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カテゴリ:インテリア( 23 )
ハーマンミラーの本社、工場に行って来た話 2日目後半
ライター渡部のほうです。

この辺はうらやましい編。

うらやましい社内ジムスペース。
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うらやましい社内体育館。
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この体育館(という言い方をすると、なんとも中学高校のようでだっさいが)は、写真右側でモニターを用意していることからも分かるように、多くの人が来る時のプレゼンテーションルームとしても使われる。

ちょっとだけ移動して、ミッドウエストディストリビューションセンターというところへ。ここにすごい場所が。

アーカイブ室!
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ハーマンミラーの創立は1923年から。その前身となるスター・ファニチャー・カンパニーは1905年に創業。100年以上の歴史資料を整理、整頓し、かつ展覧会など必要時に必要なものをすぐ出せるような仕組みにするには相当の努力があったに違いない、ですよね?と聞いたら、かなり本気な顔で「そう。大変よ」と言われた。やっぱ大変なんだな…。

展示会行きを待っている家具などの資料。
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こうしたボリュームを取る資料は、倉庫から必要時に出してくるそう。

平面の資料は引き出しに。
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ジラードの布サンプルがわわわーと。
設計図がわわわーっと。
素手で触っていいとのことで、逆に緊張。

昔の広告やカタログを広げてくれているところ。
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手前に、私のグー。見たい資料がありすぎて、どこを見たらいいか分からなくなってる上に、あまり時間がなくなってきて、見切れない!と悔しさのあまり、手がグーになってた。

ちょっと珍しいもの。
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昔の工場ではこのように木の板に設計図、解説図を書き、工場で働く人に指示書として見せていたそう。このパネルが何枚もあり、全部見てみたかった。

最後環境配慮の話を1時間ほど聞く。
ハーマンミラーの環境に対する取り組みはよく知られているところなのだけれど、驚いたのは、2020年までに○○%、と目標基準を明確に示していること。
「パーフェクト・ヴィジョン・プログラム」概要の日本語はここに。
http://www.hermanmiller.co.jp/about-us/press/press-releases/all/10-jun-2010.html
英語ではさらに詳細。このpdfの20〜22ページ目は、どこまでが目標で、2015年はどこまで来たか、2016年の指標はどこか、明確に書いてある。
http://www.hermanmiller.co.jp/content/dam/hermanmiller/documents/a_better_world/Better_World_Report.pdf

再度、「売っているのは商品ではなく、解決法」という言葉に戻るのだけれど、環境保護を解決するにしても数字できちんと示している。
デザインにしても環境にしても、感情的なところや、見方による違い(車がないとまったく移動できない場所なのに、車のガソリンと排気は、とか、気になることもあれど)など曖昧な部分は多い。それを踏まえた上で、これを基準にしてこう行く、と断言してやり切って行くのが凄いと思う。

ちなみに頂いたお土産の蜂蜜もこの環境の取り組みの一部。
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このグリーンハウスを作った際、スズメバチが群生し(というところがまた、大自然を感じさせるが)その対処法として、スズメバチを殺すのではなく、ミツバチ(ミツバチの巣12個、約 60万匹を投入したことに始まる。
蜂蜜採取の巣箱も作り、自社蜂蜜が出来る、と一石二鳥の解決法として知られている。
その蜂蜜をまさかもらえるとは思わず。貴重すぎてまだ手を付けられない。
by dezagen | 2016-05-07 08:43 | インテリア
ハーマンミラーの本社、工場に行って来た話 2日目前半
ライター渡部のほうです。

2日目はまた別の社屋で、グリーンハウス、と呼ばれる部署に行く。
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ここでは、樹脂系の家具製造、及びショールームがある。

プレゼンテーションを受けるお部屋。ここもまたコレクションと呼ばれる家具でしつらえられている。
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左にいるのが近藤栄子さん。
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手前、Eames Lounge Chairでコーヒー飲みつつ余裕な私。こんな風に座ってみたかった、夢が叶った。
奥は何でも答えてくれた、ハーマンミラーの生き字引、ガーブ・キングマ氏。
何でも答えてくれるガーブさんなのだが、この時点で私の興味が、家具のディテールの話よりも、企業としてどういう指針を持っているか、に変わって来て、質問が曖昧になってきてしまい、ガーブさんもさぞかし困ったことでありましょう。

