日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、河口まなぶによる新車情報。
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カテゴリ:ホンダ
ホンダ・ストリーム ーやっぱりこれがシビックだ! その1ー

上の写真はRS-Z
■既に多くの専門誌に記事が展開されているホンダの新型ストリームだが、おそらくこの記事は箱根で開催された公道試乗会の最速インプレッションとなるのではないだろうか? 何せ昨日試乗したばかりで今、この記事を成田空港のラウンジからアップしているくらいだから(笑)。
■で、新型ストリームはどうだったか? 「感動の走り!」のひと言に尽きる。以前にホンダの鷹栖テストコースでプロトタイプを試乗したときも久々にのっけから良いと思えたが、箱根で改めて市販版を試すと、心の底から「楽しい!」といいたくなるほどの走りが実現されていて感激したのだ。
■試乗したのは1.8Lのノーマル・モデルと2.0LのRS-Z。1.8Lは実にバランスの良い仕上がりといった感じで、乗り心地もハンドリングもとても心地よくまとめられていた。おそらくストリームの量販グレードだろうこのモデルは、不快な部分の少ない1台だったといえる。
■が、何といっても冒頭にしるした「感動の走り!」だったのは2.0LのRS-Zだった。

ホンダ・ストリーム ーやっぱりこれがシビックだ! その2ー

■RS-Zを走らせ、芦ノ湖スカイラインを目指す。既にこの時点で、乗り心地とハンドリングの絶妙なバランスに感動を覚える。スポーツグレードだけに街中ではわずかに張りのある乗り心地を示すが、決して不快な感触はない。
■それにしても驚くのは静粛性の高さ。走行中はそれなりにエンジン音などが聞こえてくるが、停止時は本当にシーンとしていて高級車を思わせるのだった。
■そして芦ノ湖スカイライン。ひとつめのコーナーをクリアした瞬間に頭の中で「!」というマークが点灯したように思えた。実に気持ちよくコーナーを駆け抜けていくのである。1545mmという低全高により、ロールする感じはハッチバックと変わらない。しかもそのロール感は見事で、大きすぎず速すぎないもの。実にしっかりとした感じをつたえながらもしなやかにクルマが傾くのである。
■電動パワステの印象も極めて良いもので、油圧式パワステと比べても遜色ないフィーリングを示す。またハンドリングの特性もFFのミニバンにありがちな、反応が鈍くかつ切れ味の悪い部分が一切なく、極めて自然に、スムーズにノーズが切れ込んでいく。
■だから僕もついつい調子に乗ってペースをあげたのだが、一向に破綻をきたさない。それどころかペースをあげるほどに良さがにじみ出る感じで、最終的にはホットハッチと思えるほどの痛快な走りすら見せてくれたのだった。スポーティだが決してクイックではなく、しなやかかつ爽快に、そして絶大なる安心感を持ってコーナリングをしてくれる…まさに僕が理想と思える走りの良さがそこにはあった。
■圧巻はサスペンションの味わい。芦ノ湖スカイラインはところどころ路面にうねりがあるが、そうした場所を通過するときには、まるでBMW3シリーズのような足の動きを見せる。つまり、路面変化に併せてストローク感もたっぷりに、自在に足が動いて路面をとらえる…といった感じなのである。
■2.0Lのi-VTECエンジンとCVTの組み合わせも良好で、動力性能も申し分ない。だから僕はいつしかこのストリームが3列シートミニバンであることを忘れ、ホットハッチを運転しているような気にさせられたのだった。
■そうして思ったのは、「やっぱりこれがシビックだ!」というタイトル通りの言葉。ストリームは3列シートミニバンではあるものの、5ナンバーを守り、かつ1545mmの全高を与え、走りは下手なホットハッチ以上に優れた気持ちよく痛快なものになっている。そうした姿に、新世代のシビック…という解釈ができると思えたのだった。
■先にフィアット・グランデプントをして、「マジ、イチオシ!」というタイトルをつけたけれど、またもやイチオシ! といえる1台が増えた。事実試乗中に、「これならウチのクルマとして使ってもいいかな」とヒヨってしまったほど。だからこの新型ストリーム、絶大なる自信を持ってお進めする1台に認定したい。

