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プロフィール


音楽評論家平山雄一によるブログ。注目アーティストのライブレポートなどを展開。

カテゴリ:未分類( 130 )

黒夢とおわかれです

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1/29は九段に漂流。武道館で黒夢のラスト・ライブを観た。

公式発表の入場者数は12000人。が、一階席から実際に見回してみると、それ以
上は入っているだろう。とにかく二階席の最後列までぎっしり、ステージ背後はアリーナまで席が作られ、なおかつ立ち見まで出ている。

直前に清春にインタビューした。「もう僕はずっと清春の名前でやってる。“黒夢”は昔のあだ名みたいなもの。もうあだ名で呼ばないでって言いたい。武道館ライブの場で、そのあだ名を叩きつぶす」と語ってくれた言葉をR25に書いた。
そして、その叩きつぶす現場を確かめに僕は武道館に来た。


「FAKE STAR」から始まり、最後は清春が「おわかれです」とひとこと言って歌った「Like@Angel」。歌の中で清春は「今を楽しんで生きてください」と何度も叫ぶ。胸が熱くなる。「ありがとう。黒夢でした」。すべてが終わった。
再結成したその場で解散するという異様なライブだった。が、ファンの思いが燃焼し尽くしてさっぱりとした感情が武道館を満たし、それがとても黒夢らしかった。
by hirayama_y | 2009-01-30 02:34 | Comments(0)
*ユニコーンからの年賀状*

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明けましておめでとう。
昨年末は感動のライブ・ラッシュで暮れたのだった。12/17は渋谷クアトロで期待のバンドtacicaを観た。詳しいレポートは間もなく当サイトにアップする予定。
12/19は博多に奥田民生の今年のツアー最終盤を見に行ったら、ツアー全体打ち上げに遭遇。博多の柳橋市場で天然フグ鍋セットを買って“平山賞”に進呈。恒例のOT作成のツアー・エピソード・テストを受験。二眼レフ・カメラをゲット。
東京に帰ってきて、恵比寿ガーデンホールで自分も企画に加わっているイベント“ルルティモ・バーチョ”を開催。12/21はコトリンゴVS羊毛とおはなのグッド女性ボーカル2組、22日は泉谷しげるVS BAHO(Charと石田長生)のタフネス対決、23日は古内東子VS Jammin Zebのシックな組み合わせにオープニングアクトは注目のインスト→Pia-no-jaC←。最終日の24日は細野晴臣とアン・サリーというハイクオリティ・ナイト。これが凄かった。
一日休んで26日はシアター・コクーンでピアニスト上原ひろみとタップダンサー熊谷和徳という天才同士のコラボ、これも凄すぎる。30日は武道館でほとんどMCなしでロック色の濃い曲がずらりと並ぶ藤井フミヤのライブ。31日は夕方から代々木第二体育館で吉川晃司。これもフミヤ以上にロックなライブだった。元ミッシェルガン・エレファントのアベフトシ、元イエローモンキーのエマ、原田喧太、弥吉淳二という豪華ギタリストをはべらせての渾身のライブ。終了後、楽屋でスタッフから年越し蕎麦をごちそうになって、そのまま赤坂ブリッツのX JAPANのカウントダウンに向かった。カウントダウンだけに、なんと定刻に会場が暗くなる。うそっと思っていたら、しょぱなに45分間、フィルムが映写される。やっぱりね。ギャグ寸前の演出もいろいろあったりして、爆音で年越し。結局、これで2008年に見たライブは、しめて146本だった。

ゆっくり眠って年賀状を取りに行ったら、な、な、なんとUNICORNからメンバーが全員揃って紋付きハカマを着た写真の年賀状が届いてるではないか。これって、初夢? 博多でOTは何も言ってなかったが、解散16年目にしてまさかのXXXか?

今年はバービーボーイズ、黒夢をはじめ、生涯ライブが2000本前後の頃に見てたバンドがまた見れそうだ。そしてUNICORNよ、お前もか!嬉しいー 

何はともあれ、今年もいいライブにたくさん出会えますように。

(写真は問題の年賀状)
by hirayama_y | 2009-01-01 21:27 | Comments(0)
宝美のメロディのデッサン力

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12/12は青山に漂流。草月ホールで噂のボーカリスト宝美(ぼうみ)を観た。

初ワンマンにして、草月ホールとは大胆な! 会場にはCD音源のクオリティの高さに注目してか、大勢が詰め掛けている。ステージ左側の小さなテーブルの上には、今夜のコンサートタイトルでもある“砂時計”が置かれている。

