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カテゴリ:インテリア( 25 )
緑光+marute リノベーション計画と今後の展開について
 ライター渡部のほうです。

 田部井美奈さんが台中で個展 http://blog.excite.co.jp/dezagen/27455430/ を行った、緑光+marute (本来は緑は繁体字。 uは上に‥のウムラウト)。

 
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 住宅と店舗が入り交じる街の一区画、おおよそ80メートルほどの道の 旧水道局官舎をリノベーションしたエリア「緑光計画」の一部に入っている。近隣は土日ともなれば若者や観光客で賑わう、トレンドエリアになりつつある。

 
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 リノベーションはどうやってやったんだろう?ギャラリーってどんな人が来るんだろう?などなど、気になったので今年1月、再度遊びに行ってみた。

ギャラリー緑光+marute 

・緑光計画ができるまで

 話を聞いたのは緑光+marute の運営を手がける木村一心さん。運営を手がけるだけではなく、緑光計画全体に大きく関わっている人物だ。
 緑光計画のリノベーションを手がけた現地のデベロッパー「范特喜微創文化(英名 fantasy story)」に2014年から所属し、現在は半分范特喜に所属しつつ、2017年から台湾で会社「木村一心股份有限公司 」を設立し、ギャラリーの運営と設計の仕事を手がけている。
 リノベーション工事は木村さんが会社に所属する前の、201​2年から​​13年に行われたが、学生としてプロジェクトに参加していた。

 木村一心さんの HP

 緑光計画の元の建物は70年から60年ほど経っており、モルタル、レンガ、タイルなどを使用した外壁を残し、鉄骨を入れ強化、平屋部分の屋根を2階のベランダにし、隣接する建物とつながる屋外広場に変えた。


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 内部は、古く味わいの残る木枠やタイルなど、活かせるところは元の素材を使いつつ、補強。部分的に1つのスペースの壁全体をガラスにしたり、階段の手すりは黒い鉄骨で仕上げたり、と20世紀中旬の台湾家屋建築と現代建築の要素とが共存している。

 
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 緑光計画の中に入っているテナントは現在18軒。ハンドメイドや伝統産業など若い台湾ブランドを育てるという基準でテナントを募集し、現在は印花樂、 無藏茗茶、 臺虎精釀などが入っている。

 印花樂  台湾製のテキスタイルショップ。

 無藏茗茶  自社の茶畑、工場を持つ茶店。

 臺虎精釀 数十種類の台湾のクラフトビールを試飲しながら注文できるバー。

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・コンテクストを考えたリノベーション

 古い建築のリノベーション企画は日本でも増えているが、台湾では個人で一軒のレベルから、企業、自治体が手がける旧倉庫や工場と言った巨大施設まで実に幅広く行われている。

 リノベーションの際、その地域の活性化に力を入れているのも范特喜微創文化の特徴だ。台中だけでなく台湾の様々な地域でリノベーションを手がけているが、建物の成り立ちや建築構造はもちろん、地域的にどういう場所であるか、近隣ではどんな人々がどんな生活をしているか、前リサーチを十分に行う。
 完成後のテナント選びも手がけ、かつプロジェクト毎に范特喜微創文化のオフィスを作っておき、現地採用したスタッフを常駐させている。

「地域活性化のためのリノベーションは様々行われています。台北のように人口の多く新旧の入れ替わりが常に激しい都市では成功しやすいのですが、台中、高雄、あるいはもっと小さい町などでは成功しにくいのが現状です。

建物だけを直しても地元の人にすぐに受け入れられるとは限らない。また、成功してもその地域の地価が上がったり、突然変わってしまって、それまで住んでいた人達が入っていけないようなエリアになってしまうこともあります。

范特喜微創文化は、テナントなどの中身を作り、イベントなどもからめていき、極力地域の人が入って行きやすいプロジェクトを意識しています。例えば雲林県斗六市でのプロジェクトはリノベーションだけでなく、今後20年間の運営も含めた仕事で、随時アフターケア、メンテナンスを行ができるようにしています。このためスタッフの常駐、特に現地採用して地域の事を分かっている人を入れることが重要なんです」(木村さん)

・ギャラリーの役割

 2つ目のトピック。ギャラリーとしての緑光+marute について。
  前回のブログでも説明したが、現地での運営は木村さん、キュレーションは香川県高松市の書店 BOOKMARUTE  http://book-marute.com を営み、イベントを行っている小笠原哲也さんが行っている。

 ギャラリーがスタートした2015年からこれまで、山口一郎、田部井美奈、平野甲賀、宮脇慎太郎、若手写真家のグループ展、妖怪造形大賞展の巡回、台中在住のイラストレーター Fanyu(林凡瑜)など、イラストレーション、グラフィック、写真、立体など幅広く日台のアーティストを紹介している。
(これまでの展示リストはこちらで https://www.isshin-taiwan.com/gallery

