
12/23はテレビの前に漂流。24日に出るBoφWYのDVD8枚組ボックスセット“GIGSBOX217900800”を見続けた。
最初に浮かんだのは「躍動」という言葉だった。僕はこのバンドのデビュー直前から解散までの一部始終を見たのだが、ある時期から封印して彼らの作品を聴いたり見たりしてこなかった。だから自分の中のBoφWYは静かに眠っていたのである。が、今回のボックスセットはおそらく最後の作品になる。なので、久しぶりに禁を解いて見ることにした。そこに収められているバンドの姿は、実にいきいきしていて、楽しかったのである。
素晴らしいスピードで駆け抜けたバンドだから、思い出は一瞬のことのように思っていた。それは違った。多くのライブ映像には、たくさんのオーディエンスが写っていて、目一杯BoφWYの音楽を楽しんでいる。改めて、そこに感動した。そして、映像はリアルタイムの目撃者である僕にも、やさしく語りかけてきた。「今も音楽は続いている」と。
おそらく“GIGS BOX217900800”は、日本で発売されたロック映像の中でも最も重要な作品のひとつになる。

12/20は六本木に漂流。バー「ホワイト」で桑名正博の歌を聴いた。
この日は前回ブログで書いた恵比寿のイベントで古内東子とジャズのフリュ-ゲルホーン奏者TOKUのジョイント・ライブを見たのだが、TOKUのバンドの24才のキーボード柴田くんの演奏が凄かった。高いテクニックと探究心豊かなプレイに脱帽。
で、盛り上がって仲間と食事に行ったのだが、近くでミニ・ライブがあると言うので、覗いてみることにした。バー・ホワイトは40年以上(たぶん)前からある店で、ミュージシャンが集まる、いわゆる“濃い”酒場。名物ママを応援するイベントだという。行くとすでにライブが始まっていた。
大阪の名ボーカリスト桑名正博、シンガーソングライターの下田逸郎、パーカッションの斉藤ノブというメンツ。
客席は、音楽好きの酔っ払いばかり。そこに切り込んでいく桑名の歌の説得力がミモノだった。
名物ママ、たったひとりのために歌う。不特定多数のために歌う普通のライブでは見ることのできない歌の姿が、そこにあった。言葉は特定の対象を得て優しく研ぎ澄まされ、彼女へのメッセージを運ぶ。それを脇から聴くという構図なのだが、歌う者と聴く者を客観的に観ることで、かえって音楽が人の心にどう作用するのかが分かる。
とても不思議な経験だった。そして、感動的な経験でもあった。
(写真は恵比寿にあるバカ高いフレンチ・レストラン)

