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日本とスイス 12人のデザイナーによるポスター展
編集宮後です。
6月19日から7月5日まで西麻布のCALM & PUNK GALLERYで開催された日本とスイス12人のデザイナーによるポスター展「Schweiz 日本 Japan スイス」のことを書きたいと思います。

関連ウェブサイト
https://www.facebook.com/events/1640737202825244/
http://gasbook.net/in/?p=6627

スイスと日本の国交樹立150周年記念をきっかけとした両国のデザイナーを結ぶ文化貢献イベント「Weltformat Poster Festival」。Weltformatとは、ポスターの重要性と多様性を伝えるために2003年にスイスで設立された団体で、毎年スイスのルツェルンでポスターフェスティバルを開催するなど、ポスターの普及活動を行っています。今回の展覧会は昨年秋に開催されたWeltformat Poster Festivalの関連イベントとして、東京で開催されたものです。

今回の展示では、スイスから6組(Bonbon、Prill Vieceli Cremers、Felix Pfäffli、Claudiabasel、Johnson/Kingston、Demian Conrad)、日本から6組(服部一成、植原亮輔、原田祐馬、寺島賢幸、佐野研二郎、長嶋りかこ)合計12組のデザイナーによるポスターを展示。「exchange」というキーワードのもと制作された新作ポスターだそうです(Stephanieさんから展示会場の写真をいただいたので、掲載します)。

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事前告知はあまりなく、突然始まった展覧会でしたが、それにしては参加メンバーが豪華というのが第一印象。どのような経緯で企画されたのか気になったので、スイス大使館の方や主催者の一人、Stephanie Cuérelさんにうかがいました。

そもそもはGrilli TypeのNoel Leuさんから日本で展覧会をするという話を聞いていて、彼らやStephanieさんが展覧会開催のために奔走していたそう。日本のデザイン事務所でインターン経験があるStephanieさんがキュレーションを担当し、日本のデザイン団体やギャラリーの協力を得て、6人の日本人デザイナーに参加を依頼したのだとか。スイス大使館ほか、スイス関連機関からの協賛を得て、展示場所も確保し、展覧会にこぎつけたそうです。

それにしてもすごいのはStephanieさんやNoelさんたち、運営チームの行動力とコミュニケーション能力。自分達で資金を集め、面識がない日本のデザイナーにコンタクトして、展覧会を開催してしまうのはやっぱりすごいです。自分が同じことをやれと言われたら、できないかもしれない。

自分は編集者なので、展示準備のほうが気になるのですが、ポスター展は現物を輸送せず現地で出力して展示することもできるので、このような海外展には向いているのかも(立体物だと輸送時に保険をかけたり、展示ケースも手配しなければならなかったり、いろいろと手続きが面倒なのです)。垂木を組んだ柱にポスターが貼ってあるミニマムな展示でも違和感がなかったので、移動する巡回展にも向いてます。我々は国内でつくったものを海外にどう運ぶかという発想になりがちですが、彼らはなるべく現地で調達しようという発想なのですね。世界を移動しながら仕事をしている彼らのフットワークの軽さ、発想の自由さが印象的な展覧会でした。

同展は7月24日から8月1日まで(13:00-20:00、日曜日定休)、京都のvirtineにも巡回するそう。7月24日のオープニングレセプションには、スイスのグラフィックデザイナーも参加されるそうです。

vitrine
385-10 Kamigamo Motoyama, Kita-ku, Kyōto-shi, Kyōto-fu
603-8047 Japan
by dezagen | 2015-07-20 22:02 | 展覧会 | Comments(1)
Commented by dezagen at 2015-07-26 11:26
参加デザイナーの漢字が間違っており、失礼しました。修正いたしました。