さ、約束通り今日は10曲目。
『You're So Beautiful』 です。
これは、“Charles Wright & The Watts 103rd Street Rhythm Band”(チャールズ・ライト&ザ・ワッツ103rdストリート・リズム・バンド)の「You're So Beautiful」という楽曲をサンプリングしています。
元ネタをお聴かせできないのが非常に残念です。なぜなら、デラクソハナゲ良い曲だからです☆
1/29に聴いてもらおうかな〜。
このとっても名前の長い“Charles Wright & The Watts 103rd Street Rhythm Band”(チャールズ・ライト&ザ・ワッツ103rdストリート・リズム・バンド)というのは、
ボーカル、ギター、ピアノ、プロデューサーと幅広い才能を持つ“Charles Wright”(チャールズ・ライト)が先導する、
8人組のファンク・バンドのことです。
ま、“ファンク”と言えば真っ先に思い浮かぶのはきっと「ゲロッパ!」でお馴染みの“ジェイムス・ブラウン”御大でしょうが、、、(この人は、さすがに分かるよね??)
西田敏行さんも映画『ゲロッパ!』でやっていましたね。とってもファンキーでした。
しかし、この“チャールズ・ライト”は10代の頃にモダン・ジャズの“鼓動”と呼ばれた伝説の大ドラマー、あの『アート・ブレイキー』の作品に参加していることから
ファンキーの本筋を受け継いでいるアーティストでもあります。
そう。この『アート・ブレイキー』大先生こそが60年代の日本にファンキー・ジャズ・ブームを巻き起こし、最初に“ファンキー”を蔓延させた張本人なのです。
矢沢永吉さんが所属していたキャロルの「ファンキー・モンキー・ベイビー」の“ファンキー”もその流れです。
こっちの「ファンキー・モンキー・ベイビー」は分からないけど。
因みに、“ファンキー”とは元々モダン・ジャズのスタイルの一つで、より泥臭く、より熱っぽく、より判りやすく、という意味です。
ま、DJ ケミカルはある意味「より泥臭く」「より熱っぽく」「より判りやすく」かもしれないですね、、、。
また、この“The Watts 103rd Street Rhythm Band”(ザ・ワッツ103rdストリート・リズム・バンド)には、のちに“Earth, Wind & Fire”(アース・ウィンド&ファイア)のメンバーとして活躍するギタリストの“アル・マッケイ”や
Earth, Wind & Fire - September -(アースは、知っているよね?日本でも有名な曲ばかりです)
マイケル・ジャクソンなどのレコーディングにも参加し、
“モータウン” の黄金期を支えたスーパードラマー、“ジェームス・ギャドソン”なども在籍していました。
つまり、それほど強力なグループだったという訳です。
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さて、ここからが本題ですが。(注意:ここからはホントに付いて来れる人だけ読んで下さい。飛ばしてもらっても構いません。バリカタでとんこつラーメン並みにこってりしていますから)
今回この
『You're So Beautiful』 には個人的に非常に思い入れがあります。
それはライナーノーツにも書いた通り、ボクがこの元ネタに惚れ込み、昔ソロで一度書き下ろしたということもあるのですが、なによりも“新しいラップフォルム”を開発したという実感を一番持てた楽曲でもあるからです。
皆さんご存知の通り(?)ボクは自他共に認める「日本語ラップマニア」です。
日本語ラップの黎明期からずっと影響を受け続け、追いかけ、未だ新譜が出れば若い子のレアな作品も含めて研究し続けています。
そして、最近の日本語ラップの進歩には日々それこそ“驚愕”するほどびっくりしています。
もはや外国にも負けないレベルです。
ただ、ずっと疑問なことがいくつかあったのです。
それは誤解を恐れずに言うと、
“スキルに走り過ぎると、メッセージが少しぼやけ、メッセージに走り過ぎると今度はスキルがおろそかになる”ということです。
あらかじめ言っておきますが、これは「同じ価値観を持つ者同士」の会話ではないですよ〜。
もっと広く大きな人へ、不特定多数の人たちに向けて歌う場合の話です。
ちょっと話はそれますが、
ボクは芸術を一言で言い表すなら『共感』だと最近は思っています。
その規模が大きくあれ、小さくあれ、そこに『共感』が生まれるからこそ互いに“感じ合える”のだと思います。
そして出来れば、より多くの人たちと『共感』したいと考えるのが自然です。
作り手側はそこにいつもヤキモキする訳で、「別に、わかってくれる奴だけが分かってくれればいいや」は多分、ウソです。
なぜなら、その“わかってくれる奴”を少しでも増やしたいと思うはずですし、作り手側は自分の価値観を一番最高だと信じているからこそ、この道を選んでいる訳であって、そのお山の大将でいつもいたいはずなのです。
その山が“大きい”か“小さい”かは、その大将の懐の構え方と共感力です。
この『懐の構え方』というのはどういう意味かと言いますと「ま、これぐらいの規模でいいや」と自分で思えることですね。サイズというよりは“濃さ”と言いますか。でもね、それでもきっと心のどこかではその“濃さ”をわかってくれる奴を増やしたいと絶対に思っているはずです。
ちょっと理屈っぽくなりました。
つまり、何が言いたいかと申しますと、、、
“何でこんなにカッコいい日本語ラップの技術がまだオリコンレベルで他を圧倒しないのだ?”
