ライター渡部のほうです。
ロンドン滞在最終日、夜の便だったので、滞在していたサービスアパートメント(短期貸し出しのマンション、ハウスクリーニングやアメニティなど含む)にレイトチェックアウトをお願いしていたのだが、どうも伝わってなかったようで、11時にアパートを出るハメに。
本当は部屋にいて、ブログその他、雑務を片付けようと思っていたのだが、いきなり外に出されたので何にも計画していなかった5時間をどう使うか、、、、。
ロンドンデザインフェスティバルのガイドブックを見ると200や300のイベントがあるので、もう選べず、近隣のイーストエリア(Shoreditchの辺り)をブラブラと歩き回る。
Shorditchだけでも、これだけの展示をやってたので。
www.shoreditchdesigntriangle.com
ギャラリーや Institute of International Visual Art,のオフィスが入るRivington Placeの裏道に入ったところで、小さい看板が出ていたので、なんだろう?と入ってみる。
デザインフェスティバルの一環ではなかったようだが、時期を合わせて行われていた「NOWFALMOUTH」
http://nowfalmouth.co.uk
Falmouth大学、ファインアートの学生48名による卒業制作展だった(と、分かったのは、日本に帰ってからだけど)。
廃屋同然の地下室に、アート作品が並ぶ。
この人の作品、面白かったんだけど、展示者の名前をチェックするのを忘れてた、という次第
家のテレビの前でお菓子とか食べて過ごす、人生捨てたような太った女性のファンタジーがテレビ画面に描かれる。2番目の画像はクラブに行ってイケイケになる自分。でも違うなー、って現実に戻ってくる、というストーリー。
まさかこの階段を上ると、というようなところに、こんな映像作品。
迷路状態で、どこに誰の作品が置かれているのかよく分からないのだけれど、このシチュエーションとアート作品の組み合わせがかなり面白かった。
で、ここは一体どこなの?
と、地下から上に上がってびっくり。
Shorditch Town Hallだったのだ。
www.shoreditchtownhall.org.uk
タウンホール(区役所)と言っても、昔の名残の名前をそのままキープしているだけで、現在は多目的施設として使われている場所。
歴史としてはなかなか面白い。
1866年に建てられ、区役所分署的に始まり、徐々に建物を拡大、実質的な区役所として使われておたのだが、できて99年というか100年の1965年に区政が変わり、区役所としての役割を終える。
が、1965年から1996年の30年間は、ボクシング場(ジムじゃなくて観戦する場所)として営業。とはいえ、建物の老朽化は避けられず(そもそもそんな場所にボクシングするってのもすごいけど)、荒廃した状況が続く。
1997年に保存団体が設立され、改修、2004年、めでたくリオープンされた。
以後、アート、音楽などのイベントに使われている。
ステンドグラスやドアなど、過ぎし日々の名残を修復。
なんでトイレの写真を撮ってきたのかよく分からないけど、この木製、お化粧直し台がかっこよかったからかな。
細部がとても美しい建物。
なのに地下があの廃墟具合、という、アンバランスさもすごい。