我々の見学では、撮影禁止だった工場の様子が、youtubeのHerman Millerページに上がっていたので、参考まで。
The Making of Herman Miller Chairs
Published on 3 May 2012

ビデオ中、0:40〜2:06まではテストラボの様子。
テストラボは、前日に行ったデザインヤードのほうにある。

テストラボでは、例えば椅子として出来たものの加重、衝撃、耐久性などをテストするだけではなく、今後製品化されるものの、パーツ(素材違い、微妙な角度違いなど)の耐性テスト、さらに既存のすでに市場に出ているものを定期的にテスト、と、あらゆるものをあらゆる方法でテストするところ。
日光や湿度、温度にどれだけ耐え、どの時点で劣化するのか、というテストのスペースは、家が一軒入るくらいの大きさ。
リクライニングに何回耐えられるのか、加重に何回耐えられるのか、というのは専用のマシンで、がちゃんがちゃんテストし続け、夜、人がいなくなっても延々とがちゃんがちゃんが続くらしい。夜、見に来てみたい。
パーツの強度テストでは次々とパーツが破壊されるまで力を加えられる。次々と壊れていく様は、見ていて気持ちが良い程であった。デザイナーや商品開発の人は気が気じゃないだろうけど。
壊れたパーツは一つ一つ保管され、どこの部分が弱いのか、どう壊れるのか、後で検証される。
このような過酷なテスト(アメリカの基準、国際基準以上に厳しいテストをハーマンミラーでは行うそうとのこと。なるほど、長持ちするわけだ)を経たものが製品化され、市場に出る。このテストラボを見ていると、そうそう簡単には市場に出なさそうで、一つの製品の道のり遠いなあ、と思った次第。

モデルルームへ。
Locale
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参照 http://www.hermanmiller.co.jp/products/workspaces/individual-workstations/locale.html

Public Office Landscape
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参照 http://www.hermanmiller.co.jp/products/workspaces/individual-workstations/public-office-landscape.html

日本にはまだ入ってきていないヘルスケア部門のショールーム一部。
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このシステムは美術系の大学に取り入れられる(取り入れて欲しい、というべきか)と思ったもの。
一つは、薬品などの整理ユニットは、学内で使う小さいものの仕分けにそのまま使える。危険物の管理も鍵の掛かるロッカーを付けることができる。
個人的なことを言えば、私は「日用品」がテーマゆえ、本もあれば、スーパーの袋もあれば、パッケージ各種もあれば、と形態がバラバラなものを保存していて、引き出し式の整理棚に入れておくと、どこに何が入ったか分からない。で、そのうち忘れてしまう。こういう斜めから見える収納ユニットがあると楽だ。
薬剤を多く扱う工房はより、こうした収納が必要になりそうだ。

また、もう一つは、対面式の医者と患者という関係は、教員と学生の関係にも通じるものがあるため。
モニターを見て情報を共有しながら、問題の解決方法を提供していく、方法は、家具をどのようにアレンジしても出来ることなのだろうが、そのようにしつらえた場所であればよりスムースにできるんじゃないだろうか。

1日半の見学の中で、家具の配置によって、いまある状況をもっと良くできるのではない、という具体的なイメージが湧いてくるようになった。
この時までにも何度か「ハーマンミラーが売っているのは家具ではなく、解決法である」と言われていたのだが、日本にいてハーマンミラーというとアーロンチェアやイームズのシリーズなど、単体でのイメージが強かったため、あまりピンと来なかったことや、最近はどこの会社でも(デザイン会社でも)「売っているのは商品ではなく、解決法」という言い方をするので、広告の売り文句的に聞いていたのだが、アメリカのハーマンミラーの場合、日本よりももっとオフィス提案の比重が大きい。
さらに、それを具体的に会社見学(会社の透明性)という形を取って見せてくれたので、見てるこちらも「ああ、こういう使い方ができるんだな」と納得しやすかった。

