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世界のブックデザイン2012-2013[続き]
編集宮後です。
先ほどの続きは中国から。

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中国は、毎年必ず手で綴じた系の本が出品されます。
今年は3冊くらいありました。単なる四つ目綴じではない
力技的な書籍たち。

毎年、変な本がたくさんあって楽しいオランダは
やはり今年も期待を裏切りません。
イランで検閲された新聞記事の写真だけを集めた冊子、
すべて二つ折りのページを綴じ込んでいる本(何のため?)、
美容整形クリニックの診察イスばかり集めた写真集、
四つ折りポスターを重ねただけの綴じてない冊子、
水が大好きなおばさんの写真集(しかも防水加工済み!)などなど。
少部数とはいえ、ずばぬけて変。

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『シッケンズプライズ・モンドリアンレクチャー』(オランダ)
連続レクチャーシリーズの冊子。四つ折りポスターを重ねただけ。
ポスターとして掲示したあと、重ねて綴じられるというコンセプト
なのだろうか、はっきり書いてなかったけど。オランダは
蛍光色のグラデーション使いが他の国より多い気がします。

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『シグリード・カロン』(オランダ)
リソグラフで印刷された作品集。日本では「レトロ印刷」として
有名になった印刷方法。インキの色も日本と同じなので、
同じ機械で刷っているのでしょうか。

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『空想動物の動物園』(オーストリア)
ウィーン応用美術大学の学生が描いた空想の動物をまとめた折り本。
折り本は蛇腹のように広げることもできるし、
本のように頁をめくることもできる形態なので、
イラストの表現には向いていそう。

スイスは造本や組版が美しい、
玄人受けしそうな本が安定して選ばれています。
ぱっと見、地味だけど、いい本が多い印象。
写真だと良さが伝わりづらいので割愛します。

全体の展示の傾向としては、
昨年よりも書店で買える本が減って
部数が少ない特殊本が増えている感じがしました。
そのような状況を考えると、書店売りしている
書籍も多数入賞していた日本は健闘しているのかもしれません。

展示されている書籍は約200点あるので、
時間がとれるときの見学をお勧めします。
展示は来年3月2日まで。
http://www.printing-museum.org/exhibition/pp/131130/index.html
by dezagen | 2013-12-02 18:26 | 展覧会 | Comments(0)