【結合】バラック・オバマ氏による勝利宣言を色々な思いで観ていました。
アメリカのミュージックビジネス、特にブラックミュージックの歴史は、常に人種間の闘争と共にありました。
その時代の変革期と呼応するように様々な名曲(クラシック)は生まれました。
“HIP HOP”というジャンルの土壌には、そうした脈々と受け継がれてきた『ソウル』の結晶が幾層にもなって覆い重なっています。
1619年、オランダ船により20人のアフリカ黒人がジェームズタウンに“輸入”されてからキング牧師暗殺まで、あの暗く長い夜から今この状況を一体誰が想像できたことでしょうか?
いや、例えできたとしても、夢のまた夢、I have a dreamのまま、何世紀も後のことだと想像していたのではないでしょうか。
壇上でオバマ氏とミシェル夫人、そして副大統領に決まったバイデン上院議員とジル夫人の4人が互いに抱き合い、支持者に手を振って応えているのを観て「あぁ、なんという絵図面なんだろう・・・」と素直に思いました。
何故だか、スタンリー・クレイマー監督の『手錠のまゝの脱獄』を思い出します。

手錠に繋がれた黒人と白人の囚人が、お互いに憎悪しながらも追及の手から生き延びるために協力し合って次第に友情で結ばれていくというお話です。
ステージ上で高らかと勝利宣言をするオバマ氏を見上げ、この歴史的瞬間に涙をしていた数多くの支持者の中にジェシー・ジャクソン師の姿を見つけました。
彼は、公民権運動に多大なる貢献をした人物であり(最近の失言はさておき)現在アフリカ系アメリカンが最も尊敬している黒人リーダーの一人でもあります。また、一時は民主党大統領候補の一人として初の黒人大統領を目指した人でもありました。
僕らの楽曲『FLAVA FLAVA』でも使用しているあの有名なシュプレヒコール「I am somebody!」は当時の彼の専売特許です。
彼はソウルミュージックとも密接な関係を保ちました。音楽と黒人の民族意識「ブラック・ナショナリズム」を掲げて白人社会に挑み続けたのです。
彼の目に、あの光景はどういう風に映ったのでしょうか?
頬を伝う涙が全てを物語っています。
多元的なアメリカという国家を一つにまとめるのは恐ろしい挑戦だと思います。
これで、本当に何かが“変わる”のか?
1961年にケネディが最年少(43才)で大統領に就任してから半世紀が経ち-折りしもオバマ氏誕生-まるでその再来かのように世界中が熱を上げてバラック・オバマ(47才)という新たな時代のヒーローを迎え入れました。そして、彼は国民融和という大いなる一歩を達成したのです。
果たして、21世紀の“ニューフロンティア精神”はどこへ向かうのか?彼はアメリカ経済を救うことができるのか?
Yes, we can.
Then, can we?
今の日本のヒーローは・・・?

多分、ノッチです。
営業日:適当
Bob Dylan / Blowin' In The Wind