むろん、アメリカと日本のサイズ感の違いもある。働き方の違いもある。
既存の家具を全部とっぱらって、新しいシステムを全導入というのも無理があるだろう。
また、日本にもいい会社があるし、ハーマンミラーだけが解決策を提示しているわけではない。
だが、ハーマンミラーの提案する合理的なところ、変化に対応していこうとする姿勢から、得るものは多い。

2日目の後半に続く。
by dezagen | 2016-05-05 18:08 | インテリア
ハーマンミラーの本社、工場に行って来た話 1日目
ライター渡部のほうです。

すでに1ヶ月以上前の話になってしまったのだが、3月15日と16日に掛けて、アメリカはミシガン、家具メーカーのハーマンミラーの本社に行って来た。
ハーマンミラーHP  http://www.hermanmiller.co.jp

ハーマンミラーの本社、工場があるのは、湖に囲まれたミシガン州の、デトロイト(東端)と反対の西側、Zeelandというエリア。むしろ、対岸のシカゴのほうに近いくらい。行くまで知らなかったが、アメリカを代表する家具メーカー、ハーマンミラー、HAWORTH(ヘイワース)、Steelcase(スチールケース)がこのミシガン西側のエリアに集中している、家具の街。
NYから乗り換え、1時間ほどのグランドラピッズという空港が最寄り。そこから車で45分ほど。なかなかの長旅である。

一番最初に行ってみたいと思った理由は、自分でも使っているアーロンチェア(今17年目。1代目は15年で人に譲り、今2代目)がどのように作られているのか見てみたかった、ということ
また、アレキサンダー・ジラード展で見た昔の椅子の脚と、最近出たGirard Hexagonal Tableの脚がほぼ同じ形なのだけれど、仕上がりがより滑らかになっている。こうした昔のデザインを起用した新商品の場合、どのようにデザインを発展させていくのか、聞いてみたかった。

のだが、ハーマンミラーの会社を見てきた後、この疑問はあまりにも末端すぎた。むろん、末端(details)も重要ではあるけれど、むしろ会社として(作る側の会社として、そして使う側の会社として)どうこれらの家具を使って行くのか、もっと大きな視点で見ることが必要だと思うようになった。
と、家具への目線を変える旅となった。

具体的に見て来たものを時系列で。
今回は、私と、大学の助手(山浦のどか、王亜京)、芝浦工業大学大学院生の堀口拓の4人での見学。(ブログの写真は、4人で撮影した写真が混在)

1日目。
デザインヤード。
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驚くほど自然豊か。
デザインヤードは、クライアントの対応、デザインやマーケティングを含めたいわゆる「本部」。クリエイティブから役員まで、壁のない広大なワンフロアで仕事をしている。

入口入ってすぐ。
カフェっぽいカウンター
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 (コーヒーメーカーなどのある逆側から見たところ)
空いているスペースを自由に使って、ミーティングを行うスタイル。ここで自分の好きな飲み物を持ってミーティング。
概してアメリカのコーヒーは(コーヒー専門店、スターバックスなどコーヒーの専門チェーン店を除き)うっすい、のだが、ハーマンミラーのコーヒーは濃くておいしかった。余計な情報ですが。

デスクの合間合間にも、自由に使えるシーティングスペースがあり、ここでもミーティングしたりしているそう。
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部署によって、家具のセッティングも異なる。ここは120度をベースにしたResolve System。
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参照 http://www.hermanmiller.co.jp/products/workspaces/individual-workstations/resolve-system.html
こうした様々なセッティングは、クライアントが来た時に、多様なワーキングスペースのサンプルとしても機能している。
個人的にはEmbody Chairsがこんなにあっていいなあ、というところに目が行く。
この椅子、初めて座った時は背中にタコの吸盤が張り付いたのか!?と思うような感触に驚いた。

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ここもResolve System。
よく見ると、デスクトップとラップトップ型のコンピュータを使っていることが分かる。
ラップトップの置き方もかなり個人個人で異なる。机にそのまま置く人、モニターを目の高さに持って行けるスタンドを使っている人など。