 気になっていた事の1つが、台中で日本のアーティストを紹介して、ギャラリーとして儲かるのだろうか」。

 図々しい質問だとは思いつつ、木村さんに聞いてみると、
「給料が日本の約三分の一程の台湾で、高価な作品を売るのは日本より難しい。それだけに僕らのようにストイックに日本の作家さんを紹介している台湾のギャラリーはあまりありません」という。
「ですが、むしろそのユニークな立ち位置が台湾で注目されることも事実で、毎回かなりの来場者があります。
観光客の人達が作品を買うことは稀ですが、台中で一番日本の芸術家が集まる場所というコンセプトが受け入れられ、毎回の展示に足を運んでくれる方や作品を購入してくれる方が徐々に増えてきています」

・日台だけでなく、世界に広がる基点

 概して日本のアーティスト(デザイナーやイラストレーター含む)は、なかなか海外展示のチャンスを持たない。国内の優れた才能が国内だけで、悪く言えば身内だけで「いいね」と言い合っている状況のように見え、文化の異なる場での評価を受ける機会が少ないのは残念な事ではある。とはいえ、現実的な問題とし移動や搬入搬出の手間が掛かること、言語などは大きなハードルだ。

 緑光+marute は宿泊施設や通訳などは現地の友人知人からサポートしてもらったり、日本の作家と交流したい学生にイベントスタッフのボランティアを募るなど、負担を軽減する努力を行っている。

「日本から来るアートやカルチャーは、国際交流に繋がりまちづくりを促進します。建築を作るだけのリノベーションではなく、地域の活性化を促すという意味でも、ギャラリーというのは良い場になっています」という木村さん。ギャラリーを通して建築の運用を体験し、設計士としての新たな役割を見つけていきたい、と今後の意気込みを語ってくれた。 
 
 緑光+marute の可能性は、日台の関係だけに留まらない、ということも加えておきたい。
 昨今、台湾は急激に海外からの観光客が増えている。中国語で書かれるプレビュー、レビューや観光客からの個人発信の情報は、台湾と同じ繁体字を使用する香港を始め、中国本土、華人の多い東南アジアやその他の地域に広がっていく。そこからまた次のステップアップに繋がっていくことだろう。
 緑光+marute のような日本人アーティストが展示をやりやすい環境は、確実に展示者の視野を広げてくれるに違いない。


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追加情報:
 台湾、台中に馴染みのない方に、基本情報を。
 台中市は台湾の西側、真ん中よりちょっと上に位置する。人口約278万人の、人口では台湾第2の都市。首都からの距離は異なるが、日本の感覚で言うと大阪市のようなところだ。

 台北から一番行きやすいのは台湾新幹線(台湾高鐵)。
 台北駅から台中駅まで約1時間。普通指定席で700元(約2700円)
 ただし高鐵台中駅が市内から離れているので、ギャラリーのある地区へは高鐵台中駅から公共バス、もしくはタクシー(20分くらいで約300元(約1100円)くらいだった記憶)。
 ウェブサイトに日本語もあり、また台湾内でのコンビニからチケット購入も可能。

 台湾鉄道の在来線で行く方法もあり。特急、急行、普通などにより所要時間が異なるが約1時間半から3時間半ほど。この場合の台鉄台中駅は街中にある。
 高速バスは台湾桃園駅から台中市内まで約2時間、台北市内からだと約3時間ほど。

と、チケットの買い方さえ分かってしまえば、簡単に行ける。
(他にも高雄、台南から入って行く方法など様々あるので、詳しい情報は各鉄道バス会社のサイト、もしくは台湾旅行ガイドのウェブサイトやガイドブックをご参照を)

by dezagen | 2018-02-17 01:32 | インテリア
mtの路面店「mt lab. 」
ライター渡部のほうです。

このブログでは、宮後優子さんと私、共々、何度かmt(カモ井加工紙のマスキングテープブランド、言わずもがな、だけど)を取りあげている。
私達だけでも何度取材したかきちんと数えられないので、検索してみた。なんと31記事。
思ったよりもリストが長くなってしまったので、下に。

それ以外にも見本市などで見たmtの事を書いたりもしているので、かなりの追っかけ度だと思う。

今回は、2月16日にmtの初の路面店「mt lab.」がオープン、というビッグニュースを聞き、宮後さんと共に見せてもらいに行ってきた。
http://www.masking-tape.jp/event/2017/01/mt-lab.html

場所は蔵前。
間口2.7m、奥行15.7m、延床面積: 47.65平米の小さなスペースだ。
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感覚としては、少し大きめの1人暮らし用マンションの1室、くらいの大きさ。やはり正直なところ「小さい」。しかしこれには意味がある。
これまでmtのアートディレクションを務め、ショップのトータルディレクション及びグラフィックデザインを手がけたイヤマデザインの居山浩二さんに聞いてみると

「mt exなどテンポラリーなイベントでは幅広い層に向けたものになりがちで、よりコアな層、もしくは全くのビギナー向けといったトライが難しいのですが、固定した場所で店舗を持つことで、限定された小さな場ならではの振り幅のある展開が可能になります。
テンポラリーなイベントと路面店、双方を運営していくことで、より豊かなブランド像を描けるのは、と考えています。
元々は5年前に国立新美術館での「mt lab.」という企画展の名称としてあったものです。
ショップのベースにある考え方は、その時と同じように「mtの新たな可能性を探っていく」こと。
その思考と実践を更に深めていく「実験室」という意味で「mt lab.」と名付けました。」

