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ブロガーに聞く!夏ショットの撮り方&楽しみ方part2

8月も下旬となりましたが、夏の思い出はたくさんできましたか~?「花火と水遊びをたっぷり楽しんだよ」という方も、「私の夏休みはまだこれから!」という方も、残り少なくなった夏を、思う存分楽しんでくださいね!
夏休み投稿キャンペーン「2015年夏!私の花火写真&お気に入りの夏ショット!」には引き続き、たくさんの投稿をありがとうございます!この週末もまだまだ各地で花火大会や夏のイベントがあるようですので、なごり惜しい夏ショットをあなたらしく切り取ってみてくださいね~。

さて、前回の「ブロガーに聞く!夏写真の撮り方&楽しみ方」に引き続き、今回はそのpart2として、涼しげな風景や夏のきらめく光の中で咲く花、夏らしいワンシーンをすてきに切り取っているブロガーさんに、その撮り方のコツ&楽しみ方を伺ってみました!

今回は多くのフォトブロガーさんたちが憧れる、「*thank you*」のまさみさんにご協力をいただきました。まさみさんといえば、季節の風景や花をはじめ、「芸術的なセンスと感性で切り取った美しい写真は感動を呼ぶほど…」と多くのフォトブロガーさんに人気です。夏ならではの「涼」を感じる風景の撮り方や光のとらえ方などを通して、とても参考になる写真術を教えていただきましたので、ぜひ注目してくださいね!

【「*thank you*」のまさみさんの夏ショットを撮るコツ!】

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(早朝の散歩はすがすがしい景色に出会えるチャンス!「朝の光にきらめく木々が湖面に写り、清涼感が増します」)

Q まさみさんにとって夏ならではの写真といえば?
A まっ白な積乱雲が立ち上る青空と白波の立つ紺碧の海、通り雨の後に現われる虹、星空に上がる花火や、おはやしが響くお祭りなどなど、夏ならではの被写体は少なくないと思います。
そんな中でも私が夏に撮りたいと思うのは湖沼に漂う朝霧や渓谷に射す光芒などですが、それらは条件がそろわないとなかなか出会えませんね。

だから私はいつでも撮ることができる滝や渓流が好きで、避暑も兼ねて出かけていきます。運が良ければ川霧が立ちますので、できる限り早朝の撮影を心がけ、暑くなる午後はお昼寝です。
川霧が立った時はたいてい滴の写真も撮れますから、レンズをマクロに変えたりしてフォトジェニックなシーンを探します。また、流れの穏やかな川では木々の緑が映り込んで爽快感のある写真も撮れますから、被写体探しには苦労しませんね。
早朝の撮影といえば、蓮の花。撮る場所や時間帯によってまったく違う表現を見せてくれる蓮が好きで、毎年、飽きることなく撮影に行きます。とくに、朝の斜光できらめく花びら、滴を乗せた蓮の葉などに魅かれ、時間を忘れてシャッターを切ってしまいます。

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(「木々の緑が写りこんだ涼しげな一枚。水面の揺らめきがガラス細工のように見えるまで、風が止まり、そして光が射すその時を待ち続けて何枚も撮りました。絞りは8、シャッタースピードは1/125です」)

Q 夏の撮影で心がけていることは?
A 夏はまばゆい光にあふれパワーを感じる季節ですが、猛暑となれば、どうしても写欲は減退気味になりますね。がんばり過ぎれば体調を崩しかねない季節でもありますから、私は「無理をしない、がんばらない」をモットーにしています。
撮影に出ても疲れが出たらすぐに撤収する。そうすることで、心にゆとりが生まれ、また、冷静にシャッターを切ることにつながるように感じています。

夏は極力朝夕の涼しい時間帯に撮影を楽しみたいと思っていますが、それができない時は、水辺や木陰のある公園や水族館などの屋内撮影を楽しんでいます。
遠出をする時は湖沼、渓流など少しでも涼しい場所がイイですね。とにかく暑さに弱いタイプですから。

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(「清涼感を感じる滝や渓流ですが、季節感を出すために、画面の中に美しい緑が入るよう構図を工夫しています」)