1日目の夕食時と2日目に本社でインターナショナルアカウントマネージャーの近藤栄子さんのアテンド+日本語通訳(近藤さん、ありがとうございます)でフォローしてもらい、日本との違いも多く教えてもらった。
ラップトップ持ち、もその一つ。アメリカではラップトップでも仕事をし、家に持ち帰り、自宅勤務の形を取る人も多いそう。

なので、たまに空いている席がある。自分のラップトップを持ってきてつなげば、そこが仕事場、という在り方。
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だからこんなに大きな出勤表があったのか。壁一面。後で気がついたけど。
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手作業スペースもあり。
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ざっと見て、日本の会社よりも紙が少ない。机の上のモノが少ない。
イントラネットをきちんと作らないとできないけれど、これくらいモノが少ないと楽そうだ。

役員室。
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というか、壁がないので、役員の人がいるコーナー、という感じ。
社長席は奥、だけど、家具は同じ。開けてる。

敷地奥には商品やパーツ、素材のテストを行うテストラボを併設。テストラボ、すごい面白かったのだけれど、残念ながら写真撮影禁止なのだった。
テストラボの話は2日目に。

テストラボに行く途中のカンティーンの様子。
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モニターを見たり、概要を聞いたプレゼンテーションの部屋はこんな感じ。
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イームズやイサム・ノグチ、ジラードなど、コレクションと呼ばれる50年代〜70年代に掛けてデザインされたものをメインにアレンジしたお部屋。
一方でハイテク/エルゴノミクス最先端なオフィス家具があり、一方でクラシカルなスタイルがあり。様々なスタイルが提供できるというのはハーマンミラーの強みの一つだ。

2日目の話に続く。
by dezagen | 2016-05-04 11:05 | インテリア
ギャラリーWhite Conduit Projectsのインテリア
ライター渡部のほうです。

ロンドンに来た目的である、ギャラリー White Conduit Projects。 http://whiteconduitprojects.uk

来てみて分かったのですが、マイケル・マリオットがインテリアを手伝ったとのこと。
http://www.michaelmarriott.com
細部なので、分かりづらいかと思うけど。

地下の照明。バケツランプ。
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1階の収納、と思いきや
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開けるとバー。
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階段の上部、空いたスペースに折りたたみ椅子を収納。
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昔昔その昔。1992年のこと。
非常に限られた素材で、折りたたみ椅子とテーブルのセットを作ったのが、マイケル・マリオットのデビュー作。
http://www.michaelmarriott.com/furniture/xl1kit/
私、本当にこれが好きで、今回のWhite Conduit Projectsのインテリアには、そのスピリットが生きているなあと感じた次第。
by dezagen | 2015-11-07 03:55 | インテリア
ブルガリア また廃墟
ライター渡部のほうです。

ブルガリアで。街を歩けば廃墟にぶつかる。
ってのは誇張で、この前までいたプロヴディフも、ソフィアも「古い街」という感じ。
今、私に廃墟アンテナが立ってるので、気がつきやすい、の、だと、思う。

かつて何の店だったのか、ガラスにキリル文字が書いてあるも読めず、悲しい。
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工場だったのか、学校だったのか、なにやら大きな建物。
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壁床を抜いてあるということは、改修の予定にも思えるが、実際地面に見えるところはゴミの山。ぬいぐるみからテレビ、食器、新聞雑誌まで、粉、塵にまみれてゴミの地層になっていた。
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比較的きれいに残っているところを行くと、壁画が。
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何を持って不要物(ゴミ)とし、必要とするのか、分からなくなる。
by dezagen | 2014-08-26 15:48 | インテリア
ブルガリア 旧共産党の廃墟
ライター渡部のほうです。

ブルガリア3日目。遠出をして、ソフィアから200キロほど離れた、ちょうどブルガリアの真ん中くらいにある「Бузлуджа Buzludzha(カタカナで無理矢理書くとブズルジャだが、実際の発音が全然違うので、アルファベットで。以下固有名詞も同)」という場所へ。

