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渋谷の変わらぬ味

 渋谷と言えば時代とともに変わり続ける街、というイメージがありますが、今回は創業から50年以上も変わらぬ味で、人気を絶やさない老舗をご紹介します。数々の人気ラーメン店がしのぎを削っている渋谷も、かつては“ラーメン砂漠”と揶揄されるほど、美味しいラーメンの少ない街でした。そんな中、ラーメン好きにとってオアシスのような存在だったのが、道玄坂にある「喜楽」です。
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 東京の老舗ラーメン店といえば、アッサリした醤油スープにチリチリの細麺、具材は焼き海苔にナルトのスタイルが一般的ですが、喜楽のラーメンは平打ちの太麺に、味付け玉子、モヤシ、脂が効いてコッテリとした口当たりの醤油スープが組み合わされ、まったく異質のスタイルです。さらに喜楽最大の特徴である揚げネギが得も言われぬ香ばしさと甘みを演出し、オリジナルの味を貫いてきました。揚げネギは現在では珍しくなくなったアイテムですが、当時ラーメンに使っている店は少なく、初めて口にする人は誰しも大きな衝撃を受けたものです。(何を隠そう、僕自身も喜楽でラーメンに開眼した一人でした。)
 初めて喜楽を訪れた10代の頃はまだバラックのような一軒家の店舗で、手動式のエレベーターでラーメンを2階席へ上げていました。渋谷の町が変貌するとともにお店も新築して綺麗になりましたが、ラーメンはかつてと変わらぬ姿で、いまだその魅力は色褪せていません。東京を代表する貴重な名店の1つ、渋谷へお出かけの際は是非食べてみてください。

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【中華麺店 喜楽】
住所 東京都渋谷区道玄坂2-17-6
営業 11:30~20:30
定休 水曜
メニュー 中華麺600円(写真)、もやし麺700円、五目麺800円、チャーシュー麺800円、もやしワンタン麺850円、五目ワンタン麺950円、チャーシューワンタン麺950円、湯麺700円、炒麺750円、ワンタン麺750円、ワンタン600円、五目ワンタン800円、もやしワンタン800円
# by ism-ramen | 2007-02-26 10:47

東池袋大勝軒を受け継ぐ味

 つけ麺の考案者としてラーメン業界に大きな足跡を残した山岸一雄氏の店「東池袋大勝軒」が来月をもって閉店することになりました。多くのメディアに取り上げられ、全国各地に沢山の弟子を輩出したことから“ラーメン界の聖地”とも喩えられる名店ですが、残念ながら山岸氏は数年前より体調を崩し、店に立っていない状況です。しかし過去に山岸氏から直接教えを受けた弟子達には、もはや師匠超えをも果たしたとも思える優秀な職人も存在します。
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 その筆頭が今回ご紹介する「滝野川大勝軒」です。自他ともに認める山岸一雄氏の一番弟子・飯野敏彦氏が作るスープは、旨味の豊満さ、コクの厚みと全てにおいて、数ある大勝軒系のなかでも飛び抜けた出来栄えです。また、何より他の大勝軒と一線を画しているのが、月イチで創作メニューを発表している点でしょう。確かに山岸氏の味を真似さえしていればある程度の客数は見込めますが、それでは本当の意味で「大勝軒」の魂を継いだとは言い難いのではないでしょうか。山岸氏が賄いからつけ麺を考案したように、自由な発想でラーメンを創造するのも“大勝軒イズム”と言えるでしょう。飯野氏はそれを最も積極的に実践している弟子なのです。
 以前も大崎の「六厘舎」を、看板を掲げず大勝軒の遺伝子を継ぐ店としてご紹介しました。対して滝野川大勝軒は、その看板を前面に出し、義務感と緊張感をもちながら大勝軒イズムを貫いている店です。名店の閉店は寂しい部分もありますが、今後は全国に散らばった大勝軒を食べ歩く楽しみが増えました。つけ麺というラーメンの一大ジャンルを築き、数多くのラーメン職人を育ててくれた山岸氏に感謝し、ゆっくり静養してほしいと思います。長い間お疲れさまでした。

<下は東池袋大勝軒の写真>
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【滝野川 大勝軒】
住所 東京都北区滝野川2-10-3
営業 11:30~15:00、17:30~21:30
定休 月曜
# by ism-ramen | 2007-02-22 13:21