2013年 01月 14日
改正高齢者雇用安定法4
ファイナンシャルプランナーの田中尚実です。
希望者全員を65歳まで雇用することが義務づけられることになった企業は、
今後どのような動きをすると考えられるか、について前回は書きました。
それでは、働く人々にはどのような影響が考えられるでしょうか?
今後は、ただ会社にぶら下がるだけの社員は生き残れない、
あるいは、ただ会社にぶら下がるだけの社員は、賃金や処遇が
下がることが予想されます。
ですから、会社勤めをしている方々は、主体的キャリアの形成や
エンプロイアビリティ(雇用されうる能力)を高める事が大切に
なってきます。
具体的には、自分はどのようなキャリア目標を持つのか、
どのような領域で仕事をしていくのか、どのような能力を開発し
続ければいいのか、と自らキャリアデザインを描いて、
それを実現すべく力を注ぐことです。
更に、資格の取得などの自己投資や技術の習得など積極的に
学び続ける姿勢を持ち、自分自身の可能性を高める努力を
怠らないことです。
もちろん、組織に属している以上、希望しない部署に異動になるなど
思い通りに行かないことは多々あるでしょう。
しかし、どのような状況にあっても、その場その場で得られることは
あるはずで、目指す方向に役に立つことはたくさんあると思います。
いつでもどこでも通用する人、雇い続けたいと思わせる人になること
がこれからますます重要になってくるでしょう。