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資料がブルガリア語で、詳細はやや不明なところがあるので概要になるが、以下のようなものらしい。
設計はGeorgi Stoilov。1974年に建設着工し、1981年に完成した建築物で、1989年までブルガリア共産党の集会に使われていた場所。
直径42メートルのUFOのような建物と塔から成り、550 平方メートルと言われる巨大なモザイク装飾はVelichko Minekov, Valentin Starchev, Vladislav Paskalev, Kantcho Kanev, Stoiu Todorov, Dimitar Boykov, Mihail Benchev, Ioan Leviev, Hristo Stefanov, Dimitar Kirov, Ivan Stoilovら、ブルガリアを代表する(とはいえ、私は1人も知らない)アーティスト約60名の手からなるものだという。
と、非常にお金も年月も手間も技術も掛けた建物なのだが、1989年の旧政権崩壊以降全く手つかずで放置されている廃墟だ。

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この2年ほどウェブ上で話題になっていた場所だったので、ちょっと行ってみようかな、という軽い気持ちで行ったのだが、遠い!1441メートルの山頂!しかも、閉鎖されている建物の、少し高いところにあるガラス窓を割った人1人がやっと入れる穴から入る、という、ひどくハードコアな場所であった。
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中に入ると見えてくるのは、大集会場。
私以外に10人ほど、主に20代くらいと思われる人が来ていた。
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周囲をぐるりと囲むモザイク画の中心はマルクス、エンゲルス、レーニン(さすがにこの人達はカタカナで書けるなあ)。レーニンの顔ははぎ取られたらしい。
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反対側は、ブルガリア共産党の政治家、トドル・ジフコフ、ディミタル・ブラゴエフ、 ゲオルギ・ディミトロフだったそうだがすっかりはぎ取られている。
部分的残っているモザイクを見るとかなり美しいものであったことがうかがえる。
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天井。屋根板がどんどん剥がれ、落ちている。
建物の中、回廊のモザイクも素晴らしい。だが、こちらも崩壊中。
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剥がれた建材、コンクリート、金属、ガラスの破片が散乱している中、コンクリートの間から草が生えてきている。
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階段の下には赤いフェルトのような布地が貼られていた様子。足下を見ると、粉状になった布の残骸が落ちている。
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大集会場の下の階。
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もはや、何に使われていたのか分からない部屋の痕跡。
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外壁には恐らくスローガンのようなもの。
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最後に正面。
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ヨーロッパの旧共産圏はまだあまり来たことがないけれど、どんなものでも政治や時間によって、受け取られ方が全く変わるということを思い知らされる。
神格化されたものはキッチュに、世界のどこにでもあるブランドは新たなステータスと変わる。

建築物としてユニーク、秀逸なものでも、生き残るのは難しい。
高い高い山の上の天辺に、権威を示すために作ったものも、手つかずになればあっという間に自然に浸食されてしまう。たまにこういう劇的な変化の名残、常識の覆りを見たくなる。
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それにしても、車を運転していたのは私ではないとはいえ、いやはや疲れた。
by dezagen | 2014-08-25 13:21 | インテリア
オーストリア航空ビジネスクラス
ライター渡部のほうです。

ウィーンより戻ってきました。
今回どんなものを見て来たのかざっとご紹介。

今回の旅行は、オーストリア航空のプレスツアーで、なんとビジネスクラス。
私のように自費旅行の多い人間はなかなかビジネスには乗れない。
最近やっと5回に1回くらいそういうチャンスがやってくるようになってきたけど。

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これは帰りの便の時の写真。
席が四角いのできゅっとした印象があるけれど、座ってしまうと、かなりゆったり。
ベースカラーを、コーポレートメインカラーの赤、白+サブで水色とグレーを起用。
乗務員のユニフォームがジャケットからストッキング、靴まで真っ赤なのがかわいらしいのです。
(「これがブロンドに似合うんですよね」とオーストリア航空の人に言われて、確かにその通り。とはいえ、アジア系の方も赤一色できゅっとしたかわいらしさに。赤一色でない男性のユニフォームもさっぱりしていて素敵)

