ライター、渡部のほうです。
何が「です・ます」調と「だ・である」調の書き分けになっているのか、自分でもよく分からないのだけれど、今回は「だ・である」のほうが書きやすいので、そちらで書きます。
LAから移動して、今はアーカンソー州のベントンヴィルというところ。
ほとんどの読者の方は訪れたことがない場所だと思うが、なぜここに足を運んだかというと、これ。
世界最大のスーパーマーケットチェーン、Walmart。
日本では西友を子会社化しているが、Walmartの名前はほとんど出てこないので、あまり認知されていないのかもしれないが、世界の小売店グループ収益で、2位のテスコの約4.5倍、と桁違いの規模で展開している。
こんな風に書くと、きちんと取材しに来たように見えるかもしれないが、今回は「世界最大だと言われているけれど、実際に本物をきちんと見たことがないので、見てみたい」かつ「どうせ行くなら本拠地」。
という理由なので、見に来た、というだけの話。
上の写真の店舗からは離れているが、ベントンヴィルにはWalmartのミュージアムもあり、中は時系列にWalmartの発展を紹介。
こちら、現状のWalmartをダイアグラムで示したもの。
中国やアフリカも進出、とますます勢いを増している様子。
さて、店舗の話に戻って、内観も撮ったのだけれど、あまりに広すぎて、その広さを撮るには高いところに登るのものがないと無理だった。
ので、以下、気になったパッケージなどをつらつら並べていくが、アメリカに来て見て(この前にLA8日間)実感したのは、「スーパーマーケットで売られる食品・日用品」といえど、地域、店、により全くそのありようが異なること。
日本でも安いスーパーマーケットから高級スーパーマーケットまであるけれど、日本の比ではない。
ロンドンも様々な国の人々が集まって来る場所だけれど、LAほどかっちりとコミュニティの差があるわけでもなく、また低価格帯と高価格帯とはいえ「スーパーマーケット」である限り、さほど差はない。
LAは、ヒスパニックの多いエリア、チャイナタウン、コリアンタウン、ハリウッド、で全くコミュニティが異なるし、展開しているスーパーマーケットチェーンも異なる。仕入れ先(国)も異なるので、商品群も全然違っていたりする。
一般的に普及していて平均的なところ、というのを知りたいのだが、そもそも「平均」という感覚があるのかすら分からない。
その中で、Walmartは比較的「平均」に近いのだろうが、郊外型で、巨大、最低ラインではないが安さが売りのスーパーマーケットチェーンであり、以下はその中で売られていたもの、ということを留意する必要がある(私の研究的には)。
ベントンヴィルはほとんどの人が家を持ち、車が主な移動手段。
全体的にこぎれいで(ゴミが落ちてない!)、街の開発も進んでいる。
Walmartの本社があるので、そこで働いている人も多い。
食パン(一部)。
なんかふかふかしたロール系のパン。山崎パンの女の子を彷彿とさせる。このブランドの食パンもあった。
クラッカー。
これはアメリカの食品パッケージの魅力の一つでもあるけれど、細かい説明よりはばーんと商品名、写真、以上!みたいなダイレクトさ。構成がシンプルなのできれいに見える。
ただ全般的にこういう感じなので、ずーっと見てると単調に見える。
ちょっと他と違ってお洒落に見えた、コーンチップス。
写真で分かりにくいかもしれないが、手描きイラスト。
20世紀初頭を思わせる細かいイラストは、世界的に流行している様子。
バター、マーガリン類。
茶色など日本、ヨーロッパではあまり見ない色があったり、基本白より濃い色が多いのが印象的。
トランス脂肪酸の規制が進み、トランス脂肪酸が入っていないものでもマーガリンなどは目の敵になっているのか、とおもいきや、バターと普通に売られていた。
下のバケツみたいのは多分1キロ以上だと思われるのだが、量の規制はしないのだろうか。
牛乳。
ラベルがほとんど見えない。
白くて持ち手のあるプラスチックボトル入りのもの=牛乳、という意識が浸透しているのだろうか。
それにしてもやっぱりデカイ。
子供用ランチパック。
サンドイッチとソフトドリンクとクッキーもしくはチョコレートが入ってる。
昨今頭を悩ます、マヨネーズ容器問題。
ここではガラス瓶入りが圧倒的に多く、ハードプラスチックボトルは上にキャップが着いている。下キャップはむしろヨーロッパのほうが普及しているのか、それともアメリカでも地域的な違いだろうか。
意外だったのは、アメリカ(ざっくりしたイメージ)はマヨネーズたっぷり文化かと思っていたのだが、この店舗では、マヨネーズ、という棚はなくドレッシング類の中の一部だったこと。
白クマについて調べていた時期、食べたかった白クマ印Klondikeのアイスクリームだが、6個入りは無理。この店舗内で1個売りはない。
マギーとクノールについてはずっと見ているが、なんとアメリカのマギー鶏はアイメイクもしている。派手な鶏だ。(クノールは相変わらずおとなしかった)
ちなみに商品量は、マギーとクノールのスープストックは、ほぼ半々くらいの並びだった。
カップ麺、マルちゃんのInstant Lunchは噂に違わず、棚を大きく占めていた。
カップ麺は「お湯を注ぐだけ」の、粉末スープやマッシュポテトなどとも同じ棚。
麺ではマルちゃんだけでなく、日清のSuper MealやYakisobaが躍進中。
イギリスよりシズル感があって安心した。
今まで関心を持ってこなかったけれど、アメリカはビールのパッケージの主張感がすごい。
輸入ビールも多いが、日本で知られていないメーカーが半分、いや4/5以上。
ワインも豊富。
ちょっと変わり種で、50年代風を狙ったMad Housewife Wine。。。Mad Housewifeって、すごいネーミングなのだが、HP
www.madhousewifecellars.com を見る限り、Madは「家事に追われて大変」くらいの意味で使われている。
以前、アジアだけでなく欧米でも無糖の茶飲料が普及してきている、と書いたことがあるのだが、今回LAでは見つけられず、Walmartにかろうじて1本あった!(加糖の茶飲料、特に紅茶はたくさんある)。
ソース瓶みたいな不思議な形。ラベルは、ティーバッグやリーフティーの箱パッケージを思わせる、若干高級感はある。
全然茶の味がしない、香りもない、なんというか、ちょっと苦い水だった。
濡れた傘用袋。皆車で来ているが、必要なのだろうか。
ちょっと欲しかった、開店時間お知らせ板。文字をパチパチはめていきたい。
とにかく広いわけで、ランニングマシーンも売っている。
Walmart紀行。以上。