Q 夏らしい写真の撮り方のコツや楽しみ方は?
A  ●滝やスローシャッターで撮った風景写真のポイント
夏に好んで行く滝や渓流では、さまざまな撮り方を試す絶好のチャンスだと捉えています。
涼しい中でじっくり腰を落ち着け、撮影時の天候、光の位置を見極めながら、失敗を恐れず経験を重ねたいものです。
水の流れを表現する時、糸のように表現するのが良いと思い2秒のスローシャッターで撮っても、以外に早いシャッタースピードで撮った写真に躍動感があっておもしろい。そう感じることもあるので、後で後悔しないようさまざまなシャッタースピードで撮り、後でじっくり自分の好みを探っています。

状況によって異なりますが、私はシャッタースピードを0.4秒から0.6秒になるように、絞りやISO感度で調節してから撮影を開始します。周りが明るすぎて、遅いシャッタースピードにならないことも多々ありますから、光量を減らすNDフィルターは必ず持参。また、三脚やレリーズ、そして、反射を調節するPLフィルターも水辺での撮影には必須ですね。
あと、膝までの長靴があればベストですよ。
夏に得た知識は、紅葉で染まる渓流の撮影にも役立てたいと思っています。

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(「ホワイトバランスは太陽光に設定し、夜明け前の青い色を際立たせました。朝の静けさ、爽やかな空気感を表現するために、この一枚は1/5秒のスローシャッターでさざ波を消しています」)

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(「雨の翌日に発生した朝霧。雨でも諦めずに出かけると、このようなシャッターチャンスに巡り合うことも…」)

●夏の花の撮り方のポイント
強い生命力を感じさせる夏の花は、コントラストを効かせて表現することが好きです。
たとえば、蓮の写真でいえば、下の写真のように、光と影にメリハリをつけると印象的に思えます。
また、やわらかな光がまわっている時は、その雰囲気を大切にしてやさしげに撮り、きらめきに満ちている時は、その光をとらえる工夫をして、それぞれの魅力が出るように撮りわけています。

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(「夏の強い日差しを活かして、光と影のコントラストをきかせてみました」)

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(やわらかな光の中では、やさしげにソフトな印象で切り取っています」)

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(「波紋で映り込みがほんの少し揺らめいた瞬間を撮り、動感をプラスしています」)

これは夏の花に限らず、すべての花に共通する撮り方なのですが、マクロレンズで等倍以上に撮る時は別として、主題の花と一緒に周りの雰囲気も取り込む時は、主題となりうる花の周辺に気を配っています。
光の具合、背景、前景、他の花の位置などですが、中でも気を遣うのは背景。
主役の花を引き立てる背景の選び方でまったく違う印象の作品になりますから、時には主役の花以上に背景の表現に気を配ります。
あとは、イメージにとらわれず、さまざまなアングル、絞り、時にはレンズも変えながら、じっくり撮るようにしています。画面構成は限りなくシンプルが信条なのですが、なかなか思うようにはいきませんね。

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(「こちらはとくに画面全体を覆うきらめきを印象的に表現したくて、あえて花をぼかしてキラキラ感にスポットをあててみました」)

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(「花の周りの水面のきらめきを画面いっぱいに入れたいと思い、水面ぎりぎりで撮っています。クロスフィルターも使いました」)

私の場合、何を撮るにしてもカメラ設定は絞り優先モードです。
シャッタースピードも、絞りやISO感度を変えて調節しています。
撮影時はRAWで撮っていますが、現像時に極端な編集をしなくてもすむように、適正露出を心がけています。
ただ、アート的に撮ってみたいと思う時はハイキーやローキーにして(露出を変えて明るくしたり暗くして)、非現実的な表現を試みています。
最近は多重露光での撮影を勉強中です。

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(「こちらは多重露光できらめき感を増しました」)

●光のとらえ方のポイント
光を際立たせた風景写真が好きですが、とくに花の撮影では光の位置を意識しながら撮ります。
やさしい雰囲気で撮りたい時は、花びらに影が落ちない曇天の日に撮影。もしくは日陰に咲く花を弱いコントラストで撮ります。
色彩を際立たせたい時は順光で。また、印象的に撮りたい時は逆光で撮影します。 
特に日の出直後、日の入り前の斜光を利用して逆光で撮ることが好きです。

