ブログ久々、ライター渡部のほうです。
7月くらいの話になるので、「新商品紹介」というにはやや遅いのですが…。
取材に行った、というか、学校のゼミ授業としてテーブルウェアメーカーのキントーさんにお話を聞きに行った際、いいなあ、と思ったコーヒードリッパー、サーバーのシリーズ「SLOW COFFEE STYLE」。
www.kinto.co.jp/products/drinkware/scs/
うっとり見ていたら、「colorってご存じですか?デザイナーの」と、キントーの広報の方に聞かれました。
「もちろん知ってます!」です。
シラスノリユキさん、シラスアキコさん、サトウトオルさんによるデザイン(や、アイデアなどを生み出す)事務所。
www.color-81.com
我が家ではcolorがデザインしたconofのシュレッダーが活躍中。長持ちしてます。
この「SLOW COFFEE STYLE」は、colorがキントーと共にコンセプトを考え、デザインを作って行ったものとのこと。
コーヒーの粉を直接いれることのできるステンレスフィルターが付いたカラフェセットや、ペーパーフィルターとステンレスフィルターを兼用できる陶器のブリュワー(ドリッパー)、ガラスのサーバーやステンレスケトル、マグカップなどが一連のシリーズとして作られています。
形としてのデザインは全てcolorが手がけたわけではなく、キントーさんのデザインしたものとcolorのデザインがあるのですが、全体にきちんとファミリー感を生み出しているのは、このSLOW COFFEE STYLEの、正に「スタイル」の軸がぶれていないからだと思います。
シラスノリユキさん(ちょっとご無沙汰でしたが)に話を聞いてみました。
「今回展開しているプロダクトは、コーヒー周りのアイテムとして今まで世の中になかったような新しいものというわけではありません。
ただ、ドリッパーやサーバーなどのプロダクトは“道具”と割り切って開発されているものが多く、シリーズとして全体で見た時に、いいたたずまい、のものが少ないんです。そこでスタイルを楽しむためのシリーズというコンセプトを作って行きました。
難しかったのは、どこまで普通のたたずまいにするか。機能はもちろんちゃんとしているけれど、それを表現するのではなく、コーヒーを楽しみたくなるスタイルを提案したかった。“人とコーヒー”の関係が主役になるものにする、このコンセプト作りにかなり時間を掛けました。」
colorのデザインは、例えば「和ませる」という能動的なものではなくて、馴染んでくれるのでストレスフリーなデザイン。車に例えると「(マニュアル車の)ギアがニュートラル」な感じ。SLOW COFFEE STYLEもそうした特徴がよく出ていると思いました。
欲しいけれど、今の自分の家のコーヒー道具にも愛着があり、悩ましいところです。