12/18は恵比寿に漂流。恵比寿ガーデンホールでイベント“ルルティモ・バーチョ”に出演したアン・サリーのライブを観た。
観たって言うか、このイベントの企画に平山が関わっているのだが、どうしてもアンさんに出て欲しくて、ついにそれが実現したのだった。
アン・サリーはお医者さんという職業も持っていながら、カリスマ的人気のあるボーカリスト。ジャズ、ポピュラー、唱歌から歌謡曲まで歌うのだが、言葉の美しさを引き出す天才がいちばんの魅力。日本語・英語・ポルトガル語、他にどんな言語で歌えるのかは知らないが、少なくとも僕が聴いた彼女のどの歌にも、その国語が持つ美しい響きがあった。
この夜もジャズのスタンダード「prelude to a kiss 」ではラテン・テイストのリズムに乗せてノリのいい英語を聴かせてくれたかと思えば、服部良一・作曲の昭和歌謡の名曲「胸の振り子」ではゆったりとした日本語を堪能。
ジョニ・ミッチェルの「Both Sides Now」も素晴らしかった。
ラストはサイモン&ガ-ファンクルの「明日に架ける橋」で締める。なんだかガーデンプレイスのクリスマス・イルミネーションが一段と輝きを増したように感じたのは、やっぱりアン・サリーのマジックだね。
チャンスがあったらぜひ一度、CDでも聴いてみてください。
(写真は、輝きを増したガーデンプレイスのクリスマス・イルミネーションの証拠写真)
師走は一大ライブ・シーズン。前回のアナム&マキからトライセラトップスへのハシゴのように、どうしても掛け持ちしなくてはならないことが多いのだ。残念だし、アーティストには失礼だし。つらいっす・・・。
てなことで、12/13は下北沢に漂流。ユニゾン・スクエア・ガーデンの初ワンマンをQUEに観に行った。と言っても、原宿クエストホールへハシゴしなければならなかったので、観れたのは3曲だけ。しかし、これが感動的だった。
「集大成という言葉は好きじゃないけれど、今日は僕らがバンドを組んでからの3年半、生きてきた22年間のすべてをぶつけます」と斎藤くんが宣言して始まったライブは、一瞬のうちにQUEを巻き込んで、とても熱いステージとなった。
一回しかない“初ワンマン”をこうした形でスタートできるバンドは多くない。ユニゾンはやはり08年の台風の目か。そこには大器の片鱗が、確かにあった。
てなことで、12/13は下北沢に漂流。ユニゾン・スクエア・ガーデンの初ワンマンをQUEに観に行った。と言っても、原宿クエストホールへハシゴしなければならなかったので、観れたのは3曲だけ。しかし、これが感動的だった。
「集大成という言葉は好きじゃないけれど、今日は僕らがバンドを組んでからの3年半、生きてきた22年間のすべてをぶつけます」と斎藤くんが宣言して始まったライブは、一瞬のうちにQUEを巻き込んで、とても熱いステージとなった。
一回しかない“初ワンマン”をこうした形でスタートできるバンドは多くない。ユニゾンはやはり08年の台風の目か。そこには大器の片鱗が、確かにあった。
12/09は泣く思いでアナム&マキを中座。初台ドアーズからAXへと渋谷内を東急バスに乗って漂流。トライセラトップスのライブ後半戦を観に行った。
ドアを開けると、ライブはまさに佳境。和田唱がギブソン335でバリバリのギター・ソロをかましている真っ最中。即日ソルドアウトしただけあって、満員のオーディエンスも盛り上がりまくっている。“グヮシャーン”って感じでソロを終わらせると、和田は素早く真っ赤なSGに持ち替える。和田の顔はもうニッコニコ。ただのギターキッズになり切っている。
ロック・スタンダードのメドレーで、林のベースも吉田のドラムも、ビートの歓びに溢れる演奏。
いやはや凄いところに来てしまったぜ!無敵のギター・トリオのR&Rショーのど真ん中だ。
アンコールもヒット・シングルを次々と繰り出し、徹底的にかっこいい。
ちなみにこのツアーのタイトルは「Shake Your Hip!」。ここ最近、トライセラは「ロックでみんなを踊らせたい」と語って来た。それが本当に実現した現場に居合わせたしあわせ!デビューして10年といえば、もう立派なベテランなのだが、さらに進化しているのだから驚きだ。
最高の歌モノ名曲「僕らの一歩」が胸にしみて、ハシゴしてよかったあ!!
ドアを開けると、ライブはまさに佳境。和田唱がギブソン335でバリバリのギター・ソロをかましている真っ最中。即日ソルドアウトしただけあって、満員のオーディエンスも盛り上がりまくっている。“グヮシャーン”って感じでソロを終わらせると、和田は素早く真っ赤なSGに持ち替える。和田の顔はもうニッコニコ。ただのギターキッズになり切っている。
ロック・スタンダードのメドレーで、林のベースも吉田のドラムも、ビートの歓びに溢れる演奏。
いやはや凄いところに来てしまったぜ!無敵のギター・トリオのR&Rショーのど真ん中だ。
アンコールもヒット・シングルを次々と繰り出し、徹底的にかっこいい。
ちなみにこのツアーのタイトルは「Shake Your Hip!」。ここ最近、トライセラは「ロックでみんなを踊らせたい」と語って来た。それが本当に実現した現場に居合わせたしあわせ!デビューして10年といえば、もう立派なベテランなのだが、さらに進化しているのだから驚きだ。
最高の歌モノ名曲「僕らの一歩」が胸にしみて、ハシゴしてよかったあ!!