まず4人のバックメンバーが登場して、緊張感の高いインストを奏でる。生ピアノ、生ギター、パーカッション、ベースというシンプルな編成だ。空を漂うような音の中を、宝美がいつものように裸足で登場。すぐに「夢幻の人」を歌い出した。

ライブの最初のひと声はアーティストもオーディエンスも最高に緊張するものだが、宝美のそれは凄かった。ピッチもリズムも彼女の歌いたいイメージとぴったり重なって、ホールを一瞬で自分の世界に染め上げる。ちょうど一年前、自ら一年後にホールでワンマンをやりたいとスタッフに宣言しただけのことはある。彼女の自信と努力が一致した瞬間だった。

ライブは一曲一曲を丁寧に歌う形で進められる。その曲調はくせのあるアーシーなものから、透明感いっぱいのピュアなものまで様々。宝美は現時点ではどちらかと言えば、ピュアな感じのメロディが得意のようだ。

まだ息がすべて声になっているわけではなく、体にムダな力が入っていたりする。が、時折、彼女にしか出せない声が混じる。またステージ運びもスムーズとは言えないが、オーディエンスの耳を確実に惹きつけるキャラクターの強さがそれを補う。ファルセットになっても、声量がまったく落ちない。ある意味、ケタはずれのニューカマーの誕生が確認できた。
リラックスして歌った新曲「Hallelujar」や「心の鍵」での“メロディのデッサン力“が飛び抜けて素晴らしかった。

終わりに宝美はステージ上の砂時計をひっくり返して去った。その砂が落ちる間に、彼女は次のステップに進んでいることだろう。
by hirayama_y | 2008-12-15 19:41 | Comments(0)
西寺実3大ボーカル最強の競演

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12/01は渋谷に漂流。BOXXで“西寺実”のデビュー・ライブを観た。

“西寺実(にしでらみのる)”はアースシェイカーの西田昌史、SHOW-YAの寺田恵子、ラウドネスの二井原実の3人の超実力派ボーカリストが結成した新ユニット。彼らの名前を聞いただけで熱くなる人もいるだろうが、実際、BOXXの狭いステージに3人並んだのを目の当たりにしたら、ものすごく熱かった。そしてライブが始まると、驚きの光景が繰り広げられたのだった。


噂で“西寺実”は往年のJ-ROCKの名曲をカバーするとは聞いていた。が、一曲目から壮大なバラードのイントロ。何が始まるのかとかたずを呑んでいると、RCサクセションの1976年の傑作「スローバラード」。「えーっ、ハードロックの定番じゃないの?」「それを誰が歌うの?」というふたつの疑問が次の瞬間に晴れる。歌い始めたのは当サイトの人気ブロガー二井原。これが実にソウルフルなのだ。サビでは“西”と“寺”がバックコーラスを付ける。これがまた、すごい。記憶をたどってみれば、何かのイベントでふたりがコーラスに回るシーンがなかったわけではないが、ここまで本格的にハモるとはショッキング。ってか、3人はまったく声質が違うし、ビブラートも全然異なる。しかし、だからこそ思い切り歌ってハモった時の衝撃は、初めて体験するものだった。


ファンキーなアレンジでレベッカの「フレンズ」、ぶっちぎりのラテンで葛城ユキの「ボヘミアン」を3人が交代でリードを取り、あるいはコーラスを付けながら歌っていく。ド迫力のハードロックでアン・ルイスの「ああ無情」が演奏されると、やっと目の前の光景が信じられてほっとひと息ついたのだった。

バックを見ると、ドラムス渡嘉敷祐一、ベース美久月千晴、ギター北島健二、キーボードはプロデューサーでもある笹路正徳。ジャズ/フージョン/ロック界にまたがる超絶ミュージシャン達が太い音で織りなすアンサンブルに、ずっと鳥肌が立ちまくる。


途中、笹路がMCで「こんな言い方は失礼かもしれないけど、3人とも “駆け出し”じゃありませんよ。音楽シーンの尖った場所で20年以上歌ってきたってことはすごい。レコーディングは楽しくって、笑いっぱなしだった。こういう音楽を多くの人に聴いてほしい」と語った言葉どおり、手放しで楽しめる熱いライブだった。