つまり、ここは店舗であると同時に実験室でもあるわけだ。
通常の商品に加え、他の店舗、イベントでは出ない実験的な商品も扱う。
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カモ井加工紙の本社(倉敷)から運んできた、小型のテープ巻き取り機と断裁機。
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業務用のマスキングテープ。色ごとに粘着の用途や強度が異なり、主に建築施工現場などで使われている。

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右手の紫のテープは、塗料がつかないよう半透明のビニールがついたタイプ。左の白いテープは型抜きされていて、ステンシルの型紙として使うことができる。
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右のクラフト色のテープは、昔のテープによく使われていた技術を応用したもので、mt lab. 限定販売。

さらに壁を使い、ミニギャラリーを併設している。

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常に多くのお客さんが出入りする場所では、実験的な試みもやりにくいだろう。まずは小さな場所から可能性を探る、ということを大事にする、というわけだ。
そのため、当面は予約制。
木金土日の週4日で、1日15組までのお客さんを4回交代で受け入れる仕組みを取っている。

物の可能性を探るという点は立地選びにも表れている。
路面店オープンの話を聞いた時に、すでに世界的にも認知度のある人気ブランド「mt」の路面店としては地味な(蔵前にお住みの方、すいません…)場所だと感じた。渋谷、青山、銀座などでもいいのでは?との質問には

「トレンド感が少なく、ものづくりを感じさせる町を意識していました。メーカーのカモ井加工紙さんの実直で真摯な存在感は、中心地的なエリアには似合わないとも考えていました。」(居山さん)

柄がきれい、かわいい、と言われるmtだけれども、これだけ発展してきたのも、もともとはマスキングテープを作り続け、その技術を磨いてきたカモ井加工紙のものづくり精神が根底にある。
そうした意図も反映し、ミニギャラリーでのオープン第一企画は「養生展」。
マスキングテープの原点に還り、mtではなくカモ井加工紙から出ている養生用テープを紹介したり、養生用テープを貼るのに長けた職人さんがmtを使って作る技などを見せている。

インテリアデザインを手がけたのはトラフ建築設計事務所。

イヤマデザインからのリクエスト「「実験室」であることが核。ショップ全体がラボラトリーのようなギャラリーのようなフレキシビリティを備えた場に」を受けて、床壁天井を白く。
ただの四角い箱を均一に白く見せているのは、照明の技。
「天井面の間接照明が奥行のある細長い空間を均質に照らし、空間全体をショーケースのように見せている」(トラフの店舗説明より)

店に行った方には是非注目してもらいたいのが、入って左側にずらり300種類以上並ぶ、筒型のディスプレイ。

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「商品ディスプレイ側の壁面には、アクリルパイプとステンレスの受け皿を組み合わせて製作。実験器具のようなmt専用の筒型ショーケースで、豊富なラインナップを見せる。」(トラフの店舗説明より)
mt専用の筒型ショーケース、コレクターは欲しくなってしまうかも。。。(実際、私が欲しい)
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ショップオープンも楽しい話なのだが、もっと楽しみにしているのは、固定したショップ/実験の場を持つ事によって、産まれてくる今後の製品や新しい考え方。最初、地味、と書いてしまったが、ものづくりの町蔵前にあることでこれまでにない素材や技法が産まれてくるかもしれない。期待は膨らむ。

なんだか盛り盛りの内容になってしまった。
mtに関する話は、聞く度、見る度、面白く、つい全部を伝えたくなってしまう。

質問としての「これ、誰がデザインしたの?」は
トータルディレクション・グラフィック:イヤマデザイン
インテリアデザイン:トラフ建築設計事務所
照明:大光電気
施工: イシマル

これまでのmt関連記事リスト。
 マスキングテープ「mt」・その1 2009/06/25
 マスキングテープ「mt」・その2 2009/06/26
 マスキングテープ「mt」・おまけ
 mt ex 展 2009/10/21
 マスキングテープmtの本ができるまで・1 2010/07/14
 マスキングテープmtの本ができるまで・2 2010/08/09
 マスキングテープmtの本ができるまで・3  2010-08-16
 マスキングテープmtのワークショップ 2010/08/20
 マスキングテープmtの本ができるまで・4 2010/08/20
 マスキングテープmtの本ができるまで・5 2010/08/27
 マスキングテープの本 発売 2010/09/16
 mt@abc 2010/09/27
 mt ex 京都展 2010/09/27
 mt ex 京都展1 2010/10/05
 mt ex 京都展2 2010/10/05
 mt ex 京都展3 2010/10/08
 mt ex 京都展4 2010/10/08
 mt ex 札幌展 2010/11/09
 mt_ex 広島展1 2011/08/07
 mt_ex広島展2 2011/08/07
 mt博 MT EXPO 2011 2011/11/01
 mt博 会場写真 2011/11/04
 mt factory tour 2012/05/13
 mt factory tour2 2012-05-18
 カモ井加工紙に行ってきました。2013-10-03
 mt博2013 2013-10-21
 mt ex 東京・池袋「自由学園明日館」2014-10-04
 函館 蔦屋書店のmtイベント 2014/06/17
 MT × G8 2014/09/08
 mt 浅草花やしき 2015/06/21
 祝・D&ADブラックペンシル 2016-06-14



