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サインデザインの名著『WAYSHOWING>WAYFINDING』
編集宮後です。
以前、「これ誰」の取材で大変お世話になった
アイデザインの児山啓一さん。中部国際空港 セントレアや
JR東海のサイン計画などを手がけられたサインデザインの第一人者。
取材時にも我々が迷ったりしないよう、
きめ細かい配慮をしていただき、いつも感謝感激なのであります。

さて、その児山さんから「こんな本が出ましたよ」と教えていただいた
サインデザインの本が『WAYSHOWING>WAYFINDING』です。
オランダのBIS Publisherから来年1月に刊行される予定だとか。
本の画像はこちらをご参照ください。

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「これ誰ブログでご紹介せねば」と思っていたら
児山さんから原稿をいただいたので、そのまま掲載させていただきます。

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WAYSHOWING>WAYFINDINGは、デンマークとメルボルンを居住地とするインフォメーションデザイナーPer Mollerupによる待望の新刊で、2005年に発行されたWayshowingの再発行を期待する巷の声に応えるべく、デジタルサイネージの観点や、最新の事例を書き加えた改修増補版だ。

読者は、まず最初に目にするJRの自動券売機の写真に驚くだろう。間違って切符を購入した場合や券売機に異常があった場合に扉が開いて駅員さんが対応してくれる、日本ではお馴染みの情景だが、彼はこれを「究極のヘルプデスク?」と絶賛している。世界に誇る最先端のテクノロジーを持ちながらも、同時にこのような細やかな配慮が可能な日本のマン・マシーン・インターフェイスのあり方に感動してくれたのだ。

前半の原則編(Principles)では、このように一見何気ない写真を紹介しながら、その裏に隠された「情報」とそのあるべき形を、彼独特の切り口で優しく説明してくれる。解き明かされてみれば、なるほどなあ、と思わず膝を打つような事例ばかりだ。本文の脇には、彼お気に入りの丸メガネが目印のコメントが付いていて、ぴりりとここちよい刺激を味わうことができる。

そして後半の実践編(Practices)では、その彼のメガネに叶った空港や駅など公共空間の最新事例25件が紹介され、ここからも、インフォメーションデザインのあり方を学ぶことができる。また章の仕切りには彼のデザイン哲学が簡潔な英語で要約され、読めば読むほどじわっと味がでる。

Wayshowingとは、建物内外のいわゆるサインシステムを計画する専門的な行為のことで、Wayfindingが未知の場所で行き先を探すことの意味に対して、ちょうど、読むことと書くことの対比に相当する。その意味で、この本は全てのデザイナー、プランナーに対してまさに絶好の教科書であり、今までサインの用語を何となく使ってきた人、これから「サインとは何か?」を真剣に学びたい人に是非お薦めしたい一冊だ。

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なんと、いま渡部さんと取材している案件についても
児山さんが仲介してくださり、充実した取材ができそうです。

サインデザインは「相手が迷わないか」を常に意識しないといけない
デザインだからこそ、このような気遣いが自然にできるのでしょうか。
今回もまたまた感謝感激なのでした。
by dezagen | 2013-11-26 18:51 | | Comments(0)