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ATypI Barcelona に行ってきました
編集宮後です。
先週、ATypIの取材でバルセロナに行ってました。

ATypI (国際タイポグラフィ協会)は毎年、世界各地の都市で年次総会を兼ねたカンファレンスを行っています。世界中の書体関係者数百人が会場に集まり、発表、ワークショップ、展示などを行い、交流するイベントです。

2012年の香港、2013年のアムステルダムに続き、2014年はバルセロナで9月17〜21日の5日間、開催されました。プログラムなどはこちらを参照ください。
http://www.atypi.org/barcelona-2014

前半の17〜18日がBau Design Collegeでワークショップとカンファレンス、19〜21日はMuseu del Disseny de Barcelonaでカンファレンスが開催されました。5日間で60のプレゼンテーション+8つのワークショップが開催され、現在開催されている書体関連のカンファレンスでは最も規模が大きく、注目されるイベントです。

申し込みをすれば個人でも参加できますが、いきなり参加するのはやはりハードルが高いと思うので、どんな感じで開催されたのか写真で紹介しておこうと思います。

私は19〜21日のカンファレンスのほうに参加しました。会場となったMuseu del Disseny de Barcelonaは、別の場所からここに移転して2014年12月に正式オープンするデザインミュージアム。ちょうどスペインの各デザイン賞を受賞した作品の展示をしていました。
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カンファレンスが開催されたホールはこんな感じ。でかいです。
朝から夕方まで25〜35分間のプレゼンテーションがいくつも続きます。今年はスペインの小皿料理「タパス」にちなんで、「TYPO TAPAS」という10分間のショートプレゼンも。日本からは、アドビとモリサワが参加し、それぞれプレゼンテーションを行いました。
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地下の展示室では、レディング大学が所有する世界の新聞の展示、ノンラテンの書体デザインコンペの受賞作品の展示、スウェーデンの古本屋さんantikvariat morrisのショップがありました。
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古本屋さんには、活字の書体見本帳や木活字も売っていて、飛ぶように売れていました。どれだけ売り上げたのか気になります。
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書体好きにはたまらなく楽しいカンファレンスですが、プレゼンテーションや展示以外も、世界中の書体関係者と交流できるのがやはり一番の醍醐味です。いつもメールでしか連絡していなかった海外の書体デザイナーの方々とも直接お会いできました。

来年は、10月中旬にサンパウロで開催とのこと。
英語で行われるプレゼンテーションが全部理解できなくても、展示を見たり、海外の書体デザイナーと交流したりするだけでも十分楽しめます。

今回、プレスということでATypI事務局から取材許可をいただきました。カンファレンスの様子は、次号の『TYPOGRAPHY』に掲載予定です。

[おまけ]
「参加してみたい」という方のために、参加方法をお知らせします。毎年9〜10月あたりに開催され、申し込み開始は開催数ヶ月前から(早期割引あり)。今年の場合で申し込み手順を説明します。

1. ATypIのサイトから「BARCELONA 2014」をクリックし、「Presentations programme」で、日時とプログラムを確認。

2. 「Resistration」をクリックして、「Payment」のところにある「Online Store」をクリックすると、支払いサイトに飛びます。

3. そこから自分が参加したい日数を選び、ウェブ上で申し込みとカード決済をします。

4. 申し込みが受理されると事務局からメールで受付証が送られてくるので、プリントアウトして、カンファレンスに持っていきましょう。申し込みしたのに受付証が送られてこない場合は、必ず事務局に問い合わせてください。

5. カンファレンスの当日、受付でそのプリントアウトを見せると、名前の入ったタグ(首から下げるネームカード)がもらえます。そのタグがないとカンファレンス会場に入れないので注意。

これでOKです。5日間参加する時間がとれないという方は、前半のみという参加もOK。どちらかというと、前半は書体制作ツールなど技術寄りの話題が多く、後半は有名書体デザイナーによるプレゼンテーションや研究発表などが中心という印象です。プログラムをよく見て、参加計画をたてましょう。
by dezagen | 2014-09-29 01:41 | イベント | Comments(0)