終了後、3人は「ちゃんとハモってたかな。何しろ、初めてやったから」と口を揃えた。
いやいや、ものすごいレベルでハモってましたって(笑)。



前日に歌入れが終わったばかり。ミックスを済ませて、アルバム「ふぞろいのロックたち 其之壱」は来年2月にリリースされるという。楽しみに待とう。



このライブの前日に逝去されたラウドネスの名ドラマー樋口宗孝さんのご冥福を、心よりお祈りします。
by hirayama_y | 2008-12-05 00:50 | Comments(0)
歌姫・椎名林檎・健在

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11/28はさいたまに漂流。スーパーアリーナで椎名林檎“生・林檎博’08”を観た。
10周年記念祭ということで、アリーナに吸い込まれる観客の気合の入り方もひとしお。いつもいろんな演出で楽しませてくれる林檎のことだから、今日はどんなサプライズが待っているのか。オーディエンスのドキドキが完全に伝染したままシートに座った。
おや、隣は名ギタリストのオグちゃんだあ。翌々日には桑田佳祐氏AAAの本番を控えながら、注目のライブを見に来ている。開演ぎりぎりには、TもさかRえさんが並びの席に着く。
ステージは柱が一本もない、白一色の見通しのいいセット。照明が落とされると、オーケストラの譜面台の無数のミニランプが美しく浮かびあがった。
ライブが始まってみると、あっという間だった。ライブというよりは“リサイタル”と言ったほうがいい。高いテンションを持続する林檎の集中力がものすごく、気がついたらすでに10曲を過ぎていた。「シドと白昼夢」「ここでキスして。」などの名曲を、惜しげもなく歌い切る。懐かしくも力強いサウンドにバンドを見れば、ドラムは河村カースケ、ギターは名越由紀夫、そしてベースは不動の亀田さん。僕がクアトロで初めて林檎のライブを観た時と同じミュージシャンじゃないかな。 そんな思い出にふけっていたら「罪と罰」「歌舞伎町の女王」の2連発で、完全にやられてしまった。
フィギュアスケートのノーミス自由演技を見るような、息詰まるも感動的な時間だった。

たった10年間で、椎名林檎はSR猫柳本線に乗って、銀河系のどこまで旅してきたんだろう。20世紀最後の歌姫は、21世紀も完璧に健在だった。
by hirayama_y | 2008-12-01 03:51 | Comments(0)
話題の→Pia-no-jaC←

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11/26は青山に漂流。月観ル君ヲ想フで →Pia-no-jaC←を観た。

左から読むとピアノ、右から読むとカホーンというバンド名どおりの2人組。覚えやすいメロディと愉快なパフォーマンスを繰り広げる。1stミニアルバムがビレッジバンガードでロングセラーとなり、このところ彼らの生の姿を見たいという人が激増していた。かくいう僕もそのひとりなのだが、→Pia-no-jaC←のほうからしてみれば、実はずっとストリートライブを積み重ねてきたツワモノで、待ちに待った東京初ワンマンなのだ。

ステージにはピアノとカホーンとメンバー2人だけ。気合十分で満員のオーディエンスとのガチのライブが始まった。
インストながら、ライブは観客参加型。汗と笑いのうちに時間が過ぎる。2人とも打楽器と言っていいステージで、オーディエンスは拍手したり、体を動かしたり。初ワンマンの喜びからか、今まで貯めてきたすべてのアイデアをぶつける。なので、ちょっと満腹過ぎちゃったかも(笑)。が、このままシェイプアップしていけば、ビッグな存在になりそうな予感がいっぱいだった。

間もなく2ndミニアルバムをリリースして、年末イベントにも要所要所に参戦しそうなので、最大限チェックすべし!
by hirayama_y | 2008-11-27 17:03 | Comments(0)
【11.19@O-WEST】LIVESTA's FES Vol.6セットリスト

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「LIVESTAR's FES Vol.6」にご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
イベントは楽しんでいただけたでしょうか?
12月3日のライヴレポート掲載に先がけて、当日のセットリストを紹介します。
12月3日、Excite MusicMallに更新されるライヴレポートを楽しみにお待ちください!