■お問い合わせ:ホンダ
ホンダ・ストリーム -実はこれがシビックか?-

■ホンダが先日発表した新型ストリーム。よくよく考えてみると「実はこれがシビックなのでは?」と思える1台だったりする。
■新型ストリームは今回、全幅で5ナンバーサイズを守り、かつ全高も1545mmとミニバンとしては極めて低い全高も実現したことがトピック。一体この全高がどのくらい低いのかというと、セダンの日産フーガと比べるとその差はわずか35mm(!)しかない(フーガは1510mm)。
■もちろんそれほど低い全高であっても、ストリームは先代同等の室内高を備えており使い勝手は大きく変わっていない。それに1550mm以下ということで立体駐車場に入るのもポイントといえる。
■それはさておきなんでこの新型ストリームをして、シビックだと思えたのか? 理由は先に挙げたサイズ感はもちろん、その走りが実に気持ちよいものに仕上がっているからである。僕は既にホンダの鷹栖テストコースでストリームのプロトタイプを試乗したのだが、非常に厳しいこのコースで走らせて感じたのは、「久々に走りが気持ちよいホンダ車に乗った」と思えたからだ。つまりその走りは全くミニバンっぽくなく、スポーティなハッチバックを思わせるものに仕立てられていた。そしてその気持ちよさはもちろん、現行の4ドアシビックよりも上! と思わせるものだったのである。
■それにスタイリングも、ミニバンらしからぬところが良い。顔つきも久々に精悍な感じを受けるものに仕上がっていていい。
■ストリームはもちろん3列シートを備えるコンパクト・ミニバンではあるが、5ナンバーの手頃なサイズと気持ちよい走り、そして魅力的なスタイリングを持っており、こうしてみていくと現代的なハッチバックととらえることもできるわけだ。それで実はこれがシビックか? と思えたのであった。

■ちなみに今週、この新型ストリームの試乗会があるので、その後にまた試乗インプレッションをアップしたいと思う。こうご期待。
■お問い合わせ:ホンダ
ホンダ・ゼスト -ワゴンR、ムーブの牙城を切り崩す!?-
■ホンダが発売した新型軽自動車「ZEST」(=ゼスト)は、ご覧の通り硬派な印象の1台。聞けば「2台目としての軽自動車を、家の主が使っているケースが多い」とのことで、ホンダはつまり男性が乗っても恥ずかしくない軽自動車を送り出したというワケだ。

■ただユニークなのは、ゼストのエクステリアデザインを務めるのは女性デザイナーだということ。ゼストでは強い押し出し感を持ったデザインがなされるが、これを女性デザイナーが手がけたというのだから面白い。
■「乗る」と「載る」をコンセプトに作られただけあって、乗員にとっても荷物にとっても便利な空間が広がっている。使い勝手はもちろん上々、生活の足としての性能はいわずもがなで高い。
■インテリアデザインもシンプルで骨太感がある。ちなみにこちらは男性デザイナーが手がけたという。

■ただし、ゼストで個人的に高ポイントと思えたのは、このクルマが同社の人気車種「ライフ」をベースとしていること。ライフは現在の軽自動車の中ではトップ・オブ・クオリティを実現しており、走りも相当に練り込まれていて軽自動車の枠を超えている。それをベースとしているだけに、ゼストもまた走りは二重丸の出来だった。
■というわけでゼストは文句なしの出来。だが僕は少々ひっかかるものを感じている。というのもこのモデルは、あからさまに軽自動車の販売トップを競う、ワゴンRとムーブを意識した感があるからだ。
■ホンダの存在理由は、「他とは違う」という部分にあり、これを色濃くしたものにこそ「ホンダらしさ」があると僕は感じている。つまりライバルが競う土俵には乗らずに、違うところで「こんな提案もありますよ」とやって人気を得る…という戦い方がホンダの生きる道だったように思える。
■しかしこのゼストでは、まんまとライバルの土俵に乗った感が否めない。それだけに良くできた軽自動車でるにも関わらず、そこに「ホンダらしさ」は希薄だ。事実、ゼストのベースとなったライフの方が、ライバルが持たない新たな価値観を展開できていてホンダらしい。ライフはライバルのように背高ボディを追うことなく、効率を追求し、かつ上質な走りを作り上げた…こうした独自の価値観創造からすると、ゼストの存在理由は単に「ライバルと戦うため」としか思えず残念である。
■もっとも、そうはいっても、この手のクルマが売れることは事実で、ゼストも発売1ヶ月で約1万2500台を受注したというから凄い。ただ、本当にそれでいいのかホンダ…とも思うのだが。
●Manabu's Eye●ゼストは確かに軽自動車として、優れた実力を持っている。しかし、現状に対応するような登場のさせ方にはホンダらしさを感じない。ライバルであるワゴンRやムーブは確かに現在の軽自動車の人気の中心であるが、それとは全く違う価値観でライバル以上のヒットを飛ばす…というのがホンダならではの生きる道ではないだろうか?
【SPEC】 -ホンダ・ゼスト-
全長×全幅×全高:3395×1475×1635-1650mm
ホイールベース:2420mm
車両重量:880-990kg
エンジン:直列3気筒SOHC&同ターボ
排気量:658cc
最高出力:52ps/6700rpm-64ps/6000rpm
最大トルク:6.2kgm/3800rpm-9.5kgm/4000rpm
トランスミッション:4速AT
車両価格:104-157.5万円(税込)
お問い合わせ:ホンダ

