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カテゴリ:アストンマーチン
アストン・マーチンV8ヴァンテージ・ロードスター -荒野に咲く1輪の花-

■今回は非常に個人的な記事。1月頭に訪れたデトロイト・ショーで見たこのクルマにすっかり心奪われてしまった、という話である。
■ベビー・アストンことV8ヴァンテージに追加されたロードスターがそれ。発表そのものは昨年末に開催されたLAショーで行われたモデルだが、僕が実車を見るのは当然このデトロイトが初めてだった。
■デトロイトショーでは当然各メーカーのコンセプトカーが主役である。僕もそれを期待してデトロイトへ出かけた。しかし実際のショーはというと、僕の期待値が高すぎたためか、なんとなく消化不良な感覚があったのが本音だった。
■そうして疲れ果ててブースを廻っている時に、ふと目にしたのがこのアストン・マーチンV8ヴァンテージ・ロードスターだった。それはまるでデトロイトの荒野に、ひっそりと咲く一輪の花を思わせた。しばし、見入ってしまった。
■今回のデトロイトショーでは、レクサスがLF-A、アキュラがアドバンスド・スポーツカー・コンセプトを発表した。だが、それらが心にグサリと刺さるものだったかと聞かれると答えに困る。
■そうした状況の中で目にしたアストン・マーチンV8ヴァンテージ・ロードスターは、理屈抜きに魅力的なスポーツカーだった。細かな説明は不要。とにかく、素直にカッコいい。
アストンマーチンV8ヴァンテージ -男の憧れ!-

■遅ればせながら、アストンマーチンV8ヴァンテージに乗った。といってももう2ヶ月前のこと。
■プレミアムなこのスポーツカーは実に1497万円もするわけだが、アストンマーチンとしてはかなりお買い得(?)な価格。事実V12エンジンを搭載するDB9は1863万円~だし、フラッグシップのヴァンキッシュは2744.7万円! こうしてみると確かにV8ヴァンテージは最もリーズナブルなアストンマーチンといえるわけだ。
■それはさておきV8ヴァンテージは、実に魅力的な1台だった。何が魅力的かといえば、内外装のあらゆる部分に確固たる「スタイル」を持っていることだといえる。
■例えば内装(写真なくてスイマセン)は、歴史と伝統あるブランドにもかかわらず先進的なデザインを積極的に取り入れ、使っているマテリアルも他とは一線を画す。ちょっぴり思ったのだが、例えばレクサスはこういう部分を大いに参考にすべき。そんな風に感じるほど独創があり、他とは明らかに異なるプレミアムが構築されている。
■この手としては比較的コンパクトな部類といえる4382×1866×1255mmという3サイズのボディのフロントに搭載されるのは、4.3LのV8で385ps/41.8kgmを発生する。組み合わせられるのは6速MTで後輪を駆動し、1630kgのボディを軽々と加速させる。
■ただ加速よりも印象的だったのは乗り味だ。適度にハードながらも、どこか洗練された感覚を伴っており、実に独特な感覚だったのだ。
■ハンドリングはシャープで、まさにスポーツカーらしいもの。ただ、パワステのフィールを始め、シフトフィールなどは、それほど感心するものではなかった。とはいえ、独自の乗り味は不思議と病みつきになる。だから強いていうならば、そういう部分をして走りにも「スタイル」がある…と思えたのだった。
■スポーツカーらしいある程度の艶めかしさと力強さを備え、その上に洗練を感じさせるV8ヴァンテージ。これを乗りこなすには腕も当然必要だが、それ以上に人間としての洗練度が必要なように思える。これを所有し乗りこなすのは、まさに男の憧れ。そんな感じだった。
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