★Excite MusicMall Presents
LIVESTAR's FES Vol.6
Powered by ONPOO

2008.11.19@Shibuya O-WEST

■MU-NYA
1.Over the RAINBOW
2.おやすみなさい。
3.時雨
4.THREE

■The next!
1.ベイビーアイスクリーム
2.ピーターパンシンドローム
3.猫になりたい
4.ロードムービー
5.デッサン

■Jeepta
1.Loop
2.フレグランス
3.シナリオ
4.進化論
5.リコール

■毛皮のマリーズ
1.人生
2.ACボーイ/DCガール
3.ガンマン、生きて帰れ
4.ビューティフル
5.REBEL SONG
6.犬ロック
7.ジャーニー

■Qomolangma Tomato
1.FIVE SENSES-FIVE MINUTES 
2.商店街
3.through your reality
4.新曲
5.359°は捨てる

■小谷美紗子
1.生けどりの花
2.Out
3.音
4.消えろ
5.手紙
by hirayama_y | 2008-11-20 09:29 | Comments(0)
かわいい66 歳、キャロル・キング

11/11は渋谷に漂流。オーチャードホールでキャロル・キングを観た。

昨年は久々に来日し、ファーギー、メアリー・J・ブライジとジョイント・ライブを行なってその実力を見せつけたキャロル・キングだが、その熱も醒めやらぬうちの再来日は嬉しい限り。評判を聞きつけて、会場には根っからの音楽ファンが詰めかけた。

僕は3年前に今回のツアーをシアトルで見たのだが、そのパフォーマンスの素晴らしさに完全にやられてしまった。港の埠頭でのライブに集まったオーディエンスは、彼女の歌を聴いて青春を過ごした年代ばかり。だからといってただの懐メロ・コンサートではまったくなく、今を生きる40-60代に向けた内容で、そのヴィヴィッドさは想像を遥かに越えたものだった。中でも自分の心の自然な動きに素直に従う女性の美しさを歌った「ナチュラル・ウーマン」で、僕の周囲にいた外人女性ファンが全員感動でボロ泣きしていた光景は忘れられない。なので、昨年、前述のイベントでキャロル・キングを観て以来、単独来日公演をずっと待っていた。

ピアノの他にソファやライトスタンドが置かれたステージは、シアトルと同じセット。「リビングルーム・ツアー」というタイトル通り、彼女のリビングにいるつもりで歌を楽しんで欲しいという趣向だ。キャロル自身がライトスタンドのスウィッチを入れ、ライブがスタート。前半は初期のオリジナルや大ヒットアルバム「つづれ織り」から「ホーム・アゲイン」、あるいは彼女がソングライターとして60年代のアイドル歌手に提供した曲などを歌って、20分の休憩。これは年配のオーディエンスに配慮した‘トイレタイム‘なのだ(笑)。

そして後半が凄かった。「スウィートシーズン」では“人生、勝ったり負けたり”という歌詞にひっかけてオバマ当選ネタが飛び出すは、名曲「イッツ・トゥー・レイト」や待ってましたの「ナチュラル・ウーマン」を朗々と歌い上げる。アンコールの「君の友達」で日本のファンは感涙を流し、最後の最後はなんと「ロコモーション」。いちばん若々しいナンバーをラストに持ってきた彼女は、ピアノから立ち上がってハンドマイクで腰を振りながら歌う。その姿は、同世代に「これからも人生を楽しみましょう」と心からのメッセージを贈っているように見えた。

音楽の持っている力を信じ、それをフルに使ってオーディエンスを元気づける。キャロル・キングは、66歳とは思えないチャーミングな人だった。

まだ公演が残っているので、絶対おススメ。特に若くて音楽が大好きな人は、ぜひ見るべし!!



無敵フライング・キッズに再会

11/07は恵比寿に漂流。リキッドルームでフライング・キッズを観た。

自らをキング・オブ・ファンクと呼ぶスガシカオが「リスペクトしている」と公言し
てはばからないフライング・キッズは、日本最高のファンクバンドだ。昨年、突然10
年ぶりに再結成してライジング・サンに参戦。東京での復活ライブが待たれていた
が、ついに実現した。

伝説のバンド・オーディション番組?イカ天?初代王者としてデビュー。ってか、僕は
その番組で初代審査員をやってたんだけど、彼らの優勝は忘れられないほど衝撃だっ
た。「幸せであるように」という哲学的な日本語詞を持つ楽曲は史上に残る名曲で、
バンドブームが終わりかけていたシーンに強烈なインパクトを残した。

そして今回の復活劇は、そんな彼らのオリジナリティが普遍不滅であることを証明し
た。まず10年の歳月はメンバーに、明らかに以前より高い演奏テクニックを与えた。
単純に「前より上手くなったんじゃねーの」という言い方もあるが、それ以上に、メ
ンバーそれぞれの演奏が歌詞に深みを付けている。いみじくもボーカル浜崎貴司が
「幸せであるように」を歌う前に「次の曲は作り始めて20年になります」とコメント
したように、じっくり時間をかけて完成していくタイプの音楽を追求するバンドだか
らこそ、この活動再開は大きな意味がある。

