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スパルタ美術学校     があったなら
ライター渡部のほうです。

ブログ相方宮後さんとは主にメールと電話でやりとりしていて、なかなか生宮後さんと喋る機会がないのだが、先日一緒に取材に行き、つかの間の逢瀬に久々無駄話を楽しんだのであった。

その中で出た話題。
「スパルタな美大があったらいいかも」

デザイン事務所なり、広告代理店なり、デザイン系の学校を卒業して働く職場は、タイトなスケジュールと膨大な仕事量があって、できれば即戦力が欲しい。
で、この学校を卒業したら、もう絶対保証付きで即戦力になる、確実にいい仕事ができる、精鋭を育てる学校が仮にあったらすごいかも〜、という無邪気な発想だったのだが、そこから色々想像してみた。

体育会系並に無駄に厳しく、脱落者が多いために、ものすごく卒業資格を所得するのが難しい。
英国のSAS(特殊空挺部隊)並に。
例えば、今の即戦力には繋がらないけどカラス口0.1mmで1mmの罫の中に5本均等に線を引く練習を延々やるとか。
ラフスケッチの段階で相手に見せても分かるものを作れるよう、デッサン力も重視。コンピュータを使わずにパース画も書ける。
版下指定紙が作れる。
デジタルスキルで必要とされるソフトウエアの使い方は、すべて1週間以内で覚えること。
発想力のため、一週間で(これでも長すぎるような気もするけど)1000案の企画を考える。
1つの課題に対して、案は5案。一週間でプレゼンできる状態に持ってくる。

なんか普通だなあ。もっとスパルタっぽいのってどんなのだろ。

体力勝負なので、まず健康チェック。
弱いところがあればすぐ落第。
特に弱くなりがちな肩(凝り)と腰の筋肉を鍛えるため、2日に1回筋トレ。

視力検査のように、出てきたフォントの名前がすぐ言える。
また、そのフォントの特徴を即座に述べること。

色チップを見て番号を言える。pantoneとDIC。

目隠しをして紙を触って紙の種類、斤量、T目Y目が言える。
紙の種類、製造方法を覚えるため、2ヶ月製紙会社でインターン。

印刷物を見て、印刷技術がすぐ言える。
また、同じ印刷物を作るための、印刷所、加工所などの知識がある。
印刷技術を覚えるため、2ヶ月印刷会社でインターン。

海外でのコミュニケーション力を鍛えるため、最低限、英語と中国語がネイティブとやりとりできるレベルに。TOEIC800点以上(他英語検定同等)。中国語はHSK5級もしくは繁体字を主流とする場合はSC-TOP流利級以上。

というような授業内容を作るため、講師もガチで出来る人でなくては。
プロ並の仕事量を課題として出し、その期待に応えるものが出てこない場合は落第。
編集デザインであれば実際の月刊誌を作っている編集者とデザイナーが講師。
サインデザインも現場のデザイナーと建設会社の人が講師。
パッケージデザインはデザイナーと素材のエンジニアが講師。
ブランディングも文具メーカ−、その他メーカーも広告代理店も、全部現場の方が講師。
こういう人は本気で忙しいので、無駄な時間はないし、無駄なものは見ない。
ってことは、学校に講師が来てくれるのではなく、その人達の事務所や会社に行き、せいぜい時間が取れる1時間くらいが授業時間。
授業時間外で質問しようと思っても、もう仕事に戻っているので無理。

とか、色々考えてみたけど、今イチ「スパルタ感」が伝わってこないな。
一番重要だと私が考えているのは「締め切り」。

学校だと課題提出日の後に出しても、かろうじて許されたり、などということがあったりするけど、プロの現場で「締め切りに間に合いませんでした」は、編集の場合だと、そのページは白紙になるし、パッケージだったら工場の稼働まで止めることになる大事(おおごと)。
なので、課題提出の締め切り1分でも遅れたらアウト=落第。
これが一番のスパルタだと思うだけど、どうでしょう。
by dezagen | 2014-01-14 00:07 | その他