by dezagen | 2017-03-30 14:08 | インテリア
ハーマンミラーの本社、工場に行って来た話 2日目後半
ライター渡部のほうです。

この辺はうらやましい編。

うらやましい社内ジムスペース。
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うらやましい社内体育館。
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この体育館(という言い方をすると、なんとも中学高校のようでだっさいが)は、写真右側でモニターを用意していることからも分かるように、多くの人が来る時のプレゼンテーションルームとしても使われる。

ちょっとだけ移動して、ミッドウエストディストリビューションセンターというところへ。ここにすごい場所が。

アーカイブ室!
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ハーマンミラーの創立は1923年から。その前身となるスター・ファニチャー・カンパニーは1905年に創業。100年以上の歴史資料を整理、整頓し、かつ展覧会など必要時に必要なものをすぐ出せるような仕組みにするには相当の努力があったに違いない、ですよね?と聞いたら、かなり本気な顔で「そう。大変よ」と言われた。やっぱ大変なんだな…。

展示会行きを待っている家具などの資料。
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こうしたボリュームを取る資料は、倉庫から必要時に出してくるそう。

平面の資料は引き出しに。
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ジラードの布サンプルがわわわーと。
設計図がわわわーっと。
素手で触っていいとのことで、逆に緊張。

昔の広告やカタログを広げてくれているところ。
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手前に、私のグー。見たい資料がありすぎて、どこを見たらいいか分からなくなってる上に、あまり時間がなくなってきて、見切れない!と悔しさのあまり、手がグーになってた。

ちょっと珍しいもの。
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昔の工場ではこのように木の板に設計図、解説図を書き、工場で働く人に指示書として見せていたそう。このパネルが何枚もあり、全部見てみたかった。

最後環境配慮の話を1時間ほど聞く。
ハーマンミラーの環境に対する取り組みはよく知られているところなのだけれど、驚いたのは、2020年までに○○%、と目標基準を明確に示していること。
「パーフェクト・ヴィジョン・プログラム」概要の日本語はここに。
http://www.hermanmiller.co.jp/about-us/press/press-releases/all/10-jun-2010.html
英語ではさらに詳細。このpdfの20〜22ページ目は、どこまでが目標で、2015年はどこまで来たか、2016年の指標はどこか、明確に書いてある。
http://www.hermanmiller.co.jp/content/dam/hermanmiller/documents/a_better_world/Better_World_Report.pdf

再度、「売っているのは商品ではなく、解決法」という言葉に戻るのだけれど、環境保護を解決するにしても数字できちんと示している。
デザインにしても環境にしても、感情的なところや、見方による違い(車がないとまったく移動できない場所なのに、車のガソリンと排気は、とか、気になることもあれど)など曖昧な部分は多い。それを踏まえた上で、これを基準にしてこう行く、と断言してやり切って行くのが凄いと思う。

ちなみに頂いたお土産の蜂蜜もこの環境の取り組みの一部。
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このグリーンハウスを作った際、スズメバチが群生し(というところがまた、大自然を感じさせるが)その対処法として、スズメバチを殺すのではなく、ミツバチ(ミツバチの巣12個、約 60万匹を投入したことに始まる。
蜂蜜採取の巣箱も作り、自社蜂蜜が出来る、と一石二鳥の解決法として知られている。
その蜂蜜をまさかもらえるとは思わず。貴重すぎてまだ手を付けられない。
by dezagen | 2016-05-07 08:43 | インテリア
ハーマンミラーの本社、工場に行って来た話 2日目前半
ライター渡部のほうです。

2日目はまた別の社屋で、グリーンハウス、と呼ばれる部署に行く。
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ここでは、樹脂系の家具製造、及びショールームがある。

プレゼンテーションを受けるお部屋。ここもまたコレクションと呼ばれる家具でしつらえられている。
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左にいるのが近藤栄子さん。
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手前、Eames Lounge Chairでコーヒー飲みつつ余裕な私。こんな風に座ってみたかった、夢が叶った。
奥は何でも答えてくれた、ハーマンミラーの生き字引、ガーブ・キングマ氏。
何でも答えてくれるガーブさんなのだが、この時点で私の興味が、家具のディテールの話よりも、企業としてどういう指針を持っているか、に変わって来て、質問が曖昧になってきてしまい、ガーブさんもさぞかし困ったことでありましょう。

我々の見学では、撮影禁止だった工場の様子が、youtubeのHerman Millerページに上がっていたので、参考まで。
The Making of Herman Miller Chairs
Published on 3 May 2012