ゲスト参加した高野寛、YO=KING、及川ミッチー、MCUも、そんなフライング・キッズ
の大器晩成を信じてきた奴等で、彼ら自身も大器晩成タイプなのもほほえましい。

ファンと仲間の声に後押しされた再スタートは、まれにみる幸運だ。来年もまたライ
ブを行なうとの宣言をうれしく聞いたのだった。
by hirayama_y | 2008-11-16 03:27 | Comments(0)
無敵フライングキッズに再会

11/07は恵比寿に漂流。リキッドルームでフライングキッズを観た。

自らをキング・オブ・ファンクと呼ぶスガシカオが「リスペクトしている」と公言してやまないフライングキッズは、90年代に現れた日本最高のファンクバンドだ。昨年、突然10年ぶりに再結成してライジング・サンに参戦。東京での復活ライブが待たれていた。

伝説のオーディション番組「イカ天」の初代王者。ってか、僕はその番組で初代審査員をやってたんだけど、彼らの優勝は忘れられないほど衝撃的だった。デビュー曲「幸せであるように」は哲学的な日本語詞を持つ史上に残る名曲で、バンドブームが終わりかけていたシーンに強烈なインパクトを残したのだった。

今回の復活劇は、そんな彼らのオリジナリティが普遍不滅であることを証明してくれた。10年の歳月はメンバーに、以前より明らかに高い演奏テクニックを与えた。単純に「前より上手くなったじゃん」という言い方もあるだろう。が、それ以上に、メンバーそれぞれの演奏が歌詞にさらなる深みを与えていて感動的だった。いみじくもボーカル浜崎貴司が「幸せであるように」を歌う前に「次の曲は作り始めて20年になります」とコメントしたように、じっくり時間をかけて完成していくタイプの音楽を追求するバンドだからこそ、この活動再開には大きな意味がある。加えて、メンバーの中には、この10年間、まったく音楽から離れていた人もいると聞く。演奏をしていない時間が、ミュージシャンを育てる奇跡。人生を歌おうとするバンドならではの奇跡だ。

ゲスト参加した高野寛、YO=KING、及川ミッチー、MCUも、そんなフライング・キッズの大器晩成を信じてきた奴等で、彼ら自身も大器晩成タイプなのもほほえましい。

ファンと仲間の声に後押しされた再スタートは、まれにみる幸運。来年もまたライブを行なうとの宣言をうれしく聞いたのだった。
by hirayama_y | 2008-11-14 00:20 | Comments(1)
伸び盛りオトナモード

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11/03は下北沢に漂流。イベント“shimokita round up”を観た。
このイベントは雑誌Quipが主催して、下北沢6カ所のライブハウスで同時に展開される。47バンドがエントリーしていて、午後2時から10時まで各会場で次々に刺激的なライブが行なわれたのだった。
同時多発のため、全部のバンドを観ることはできないが、次の場所に移動する途中で出演バンドのメンバーに会ったり、楽しみが多い。出演するバンド達も気になる他のバンドを観に行ったりして、下北沢全体がいい雰囲気に包まれた。
僕はこの日は豊洲で女性ボーカリストLilly meのライブを観てから下北沢に来たので、途中参加。まずシェルターでa flood of circleを観て、次に行ったCLUB Queのオトナモードがよかった。

オトナモードのライブは恵比寿リキッドルームで観たことはあったが、一度は下北沢で観たいと思っていた。お客さんと場所が違えば、バンドは変わるものなのだ。恵比寿ではイマイチ、ロックバンドたるパッションに不満があった。だが、Queでのオトナモードは違っていた。初期のナンバー「新宿」などの荒々しい曲が、今の彼らの力で演奏されると独特のスリルが加わる。このところひたすたライブを重ねている成果がもろに感じられて、伸び盛りのバンドのエキサイティングな瞬間に出会えて幸せだった。
特に小野田のドラムの音色がよく、高橋のボ―カルがその並々ならぬ到達力を発揮していて、いいライブだった。

その後、QueのUNISON SQUARE GARDENからシェルターのTHE NOVEMBERSにハシゴして、少し休んで再びシェルターで観たLOST IN TIMEもよかった。3人の固定メンバーでのパフォ-マンスは温かく、やっぱり曲がいいとライブは楽しいと痛感したのだった。

Quipの皆さん、お疲れさま&ありがとう。
by hirayama_y | 2008-11-08 15:18 | Comments(0)
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