ということなのです。
きっとそれはまだ、ボクらに“何か”が足りないからなのです。
やはりラップという手法は、打楽器の一種でもあるので、どうしても曲になった時にメロディーの強いものに負けがちです。
だから「ラップ+女性シンガー」もしくは、「メロのあるラップ」が世の中には受け入れられやすいのだと思います。
かく言うボクらもそうですし、そういうグループや楽曲に皆さんもピンときますよね?
それが、悪い訳では全然ないのです。ただ、、、
じゃ“ラップの発展”は??ということなのです。
もう一度言いますよ、これは「同じ価値観を持つ者同士」の会話ではないですよ〜。
もっと広く大きな人へ、不特定多数の人たちに向けて歌う場合の話です。
ボクはずっとそれを考えて考えて、考え続けてきました。
時にはメッセージが薄くなるぐらいなら韻を踏を踏まなくてもいいかな〜とも思いました。(今もそれは一つの方法だと思います)
ラップはメロディーの間を埋める補佐「uh」「yeah」「C'mon」とか、メロディーとメロディーの繋の部分に言葉をハメる役割であったり、あくまでも歌がメインの脇役的な立ち位置にも長いこと疑問を感じていました、、、。
むしろ『ラップがメインで歌が補佐』というのは?
その為にはもちろん“強力なラップ”が必要となってきます。そしてそれは、
『スキルでも同業者を唸らし、メッセージは歌謡曲を聴く人間にも強く刺さるもの』
で、あれば最高です。
そんなもう一段階上のラップ、、、。
そうしてボクが行き着いたニュースタイルがこの
『3D(ディメンション)ライム』 という訳なのです。
これが強力な『共感』を生むかどうかはまだ分かりません。なぜなら(ボクが知るに)まだこういったスタイルでラップしている人は今のところ誰もいないからです。しかし、だからこそ強い可能性も感じています。
どういうスタイルかと言いますと、
まず、考えられる的確な言葉でタイトに韻を踏みます(これは普通です)
次に、サビを挟んで2番でも1番の歌詞と同じ場所で“違うメッセージ”の同じ韻を踏みます。
そして、ここからが大変。
その言葉が紙面で見た時と聴いた時では違う意味にもなるという言葉であるということです。
この三方向。
“1番で完結せず、2番の歌詞と連動し、かつ響きでも意味を持たせるという立方体(ディメンション)で攻める韻の踏み方”これこそがボクが行き着いた新しいラップフォルム『3D(ディメンション)ライム』です。
意味がチンプンカンプンですよね?
ま、例に出して言うと。例えば、1番のラップの韻が、
「You & I」
だとすると、2番の出だしも同じ韻で違うメッセージの、
「友&愛」で踏み、
響きでは、
「言(ゆ)えない」とも聴こえる。
みたいなことです。
分かりますかね?
一見、パッと聴いても最初はこの仕掛けに気付き難いですし、それほどたいしたことをやっていないと思うかもしれません。しかし、これは「より研磨された言葉」が必要とされ、その言葉探しは難航を極め、大変骨が折れる作業となります。さすがに全歌詞では、なかなか適用はできませんが“単純な言葉で多くのメッセージを伝える”時に、この仕掛けが後からジワジワと効いてきます。なぜならそれは、一つの単語にミルフィーユの用に意味が幾十にも重なるからです。
『KURO&S★G』のプロジェクトではこのスタイルを全編通して可能な限り用いられております。そういう意味でもこれは“初”な訳です☆
そしてその最高系の形がこの
『You're So Beautiful』 なのです。
完成した時、もう死んでもいいやと思えるほどの作品となりました。これが残せたらもう心残りはないかもと思えたぐらい、、、。ま、もちろんまだまだやりますけどね!
だから、皆さんには1/29にそのスタイルを全身に浴びてもらいます。
いつかこの日本で、もう少しラップ中心の音源がオリコンや世の中に席巻する日を信じて、、、。
以下は、ライナーノーツから。
■KURO You're So Beautiful、あなたはそのままで美しい。“Charles Wright & The Watts 103rd Street Rhythm Band”の「You're So Beautiful」です。原曲はラヴソングですが、ボクは違う解釈をしてみました。実はこの曲、元々ボクのソロプロジェクト用に取っていたものだったのですが(ラップもサビも別テーマで完成していました)でも、KURO&S★Gに使っちゃえ~!って事でボツにして、全部一から再構築しました。結果、このプロジェクト全体に用いている『新しいラップ』形態の最終型がここで完成した気がします。ぜひ楽しみにしていて下さい。恐らくこのスタイルはまだ日本で誰もやってないはず。ボクはそれを『3D(ディメンション)ライム』と呼んでいるのですが、ま、その説明はまた追々ブログか何かで…。 ということです。
みんなもこのプロジェクトをきっかけに、過去の素晴らしい音楽に触れることで更に親しみをもってもらい、そしてその素敵なメッセージを受け取ってもらえたらボクはもう言うことナッシングです。
よろしくね〜。
今日の授業、10曲目終了。
今日の額にいれたい言葉、略して“今日額”。
驚愕のお言葉をどうぞ。
『近日、“KURO&S★G”のグッズの詳細を発表!』