山梨県は鰍沢町より菓子折りが届いた。
中には竹林堂謹製の塩饅頭。
創業明治三十六年というから、竹林堂には百年以上もの長い歴史がある。たまたまそのご子息が東京でサラリーマン生活をしていた当時のわたしの後輩で、彼が偶然このブログを見つけたという縁で、今回、逸品を賞味させていただくことと相成った。
落語界にも熱烈なファンがいて、雑誌にも取り上げられたというが、そんな評判通り、竹林堂の塩饅頭はしっとりと口にとろけていくような食感、気がつけば二個目に手がのびていた。自然海塩とあんこの甘さのバランスもまた絶妙。熱い番茶とともに、ほっとひといき。
菓子司を友に持つ幸運をしみじみと味わう探検家であった。