ビデオ中、0:40〜2:06まではテストラボの様子。
テストラボは、前日に行ったデザインヤードのほうにある。

テストラボでは、例えば椅子として出来たものの加重、衝撃、耐久性などをテストするだけではなく、今後製品化されるものの、パーツ(素材違い、微妙な角度違いなど)の耐性テスト、さらに既存のすでに市場に出ているものを定期的にテスト、と、あらゆるものをあらゆる方法でテストするところ。
日光や湿度、温度にどれだけ耐え、どの時点で劣化するのか、というテストのスペースは、家が一軒入るくらいの大きさ。
リクライニングに何回耐えられるのか、加重に何回耐えられるのか、というのは専用のマシンで、がちゃんがちゃんテストし続け、夜、人がいなくなっても延々とがちゃんがちゃんが続くらしい。夜、見に来てみたい。
パーツの強度テストでは次々とパーツが破壊されるまで力を加えられる。次々と壊れていく様は、見ていて気持ちが良い程であった。デザイナーや商品開発の人は気が気じゃないだろうけど。
壊れたパーツは一つ一つ保管され、どこの部分が弱いのか、どう壊れるのか、後で検証される。
このような過酷なテスト(アメリカの基準、国際基準以上に厳しいテストをハーマンミラーでは行うそうとのこと。なるほど、長持ちするわけだ)を経たものが製品化され、市場に出る。このテストラボを見ていると、そうそう簡単には市場に出なさそうで、一つの製品の道のり遠いなあ、と思った次第。

モデルルームへ。
Locale
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参照 http://www.hermanmiller.co.jp/products/workspaces/individual-workstations/locale.html

Public Office Landscape
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参照 http://www.hermanmiller.co.jp/products/workspaces/individual-workstations/public-office-landscape.html

日本にはまだ入ってきていないヘルスケア部門のショールーム一部。
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このシステムは美術系の大学に取り入れられる(取り入れて欲しい、というべきか)と思ったもの。
一つは、薬品などの整理ユニットは、学内で使う小さいものの仕分けにそのまま使える。危険物の管理も鍵の掛かるロッカーを付けることができる。
個人的なことを言えば、私は「日用品」がテーマゆえ、本もあれば、スーパーの袋もあれば、パッケージ各種もあれば、と形態がバラバラなものを保存していて、引き出し式の整理棚に入れておくと、どこに何が入ったか分からない。で、そのうち忘れてしまう。こういう斜めから見える収納ユニットがあると楽だ。
薬剤を多く扱う工房はより、こうした収納が必要になりそうだ。

また、もう一つは、対面式の医者と患者という関係は、教員と学生の関係にも通じるものがあるため。
モニターを見て情報を共有しながら、問題の解決方法を提供していく、方法は、家具をどのようにアレンジしても出来ることなのだろうが、そのようにしつらえた場所であればよりスムースにできるんじゃないだろうか。

1日半の見学の中で、家具の配置によって、いまある状況をもっと良くできるのではない、という具体的なイメージが湧いてくるようになった。
この時までにも何度か「ハーマンミラーが売っているのは家具ではなく、解決法である」と言われていたのだが、日本にいてハーマンミラーというとアーロンチェアやイームズのシリーズなど、単体でのイメージが強かったため、あまりピンと来なかったことや、最近はどこの会社でも(デザイン会社でも)「売っているのは商品ではなく、解決法」という言い方をするので、広告の売り文句的に聞いていたのだが、アメリカのハーマンミラーの場合、日本よりももっとオフィス提案の比重が大きい。
さらに、それを具体的に会社見学(会社の透明性)という形を取って見せてくれたので、見てるこちらも「ああ、こういう使い方ができるんだな」と納得しやすかった。

むろん、アメリカと日本のサイズ感の違いもある。働き方の違いもある。
既存の家具を全部とっぱらって、新しいシステムを全導入というのも無理があるだろう。
また、日本にもいい会社があるし、ハーマンミラーだけが解決策を提示しているわけではない。
だが、ハーマンミラーの提案する合理的なところ、変化に対応していこうとする姿勢から、得るものは多い。

2日目の後半に続く。
by dezagen | 2016-05-05 18:08 | インテリア
ハーマンミラーの本社、工場に行って来た話 1日目
ライター渡部のほうです。

すでに1ヶ月以上前の話になってしまったのだが、3月15日と16日に掛けて、アメリカはミシガン、家具メーカーのハーマンミラーの本社に行って来た。
ハーマンミラーHP  http://www.hermanmiller.co.jp

ハーマンミラーの本社、工場があるのは、湖に囲まれたミシガン州の、デトロイト(東端)と反対の西側、Zeelandというエリア。むしろ、対岸のシカゴのほうに近いくらい。行くまで知らなかったが、アメリカを代表する家具メーカー、ハーマンミラー、HAWORTH(ヘイワース)、Steelcase(スチールケース)がこのミシガン西側のエリアに集中している、家具の街。
NYから乗り換え、1時間ほどのグランドラピッズという空港が最寄り。そこから車で45分ほど。なかなかの長旅である。