■ただユニークなのは、ゼストのエクステリアデザインを務めるのは女性デザイナーだということ。ゼストでは強い押し出し感を持ったデザインがなされるが、これを女性デザイナーが手がけたというのだから面白い。
■「乗る」と「載る」をコンセプトに作られただけあって、乗員にとっても荷物にとっても便利な空間が広がっている。使い勝手はもちろん上々、生活の足としての性能はいわずもがなで高い。
■インテリアデザインもシンプルで骨太感がある。ちなみにこちらは男性デザイナーが手がけたという。

■ただし、ゼストで個人的に高ポイントと思えたのは、このクルマが同社の人気車種「ライフ」をベースとしていること。ライフは現在の軽自動車の中ではトップ・オブ・クオリティを実現しており、走りも相当に練り込まれていて軽自動車の枠を超えている。それをベースとしているだけに、ゼストもまた走りは二重丸の出来だった。
■というわけでゼストは文句なしの出来。だが僕は少々ひっかかるものを感じている。というのもこのモデルは、あからさまに軽自動車の販売トップを競う、ワゴンRとムーブを意識した感があるからだ。
■ホンダの存在理由は、「他とは違う」という部分にあり、これを色濃くしたものにこそ「ホンダらしさ」があると僕は感じている。つまりライバルが競う土俵には乗らずに、違うところで「こんな提案もありますよ」とやって人気を得る…という戦い方がホンダの生きる道だったように思える。
■しかしこのゼストでは、まんまとライバルの土俵に乗った感が否めない。それだけに良くできた軽自動車でるにも関わらず、そこに「ホンダらしさ」は希薄だ。事実、ゼストのベースとなったライフの方が、ライバルが持たない新たな価値観を展開できていてホンダらしい。ライフはライバルのように背高ボディを追うことなく、効率を追求し、かつ上質な走りを作り上げた…こうした独自の価値観創造からすると、ゼストの存在理由は単に「ライバルと戦うため」としか思えず残念である。
■もっとも、そうはいっても、この手のクルマが売れることは事実で、ゼストも発売1ヶ月で約1万2500台を受注したというから凄い。ただ、本当にそれでいいのかホンダ…とも思うのだが。
●Manabu's Eye●ゼストは確かに軽自動車として、優れた実力を持っている。しかし、現状に対応するような登場のさせ方にはホンダらしさを感じない。ライバルであるワゴンRやムーブは確かに現在の軽自動車の人気の中心であるが、それとは全く違う価値観でライバル以上のヒットを飛ばす…というのがホンダならではの生きる道ではないだろうか?
【SPEC】 -ホンダ・ゼスト-
全長×全幅×全高:3395×1475×1635-1650mm
ホイールベース:2420mm
車両重量:880-990kg
エンジン:直列3気筒SOHC&同ターボ
排気量:658cc
最高出力:52ps/6700rpm-64ps/6000rpm
最大トルク:6.2kgm/3800rpm-9.5kgm/4000rpm
トランスミッション:4速AT
車両価格:104-157.5万円(税込)
お問い合わせ:ホンダ
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