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TAKEO PAPER SHOW 2014
編集宮後です。
5月25日(日)からTAKEO PAPER SHOW 2014が始まりました。
TAKEO PAPER SHOWは、紙の総合商社「竹尾」が開催する紙の展示会で、
1965年から開催されている歴史ある展示会です。
(歴代のペーパーショウはこちらをご覧ください)

前回の2011年度は震災の影響もあり例年と違う形で開催されましたが、
今年は原研哉さんがディレクターとなり、従来の展示と近いスケールで行われました。

今回のテーマは「SUBTLE」。「紙がもたらす繊細かつ重要な価値に焦点を当てることで、ファインペーパーの可能性をさらに切り拓いていく」ことをテーマにすえ、15組のクリエイターによる作品展示と様々な紙の使われ方を見せる展示を軸に会場構成されています。会場は、東雲にあるスペース「TOLOT」。倉庫という広く静寂な空間を生かした展示になっていました。

展示の写真をアップします。
やはり会場で実物を見て感じとってほしいので、紹介はひかえめに。
とても繊細な展示台の上にそれぞれの作品が展示されています。

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15組のクリエイター作品の展示スペース。壁面には、写真家の上田義彦さんが撮影した写真が。

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中村竜治さん「コントロール」

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原研哉さん「チョコレートの帽子」

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中央の展示スペース。ここから紙の使用例紹介。
「ほとばしる」「したためる」などのキーワードを元に様々な紙の使われ方を編集する試み。

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「記す」というテーマで展示されているデザイナー、村松里紗さんのノート。

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新製品コーナー。新製品「風光」をレーザー加工した作品。

原さんがディレクターをつとめるのは「RE DESIGN」「HAPTIC」「FILING」に続く4回目となります。今回のテーマは、「紙が繊細なのではない。紙が掘り起こした人の感覚こそ繊細である」という書籍『SUBTLE』の前書きの文章に集約されているような気がしました。展示を見た人にこの感覚を感じ取ってほしいという想いをこめて、準備されたのではないでしょうか。「RE DESIGN」を開催した2000年とは社会状況が異なるなかで、今の時代にどのように紙の魅力や必要性を訴求していくかを考えて出された答えが「SUBTLE」なのかなと解釈しました。

展示をじっくり見るには時間がかかるので余裕をもってお出かけください。展示作品を収録した書籍『SUBTLE』も会場で販売されています。

展示は、6月1日(日)まで、東雲のTOLOTで。
TOLOT 江東区東雲2-9-13 2F
http://www.takeopapershow.com/
by dezagen | 2014-05-26 08:02 | イベント | Comments(0)