一番最初に行ってみたいと思った理由は、自分でも使っているアーロンチェア(今17年目。1代目は15年で人に譲り、今2代目)がどのように作られているのか見てみたかった、ということ
また、アレキサンダー・ジラード展で見た昔の椅子の脚と、最近出たGirard Hexagonal Tableの脚がほぼ同じ形なのだけれど、仕上がりがより滑らかになっている。こうした昔のデザインを起用した新商品の場合、どのようにデザインを発展させていくのか、聞いてみたかった。

のだが、ハーマンミラーの会社を見てきた後、この疑問はあまりにも末端すぎた。むろん、末端(details)も重要ではあるけれど、むしろ会社として(作る側の会社として、そして使う側の会社として)どうこれらの家具を使って行くのか、もっと大きな視点で見ることが必要だと思うようになった。
と、家具への目線を変える旅となった。

具体的に見て来たものを時系列で。
今回は、私と、大学の助手(山浦のどか、王亜京)、芝浦工業大学大学院生の堀口拓の4人での見学。(ブログの写真は、4人で撮影した写真が混在)

1日目。
デザインヤード。
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驚くほど自然豊か。
デザインヤードは、クライアントの対応、デザインやマーケティングを含めたいわゆる「本部」。クリエイティブから役員まで、壁のない広大なワンフロアで仕事をしている。

入口入ってすぐ。
カフェっぽいカウンター
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 (コーヒーメーカーなどのある逆側から見たところ)
空いているスペースを自由に使って、ミーティングを行うスタイル。ここで自分の好きな飲み物を持ってミーティング。
概してアメリカのコーヒーは(コーヒー専門店、スターバックスなどコーヒーの専門チェーン店を除き)うっすい、のだが、ハーマンミラーのコーヒーは濃くておいしかった。余計な情報ですが。

デスクの合間合間にも、自由に使えるシーティングスペースがあり、ここでもミーティングしたりしているそう。
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部署によって、家具のセッティングも異なる。ここは120度をベースにしたResolve System。
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参照 http://www.hermanmiller.co.jp/products/workspaces/individual-workstations/resolve-system.html
こうした様々なセッティングは、クライアントが来た時に、多様なワーキングスペースのサンプルとしても機能している。
個人的にはEmbody Chairsがこんなにあっていいなあ、というところに目が行く。
この椅子、初めて座った時は背中にタコの吸盤が張り付いたのか!?と思うような感触に驚いた。

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ここもResolve System。
よく見ると、デスクトップとラップトップ型のコンピュータを使っていることが分かる。
ラップトップの置き方もかなり個人個人で異なる。机にそのまま置く人、モニターを目の高さに持って行けるスタンドを使っている人など。

1日目の夕食時と2日目に本社でインターナショナルアカウントマネージャーの近藤栄子さんのアテンド+日本語通訳(近藤さん、ありがとうございます)でフォローしてもらい、日本との違いも多く教えてもらった。
ラップトップ持ち、もその一つ。アメリカではラップトップでも仕事をし、家に持ち帰り、自宅勤務の形を取る人も多いそう。

なので、たまに空いている席がある。自分のラップトップを持ってきてつなげば、そこが仕事場、という在り方。
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だからこんなに大きな出勤表があったのか。壁一面。後で気がついたけど。
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手作業スペースもあり。
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ざっと見て、日本の会社よりも紙が少ない。机の上のモノが少ない。
イントラネットをきちんと作らないとできないけれど、これくらいモノが少ないと楽そうだ。

役員室。
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というか、壁がないので、役員の人がいるコーナー、という感じ。
社長席は奥、だけど、家具は同じ。開けてる。

敷地奥には商品やパーツ、素材のテストを行うテストラボを併設。テストラボ、すごい面白かったのだけれど、残念ながら写真撮影禁止なのだった。
テストラボの話は2日目に。

テストラボに行く途中のカンティーンの様子。
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モニターを見たり、概要を聞いたプレゼンテーションの部屋はこんな感じ。
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イームズやイサム・ノグチ、ジラードなど、コレクションと呼ばれる50年代〜70年代に掛けてデザインされたものをメインにアレンジしたお部屋。
一方でハイテク/エルゴノミクス最先端なオフィス家具があり、一方でクラシカルなスタイルがあり。様々なスタイルが提供できるというのはハーマンミラーの強みの一つだ。

2日目の話に続く。
by dezagen | 2016-05-04 11:05 | インテリア
ギャラリーWhite Conduit Projectsのインテリア
ライター渡部のほうです。

ロンドンに来た目的である、ギャラリー White Conduit Projects。 http://whiteconduitprojects.uk

来てみて分かったのですが、マイケル・マリオットがインテリアを手伝ったとのこと。
http://www.michaelmarriott.com
細部なので、分かりづらいかと思うけど。