こちらも帰りの便の時の写真だけれど、一人席。
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見ようによっては寂しい感があるかもしれないが、一人にして欲しい私には極楽。

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昨今はエコノミーでも珍しくなくなっているけれど、電源とUSBがちゃんとあるので仕事体勢万全(仕事しなかったけど)。
下の部分は物入れ、メガネとか小さい道具とか、そんなものを収納するスペース。
鹿や馬など、何種類かの刺繍モチーフはオーストリアの伝統的なモチーフを選んだとのこと。

お食事はおいしゅうございました。
食器がよく出来ているところがミソ。
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三角のプレートなので(確かエコノミーも三角お皿だったと記憶)小さいテーブルが混み合わないのがいい。

最初のナッツが出てきたところで、「あ!」
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顔に並び変えてみました。
こんなことしてる人いないだろうけど。

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赤一色でない男性のユニフォームを撮り忘れ。
かろうじて撮っていたのは、上條さんと「ウェス・アンダーソンの映画に出てきそう」で合意したお洒落っ子。
スイーツ好きな人はカートの上のザッハートルテにご注目。
オーストリアンのケータリングを手がけているDO&COは、デメルの親会社でもあるので、もちろんスイーツはデメルのでございます。

で、ギンガムチェックと花柄縁取りという、おばあちゃんの手芸的チロリアーンな寝具にくるまって
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寝てしまいました。
同乗の編集者、上條桂子さん曰く「ちっとも起きなかったので不安になった」ほど寝てました。
ちなみに行きも帰りも食事以外ずーっと寝てました。
このところ、離陸と同時に眠くなり、着陸の振動で目が覚める、飛行機向きの体質になっております。
by dezagen | 2013-12-03 03:00 | インテリア
マーチエキュート神田万世橋
編集宮後です。
9月14日、秋葉原にオープンする商業施設
「マーチエキュート神田万世橋」を一足早く見てきました。
(「マーチエキュート」とは、JR東日本ステーションリテーリングが手がける
エキナカ商業施設ブランド「エキュート」の新しい展開ブランド)

場所は秋葉原万世橋のたもと、元交通博物館があった辺り。
神田川沿いを走るJRの高架下が商業施設として生まれ変わりました。

報道資料によれば、もともとこの場所は1912年に万世橋駅が開業し、
ターミナル駅として栄えた場所。当時使われていた階段や壁面も残した状態で
リノベーションされていました。

万世橋から見たことろ。川沿いにはテラスもあっていい雰囲気です。
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入口のサイン。mAAchのロゴデザインはMR_DESIGNの佐野研二郎さん。
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川と反対側から商業施設を見たところ。1階に11軒のショップが並びます。
台東デザイナーズビレッジやフクモリなど地元に関係したショップも。
チェーン系店舗は入っていない、独自のセレクトです。
http://www.maach-ecute.jp/shop.html
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中はこんな感じ。高架下の構造がそのまま使われています。
コンクリートとレンガの壁面がいい感じです。
全体の設計は、みかんぐみ。
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文字っ子にはこちらのサインをどうぞ。
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ほぼそのままの形で残された旧万世橋駅の階段。
1912と1935、2つの階段があります。
1943年に駅がなくなって以来、70年ぶりに公開されたそう。
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1935階段をのぼって2階へ行く途中の壁面。
白いタイルは当時のもの、うす茶色はその後の修復部分、
灰色は今回修復した部分だそう。
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2階のデッキにあった昔の駅名の看板。
両脇はすぐ線路でJR総武線と中央線が行き交います。
鉄道ファン垂涎のスポットかも。
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JRという巨大資本が入って、名だたるプロデューサーたちが
開発に参加していたので、どうなんだろうと思っていたのですが、
実際に現地に行ってみると、場の雰囲気はとてもよかった。
場所が秋葉原なので付近にはメイドやセーラー服のお姉さんもいたけど、
ここだけ別世界な大人の雰囲気でした。