12/09は渋谷に漂流。初台ドアーズでアナム&マキの「NAKED ″バンド″CIRCUITツアー」最終日を観た。
アナム&マキは今年09/05にアルバム「NAKED GIRLS」をリリースしてのツアー。バンド・メンバーは2人の他に、ベースの中村キタローとドラムスの沼澤尚の4人。最高のリズム・セクションを迎えての千秋楽だ。
プリミティヴなドラムのリズム・リフにベースが加わり、そこにアナム&マキが両手を上げて登場。ザックリしたアコースティック・ギターと線の太いリズムがよく絡む。
いきなり2曲目が凄かった。テンション・コードを2本のギターがポジションを変えて刻む。それがアンサンブルとしてガッチリ組み上げられると、彼女たち独自の世界が現出。さらに“天然”といえるほどぴったりのふたりのハーモニー・ボーカルがかぶさる「愛」を根底に据えたリリックの世界が、あっという間にライブハウスの隅々までを満たしたのだった。
アナム&マキは、単なるアコースティック・デュオではない。ルーツ・ミュージックとしてのフォークに、ロック、ブルース、R&B、ファンク、カントリーからアイリッシュの香りまでさせる。ファイナルだけあって、4人がとても豊かなサウンドをリラックスして繰り出していたのが印象的だった。
マキがソロで歌ったり、マンドリンをプレイしたりして活躍。素晴らしいパフォーマンスだった。
そして一時間ほど聴いて、残念ながら次のライブに漂流しなければいけない時間が来てしまった。
そう、この日はもうひとつ見たいライブが同時刻から始まっていた。・・・アナム&マキ、ごめんなさい。・・・続く
(写真はドアーズに行く途中で見掛けたクリスマス・イルミネーション)

12/03は乃木坂に漂流。奥田民生のニューアルバム『Fantastic OT9』の完成記念試聴会に参加した。
ソニー・スタジオのあるビルの2階の社員食堂に、PA用スピーカーがデーンと据えられている。マスコミやCDショップの関係者がぎっしり詰めかけている。
真ん中のテーブルには、張本人のOTの姿も!隣にはレコーディングに参加したキーボードの斎藤プリンス有太さんもいたりして。来年1/16リリースの新作を、みんなで爆音で聴こうってわけだ。
♪ギャリーン!!一曲目「イナビカリ」のイントロのギターの音が、いきなり凄い。やっぱ爆音はいい。キックとベースの音圧も気持ちいい。途中、トイレ休憩をはさんで、一気に14曲を聴いた。
さすがに試聴会を開くだけあって、音が物凄くいいのだ。ライブを彷佛とさせる少編成バンドだからこそ、ひとつひとつの音の粒立ちがくっきりしている。特にギターの音は、最後の「明日はどうだ」まで迫力満点、文句なしに日本のロック・アルバムの中でも五指に入る。
曲も、OTにしかできない「ちばしって」「鈴の雨」など、力作ぞろい。フェードアウトで終わる曲がひとつもないところに、OTの心意気を感じる。ビートルズとツェッペリンとニ-ル・ヤングが聴いたら、喜ぶだろうな的な仕上がりだ。
試聴後に行なわれた記者会見で「ようやく自分でも満足できる音で録れるようになった」とOTは明言。イェーイ!
帰りに『Fantastic OT9』の完成記念試聴会参加証明証(写真)なる紙をいただいて、嬉しかったな。

11/28は六本木に漂流。話題の「ブルーマン」を観た。
「ブルーマン」は1991年にニューヨ―クでスタートしたパフォーマンス・ショーで、ずっと来日が望まれていた。スタートは12/01なのだが、その前に行なわれた関係者向けプレビューに行ってきた。
黒いコスチュームから飛び出した真っ青なスキンヘッド男3人が、極彩色の塗料を飛び散らせながらパーカッションを叩く。セリフは一切なし。初代メンバーのマット・ゴールドマンの「アート、サイエンス、演劇、音楽・・・僕達3人は色々なものが好きだったんだけれど、なぜそれらをひとつに結びつけてはいけないんだろうっていう疑問が出発点だった」という言葉が、このショーの本質を最も捉えている。僕は公演が始まって間もなく、ニューヨークのアスタープレイスで観たのだが、何でもありの面白さにビックリした覚えがある。
その後、日本のライブでもこのショーを真似た演出がたくさん生まれたことを覚えている。先日の高橋真梨子さんのコンサートでもセンスの良い取り入れ方をしていた。
さて、日本バージョンはどんなかな。
和太鼓やラテン・パーカッションに影響を受けた3人のリズムと、本格的なハードロックのバンド・サウンドが轟音で鳴り響く。確かディープ・パープルの曲もやってたような・・。コンピュータやアニメなどの日本のカルチャーをうまく取り込んだギャグも満載。やっぱ面白い。
ただ、オーディエンスが参加する部分が多いのだが、この日の観客はスポンサー企業やマスコミが大部分なので、ノリがイマイチ。客席が騒げばもっと笑えるのに・・。
その意味でも「ブルーマン」はライブなのだ。
もし観に行くチャンスがあったら、大騒ぎするべしっ!!
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