地下の照明。バケツランプ。
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1階の収納、と思いきや
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開けるとバー。
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階段の上部、空いたスペースに折りたたみ椅子を収納。
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昔昔その昔。1992年のこと。
非常に限られた素材で、折りたたみ椅子とテーブルのセットを作ったのが、マイケル・マリオットのデビュー作。
http://www.michaelmarriott.com/furniture/xl1kit/
私、本当にこれが好きで、今回のWhite Conduit Projectsのインテリアには、そのスピリットが生きているなあと感じた次第。
by dezagen | 2015-11-07 03:55 | インテリア
ブルガリア また廃墟
ライター渡部のほうです。

ブルガリアで。街を歩けば廃墟にぶつかる。
ってのは誇張で、この前までいたプロヴディフも、ソフィアも「古い街」という感じ。
今、私に廃墟アンテナが立ってるので、気がつきやすい、の、だと、思う。

かつて何の店だったのか、ガラスにキリル文字が書いてあるも読めず、悲しい。
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工場だったのか、学校だったのか、なにやら大きな建物。
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壁床を抜いてあるということは、改修の予定にも思えるが、実際地面に見えるところはゴミの山。ぬいぐるみからテレビ、食器、新聞雑誌まで、粉、塵にまみれてゴミの地層になっていた。
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比較的きれいに残っているところを行くと、壁画が。
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何を持って不要物(ゴミ)とし、必要とするのか、分からなくなる。
by dezagen | 2014-08-26 15:48 | インテリア
ブルガリア 旧共産党の廃墟
ライター渡部のほうです。

ブルガリア3日目。遠出をして、ソフィアから200キロほど離れた、ちょうどブルガリアの真ん中くらいにある「Бузлуджа Buzludzha(カタカナで無理矢理書くとブズルジャだが、実際の発音が全然違うので、アルファベットで。以下固有名詞も同)」という場所へ。

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資料がブルガリア語で、詳細はやや不明なところがあるので概要になるが、以下のようなものらしい。
設計はGeorgi Stoilov。1974年に建設着工し、1981年に完成した建築物で、1989年までブルガリア共産党の集会に使われていた場所。
直径42メートルのUFOのような建物と塔から成り、550 平方メートルと言われる巨大なモザイク装飾はVelichko Minekov, Valentin Starchev, Vladislav Paskalev, Kantcho Kanev, Stoiu Todorov, Dimitar Boykov, Mihail Benchev, Ioan Leviev, Hristo Stefanov, Dimitar Kirov, Ivan Stoilovら、ブルガリアを代表する(とはいえ、私は1人も知らない)アーティスト約60名の手からなるものだという。
と、非常にお金も年月も手間も技術も掛けた建物なのだが、1989年の旧政権崩壊以降全く手つかずで放置されている廃墟だ。

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この2年ほどウェブ上で話題になっていた場所だったので、ちょっと行ってみようかな、という軽い気持ちで行ったのだが、遠い!1441メートルの山頂!しかも、閉鎖されている建物の、少し高いところにあるガラス窓を割った人1人がやっと入れる穴から入る、という、ひどくハードコアな場所であった。
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中に入ると見えてくるのは、大集会場。
私以外に10人ほど、主に20代くらいと思われる人が来ていた。
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周囲をぐるりと囲むモザイク画の中心はマルクス、エンゲルス、レーニン(さすがにこの人達はカタカナで書けるなあ)。レーニンの顔ははぎ取られたらしい。
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反対側は、ブルガリア共産党の政治家、トドル・ジフコフ、ディミタル・ブラゴエフ、 ゲオルギ・ディミトロフだったそうだがすっかりはぎ取られている。
部分的残っているモザイクを見るとかなり美しいものであったことがうかがえる。
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天井。屋根板がどんどん剥がれ、落ちている。
建物の中、回廊のモザイクも素晴らしい。だが、こちらも崩壊中。
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剥がれた建材、コンクリート、金属、ガラスの破片が散乱している中、コンクリートの間から草が生えてきている。
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階段の下には赤いフェルトのような布地が貼られていた様子。足下を見ると、粉状になった布の残骸が落ちている。
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大集会場の下の階。
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もはや、何に使われていたのか分からない部屋の痕跡。
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外壁には恐らくスローガンのようなもの。
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最後に正面。
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ヨーロッパの旧共産圏はまだあまり来たことがないけれど、どんなものでも政治や時間によって、受け取られ方が全く変わるということを思い知らされる。
神格化されたものはキッチュに、世界のどこにでもあるブランドは新たなステータスと変わる。

建築物としてユニーク、秀逸なものでも、生き残るのは難しい。
高い高い山の上の天辺に、権威を示すために作ったものも、手つかずになればあっという間に自然に浸食されてしまう。たまにこういう劇的な変化の名残、常識の覆りを見たくなる。
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それにしても、車を運転していたのは私ではないとはいえ、いやはや疲れた。
by dezagen | 2014-08-25 13:21 | インテリア
オーストリア航空ビジネスクラス
ライター渡部のほうです。

ウィーンより戻ってきました。
今回どんなものを見て来たのかざっとご紹介。

今回の旅行は、オーストリア航空のプレスツアーで、なんとビジネスクラス。
私のように自費旅行の多い人間はなかなかビジネスには乗れない。
最近やっと5回に1回くらいそういうチャンスがやってくるようになってきたけど。