一番のお気に入り撮影方法はこんな時です。被写体となりうる花が日影に咲いていて、その背景は光に満ちている…。そんな状況を目にしたら気合いが入ります。この時、露出を上げて撮るのですが、そうするときらめく背景に主題の花が際立ち、美しい写真が撮れますから。

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(「影に咲く主題の花に影が落ちず、やさしい色が出ています」)

Q まさみさんがとくに大切にしているポイントは?
A まだまだ勉強中の身で、ましてや拙い写真ばかり撮っている私が言えることではないのですが、あえて言うなら構図でしょうか。
どのような被写体であれ、バランスの取れた構図で撮れるように心がけています。
また、画面にたくさんの要素を取り込まないようにも気を配っています。
人一倍欲張りですから、画面の中にあれもこれもといろいろなものを取り込みたくなるのですが、見せたいものはひとつに絞る。これに徹して作画づくりをしています。

余談ですが、構図のお手本としているのは絵画です。時間があれば、画集を見たり、美術館に出かけたりして、特に日本画を見て構図の参考にしています。

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(「朝霧がたちこめた貴重な一枚。墨絵のようなイメージで陰影の表現に気を配りました」)

Q まさみさんがお使いのカメラとレンズは?
A ・カメラ/「CANON」 5DMⅢ 7DMⅡ
   お花の撮影では、下記レンズを持って出かけることが多く、取っ替え引っ替えしながら撮影しています。
  ・レンズ/180mmF3.6マクロ
        望遠ズームレンズ70−200mm F2.8
        単焦点レンズ135mm F2.0、単焦点レンズ50mm F1.2 + 接写リング
   風景では 超広角レンズ16-35mm F2.0
        標準ズーム24-70mm F2.0、望遠ズーム100-400mm F4.5

まさみさん、ありがとうございました!
とても奥深い撮影術ですね!そのときどきのシチュエーションや光のとらえ方、雰囲気や構図を考えながら美しく撮るために、あれこれ工夫されているというのが、よくわかりました。夏の花を代表する蓮の写真を例に光のとらえ方や構図、背景の違いで見た目が変わることも勉強になりますね。
まさみさんの写真から感じられる芸術的なセンスや写真への熱い思いは、こんな心配りがあってこそなんですね…。
夏ショットに限らず、一年を通してとても勉強になる撮影術を、惜しみなくていねいに教えていただけてほんとうにありがとうございました!私ももちろん参考にさせていただきますが、みなさんもぜひ参考にしてみてくだいね!!


そして、もうおひとりのブロガーさんの撮影術もご紹介。こちらは、ふんわりとやさしくてかわいいカメラ女子らしい夏の写真を撮っていらっしゃる、「かめらと一緒*」のmoco-mo-cocoさん。夏らしいワンシーンを明るく爽やかな色彩と構図で切り取っている夏ショットの撮り方についてお伺いしました!

【「かめらと一緒*」の moco-mo-cocoさんの夏ショットを撮るコツ!】

Q moco-mo-cocoさんにとって、夏ならではの写真といえば?
A 私の場合は「氷」の旗と海。氷旗は大好きなスイカとともに、私にとっては一番夏を感じるもので、お店に「氷」の旗を見かけると毎年必ず撮りたくなります。
また、海が近いこともあり、まっ白な雲とキラキラの海がとても好きでよく撮りに行きます。

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(「毎年この『氷』の字を見ると夏が来たと感じる被写体。氷をイメージし、少し涼しげに青っぽい色で撮ってみました」

Q 夏らしい写真を撮るコツや楽しみ方は?
A ●夏らしい風景の撮り方のポイント
夏らしい写真…。風景も花も小物もそうですが、明るく元気!が夏のイメージなので、海は曇りの日よりお天気がよく、青々とした海と白い雲を入れて、爽やかに撮っています。そこにビーチサンダルや子どもが遊んだバケツなどがあればかわいい夏の写真になるんじゃないかなと思います。
私の場合は、明るくふんわりとした写真が多く、ピントを合わせることよりも、構図とその時思い描いた色で撮っていることが多いかもしれません(笑)。
あと、夏になると見かける「氷」の旗!背景がごちゃごちゃしていたり、暗くなったりするので、できるだけ絞りは開放で、露出を上げて明るく切り取りたいと思っています。