プレスリリースを見返してみると、ターゲット層は30〜50代と書かれている。
たしかに代官山蔦屋書店的な落ち着き感があったけど、
今後こういう落ち着き感のある商業施設が増えてくるかもしれないと思ったのでした。

マーチエキュート万世橋
http://www.maach-ecute.jp/
by dezagen | 2013-09-13 13:50 | インテリア | Comments(0)
FREITAG Store Tokyo Shibuya (フライターグ・ストア・トウキョウ・シブヤ)
編集宮後です。
スイスで生まれたバッグブランド「FREITAG」。
トラックの幌(ほろ)をリサイクルしたバッグは
ひとつひとつデザインが異なり、世界中で大人気に。
なんと今年で設立20周年だそうです。

日本では銀座店につづき、渋谷店がオープンしたので行ってきました。
渋谷店は明治通りとキャットストリート、二つの通りに面し、リペア工房も併設。
FREITAGのクラフトマンシップを体現するストアで、
「ストリート」と「ファクトリー」という二つのテーマを掛け合わせたそう。
前回に引き続き、トラフ建築設計事務所が店舗デザインを担当しています。

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写真ではうまく撮れないのですが、明治通りから店に入って
キャットストリートに抜けられる状態(もちろん、その逆も可)。
天井もすべてはがしたそうで、抜け感があってとても気持ちいい空間です。

長い敷地をうまく利用して壁面にすべて製品をストック、
FREITAGのアイテムが一覧できる形になっています。
写真の白い壁面はすべて商品が入っている箱を積み重ねたもので、
ひきだしのように手前に引いて中にある商品を見ることができます。
これだけあるとどれを買っていいか迷いますね。

FREITAG Store Tokyo Shibuya フライターグ・ストア・トウキョウ・シブヤ
〒150-0001渋谷区神宮前6丁目19番18号
コマツローリエビル1F
http://www.freitag.ch/FreitagShibuya

このショップの並びにあるURBAN RESEARCHでもFREITAGを販売中。
ドイツの郵便、Deutsche Postのバッグがかわいかったので撮影。
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フライターグ兄弟がアパートの一室で始めたバッグづくりが
いまや世界的ブランドへ。ブランドに興味がある方はこちらの書籍をどうぞ。

『フライターグブック』(アスペクト)
『Freitag: Individual Recycled Freeway Bags』(Lars Muller Publishers )

どちらも素敵な書籍です。『Freitag: Individual Recycled Freeway Bags』は
FREITAGと同じスイスの出版社、Lars Muller Publishersが出していて
たしか背のところにFREITAGの幌が使われたはず。とても凝ったつくりでおすすめ。

FREITAGは10年以上前から大好きなのですが、
書体がかっこよくトリミングされてるのを買おうと思ってるうちに
いまだ選べず、購入できず。いっそのこと無地のを買わないとだめかも。
by dezagen | 2013-09-10 11:35 | インテリア | Comments(0)
寺田模型店オープン
編集宮後です。
かみの工作所関連連続投稿ですみません。

さる4月6日、下北沢にテラダモケイの
フルラインナップをそろえたショップ「寺田模型店」が
オープンしました。

寺田尚樹さんの事務所「テラダデザイン一級建築士事務所」の
一角がショップ「寺田模型店」になっていて、
紙でできた「1/100建築模型用添景セット」の商品が
店内にずらっと並んでいます。
(写真提供:テラダモケイ)

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事務所の片面がショップになっており、
パーテーションをはさんだ奥が建築設計事務所というつくり。
設計事務所の中にショップがあるというのは
おそらく業界初ではないでしょうか。

看板などのグラフィックデザインは粟辻デザイン、
店内の空間デザインはテラダデザインだそうです。

海外のデザイン建築サイトなどで紹介されたら
新しい東京観光名所になりそうな気がします。


寺田模型店
住所:世田谷区北沢1-45-11 B1F
営業日:土曜日、日曜日のみ営業
http://www.teradamokei.jp/news/post-55.html
by dezagen | 2013-04-16 18:13 | インテリア | Comments(0)