわかると思いますが、初体験の人なら大感動!間違いなしの、目を疑いたくなるような美しい輝きです。
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その窓際に沿って18.44mという、とっても長いカウンターテーブルがあります。その長さの理由は野球場のピッチャーマウンドからホームベースまでの距離。つまり、東京ドームと深い関わりのある野球のテイストをカウンターテーブルの長さで表現しているわけです。
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そのためカウンターのテーブルエンドにはバッターボックス側ということで、キャッチャーミットのオブジェがあります。このようなちょっとしたオトナの遊び心が嬉しいですね。そしてよく見ると、カウンターテーブルを照らしている丸いスポットライトが、まるでボールのようにも見えてくるのも不思議な感じです。
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さらにサプライズなのがBARのカウンターテーブル自体です。そのテーブルにはプロ野球へのオマージュともいうべき、有名選手のバットの一部が埋め込まれ、ガラス張りになっています。どんな選手のバットがあるかを少々ご紹介すると、マーク・マグワイアー、サミー・ソーサ、イチロー、松井秀喜などです。BAR 「2000」へ行ったらスタッフに、どのバットが誰のか、聞いてみるのも楽しいのではないでしょうか。
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そしてもちろんホテルBARなので本格料理も充実。とくに22時まではフードメニューが豊富に揃います。そこで「スモークサーモン ケッパー添え」を食してみました。あっさりしたスモークサーモンにキリリとしたケッパーというのが、なんともシングルモルトにピッタリ合いそうです。
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ということで今回はそんなフードメニューに「グレンフィディック12年」のハイボールを合わせてみました。「グレンフィディック12年」は世界で最も多く飲まれている有名なシングルモルト。その特徴はフルーティな香りと、穏やかでバランスの良い味わいです。そしてハイボールで飲むと、洋ナシ系の香りとスッキリした刺激が際立ち、ウイスキーが舌から喉へとスムースに駆け抜けます。
「グレンフィディックはこの飲みやすさが魅力ですね」とはBAR「2000」の加藤さん。確かにこの飲みやすさは癖になりそうですね。それだけに「スモークサーモン ケッパー添え」のようなおいしいフードメニューと組み合わせると、まるでシャンパンを味わっているような気分になれます。
そして窓に広がるファンタジックで美しい東京ドームシティのイルミネーションにも、「グレンフィディック12年」のハイボールの泡がいっそう冴えます…。もうすぐクリスマスですね。


東京ドームホテル BAR「2000」
東京都文京区後楽1-3-61 6F
Tel : 03-5805-2299(直通)
営業時間: 18:00~翌2:00(ラストオーダー 翌1:00)
定休日:無休
http://www.tokyodome-hotels.co.jp/restaurants/bar2000/index.html


【ぜひ行ってみたい、その他のBAR】

[東京・西麻布]
Bar MUSEO(バー ムゼオ)
美術館級のアート作品が展示された空間で、シングルモルトにマッチするフードメニューを味わえるBAR

[東京・南麻布]
終夜灯(アカリ)
早い時間は本格的な会席料理、遅い時間は蕎麦と、シングルモルトとともにおいしい食事を楽しめるBAR
# by singlemalt_bar | 2006-12-11 10:30 | Comments(3)

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第3回目のプレゼントは
バカラの「オノロジー」テイスティンググラスを1名様に。
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【コンシェルジュ井伊正紀氏のコメント】
「このバカラのオノロジーはもともとはワイン、コニャック、ウイスキーの
テイスティング用で、プロ仕様といっていいでしょう。
また、バカラならではのグラスの口あたりや、高品質なクリスタルにより、
透明度が特に優れているので、愛用しています。
それだけに人への贈り物に選ぶことも多いですね。
それ故、3カ月連続プレゼントのトリとしてこれ以上のものは無いと考え、
私が所有している未使用品を1名様に差し上げます。」


応募締め切りは
12月21日23時59分となります。



ご応募はこちらから
# by singlemalt_bar | 2006-12-04 13:11 | Comments(1)