どこかに出かけるよりお買い物の時やご近所の写真が多い私なので、外に出る時は必ずカメラを持って行き、「これ、夏っぽいかも」「これ、撮りたいなー」と思った時に撮って楽しんでいます。

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(「明るくふんわりと絞り値は開放で、人がぼんやり写っている程度で撮ってみました」)

●夏の花の撮り方のポイント
夏の花を撮る時に限らずですが、私は逆光で撮ることが多いですね。とくに夏の日差しはきついので、逆光を避ける方も多いと思いますが、「露出補正」で明るさを調整しながら撮ると、ふんわりとやわらかいイメージになるので、明るくなり過ぎないように角度を変えながら撮っています。
私のカメラはミラーレスカメラですが、撮影モードは一眼レフと同じで絞り優先、シャッタースピード優先、マニュアルモードがあるので、私はいつも「絞り優先」モードで撮っています。

●光のとらえ方や色彩のポイント
光に関しては私にとって課題部分でもあり難しいのですが…。光については、先ほど花の撮り方でお伝えしたように、逆光を利用してふんわりとした感じを出してるのかなと思います。
背景は絞り値をほぼ開放でぼかし、ISO感度をあげてハイキーな感じを出しています。
ISOや露出を上げすぎると白飛びしすぎてしまうので、気をつけるようにしてますが、ときには白飛びしすぎだった・・と後悔することもあるのでいろいろ試しています(笑)。

夏を意識した色彩という点では、私は青みがかったフィルム写真が好きなので、その色に少しでも近づきたくて意識しながら撮っています。ホワイトバランス設定で蛍光灯や色温度設定の青を強めで撮影していますが、青っぽく仕上がると涼しげな雰囲気も出ますね。

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(背景が少し暗めだったので、背景のきらきらとした光を入れて暗くならないようにしました」)

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(「オブジェとして掛けられていた浮き玉を、暑い夏に涼しげに後ろの背景をぼかし、青っぽい写真が好きな私らしく青っぽく仕上げてみました」)

Q とくにmocoさんが大切にしているポイントは?
A 大切にしていることの一番は、楽しむ。ということです。
技術的なことはもちろん大切だと思いますが、その時感じた光と色を自分が思い描く色にどれだけ近づけるか?というのを楽しみながら撮っています。
また、私はスクエアが好きなので四角い写真が多い私ですが、「海は横のほうがいい」とか、どんな構図にしようか迷いながらあれこれ楽しく撮影していきたいです。
楽しみながら撮った写真を見てやさしい気持ちや笑顔になっていただけた時はとてもうれしく思います。

Q moco-mo-cocoさんがお使いのカメラとレンズは?
A ・カメラ FUJIFILM X-E1
・レンズ 「フジンノン」XF56mmF1.2 R
    「フジンノン」XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS
    海ではこのズームレンズを使用することが多いです。

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(「私の夏のイメージのひとつであるビーチボールと、夏の賑わいを感じさせる江ノ島周辺をふんわりと…」)

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(「偶然、誰かの麦わら帽子があったので夏のイメージとして撮ってみましたが、少し汚れていたので汚れが目立たないように気をつけました(笑)」

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(「大好きなスイカをまるごと食べたい!その気持ちだけで撮りたくなった一枚です(笑)」)

moco-mo-cocoさん、ありがとうございました!
何気ないような夏らしいワンシーンですが、爽やかな色彩と構図、明るい光の感じが夏を感じさせてくれますね。moco-mo-cocoさんの撮影のコツも、夏ショットに限らず、一年を通して活かせるカメラ女子らしいハイキ―な写真を撮るコツがちりばめられていると思いますので、みなさんもぜひ参考にしてみてくださいね。

それではみなさま、週末のすてきなお出かけ&写真を楽しんでくださいね~!
引き続き、夏休み投稿キャンペーンにたくさんの投稿、お待ちしています!

★「2015年夏!私の花火写真&お気に入りの夏ショット!」はこちら。
by blog_editor2 | 2015-08-22 12:52 | ■ミニ特集