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これは帰りの便の時の写真。
席が四角いのできゅっとした印象があるけれど、座ってしまうと、かなりゆったり。
ベースカラーを、コーポレートメインカラーの赤、白+サブで水色とグレーを起用。
乗務員のユニフォームがジャケットからストッキング、靴まで真っ赤なのがかわいらしいのです。
(「これがブロンドに似合うんですよね」とオーストリア航空の人に言われて、確かにその通り。とはいえ、アジア系の方も赤一色できゅっとしたかわいらしさに。赤一色でない男性のユニフォームもさっぱりしていて素敵)

こちらも帰りの便の時の写真だけれど、一人席。
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見ようによっては寂しい感があるかもしれないが、一人にして欲しい私には極楽。

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昨今はエコノミーでも珍しくなくなっているけれど、電源とUSBがちゃんとあるので仕事体勢万全(仕事しなかったけど)。
下の部分は物入れ、メガネとか小さい道具とか、そんなものを収納するスペース。
鹿や馬など、何種類かの刺繍モチーフはオーストリアの伝統的なモチーフを選んだとのこと。

お食事はおいしゅうございました。
食器がよく出来ているところがミソ。
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三角のプレートなので(確かエコノミーも三角お皿だったと記憶)小さいテーブルが混み合わないのがいい。

最初のナッツが出てきたところで、「あ!」
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顔に並び変えてみました。
こんなことしてる人いないだろうけど。

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赤一色でない男性のユニフォームを撮り忘れ。
かろうじて撮っていたのは、上條さんと「ウェス・アンダーソンの映画に出てきそう」で合意したお洒落っ子。
スイーツ好きな人はカートの上のザッハートルテにご注目。
オーストリアンのケータリングを手がけているDO&COは、デメルの親会社でもあるので、もちろんスイーツはデメルのでございます。

で、ギンガムチェックと花柄縁取りという、おばあちゃんの手芸的チロリアーンな寝具にくるまって
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寝てしまいました。
同乗の編集者、上條桂子さん曰く「ちっとも起きなかったので不安になった」ほど寝てました。
ちなみに行きも帰りも食事以外ずーっと寝てました。
このところ、離陸と同時に眠くなり、着陸の振動で目が覚める、飛行機向きの体質になっております。
by dezagen | 2013-12-03 03:00 | インテリア
マーチエキュート神田万世橋
編集宮後です。
9月14日、秋葉原にオープンする商業施設
「マーチエキュート神田万世橋」を一足早く見てきました。
(「マーチエキュート」とは、JR東日本ステーションリテーリングが手がける
エキナカ商業施設ブランド「エキュート」の新しい展開ブランド)

場所は秋葉原万世橋のたもと、元交通博物館があった辺り。
神田川沿いを走るJRの高架下が商業施設として生まれ変わりました。

報道資料によれば、もともとこの場所は1912年に万世橋駅が開業し、
ターミナル駅として栄えた場所。当時使われていた階段や壁面も残した状態で
リノベーションされていました。

万世橋から見たことろ。川沿いにはテラスもあっていい雰囲気です。
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入口のサイン。mAAchのロゴデザインはMR_DESIGNの佐野研二郎さん。
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川と反対側から商業施設を見たところ。1階に11軒のショップが並びます。
台東デザイナーズビレッジやフクモリなど地元に関係したショップも。
チェーン系店舗は入っていない、独自のセレクトです。
http://www.maach-ecute.jp/shop.html
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中はこんな感じ。高架下の構造がそのまま使われています。
コンクリートとレンガの壁面がいい感じです。
全体の設計は、みかんぐみ。
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文字っ子にはこちらのサインをどうぞ。
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ほぼそのままの形で残された旧万世橋駅の階段。
1912と1935、2つの階段があります。
1943年に駅がなくなって以来、70年ぶりに公開されたそう。
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1935階段をのぼって2階へ行く途中の壁面。
白いタイルは当時のもの、うす茶色はその後の修復部分、
灰色は今回修復した部分だそう。
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2階のデッキにあった昔の駅名の看板。
両脇はすぐ線路でJR総武線と中央線が行き交います。
鉄道ファン垂涎のスポットかも。
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JRという巨大資本が入って、名だたるプロデューサーたちが
開発に参加していたので、どうなんだろうと思っていたのですが、
実際に現地に行ってみると、場の雰囲気はとてもよかった。
場所が秋葉原なので付近にはメイドやセーラー服のお姉さんもいたけど、
ここだけ別世界な大人の雰囲気でした。

プレスリリースを見返してみると、ターゲット層は30〜50代と書かれている。
たしかに代官山蔦屋書店的な落ち着き感があったけど、
今後こういう落ち着き感のある商業施設が増えてくるかもしれないと思ったのでした。

マーチエキュート万世橋
http://www.maach-ecute.jp/
by dezagen | 2013-09-13 13:50 | インテリア | Comments(0)