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ロンドンデザインフェスティバル designjunction
ライター渡部のほうです。

ロンドンデザインフェスティバル。本日は、designjunctionへ。http://thedesignjunction.co.uk
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1960年代に建てられた旧郵便局(区分けをする作業所)が会場。
午後に行ったら平日なのに長蛇の列でびっくり。
5階建ての建物のうち3フロアを使い、約1万1千平米のスペースに、Carl Hanson & Son、Mpdusなど有名ブランドから若手、個人デザイナーまで約200のブース、カフェやバーが入っている。
見本市としての機能だけでなく、そのまま買うことのできるブースもあるので、「この人の作品すごくいいのに今買えないのかあ」というフラストレーションがなく、かなり楽しい。
端的に言えば、ショッピングも楽しんで帰ってきた、ということなのだけど。

面白かったものをランダムに。

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何で壁撮ってるの?と言われそうだが、これも展示。
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韓国のクレジットカード会社Hyundai Card www.hyundaicard.com のデザインラボによる展示で、カードデザインのモチーフなどを壁に展示し、下のカードリーダーにカードを置くと、展示情報が印字されて出て来る、というもの。
直接消費者には関係ない会社だけれど、カードデザインの一つにブランディングがあり、約40名のデザイナーが様々なアイデアを出し、より企業に会ったカードのデザインを考えている、というアピール。
カード会社がデザインイベントで展示、ということ自体が目新しい。

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不思議な感じがした、デザイナーポートレート写真展。
デザイン関係者はもちろん知っている顔なのだけれど、先入観なく見たら普通のおじさんでありおばさんである人達のポートレート。
それとも、やっぱりデザイナーってオーラあるよねー、って見えてないといけなかったのかな。

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ロンドンをベースにする台湾人デザイナーShiKai Tsengの Poetic Lab www.poetic-lab.com のRipple。
光源の入った台の上に、ゆがみのあるガラス球がついていて、ガラス部分が自動で回るとゆらぎのある影が続く、というもの。

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プロダクトデザイン事務所、International Studioの展示。
www.international-studio.co.uk
1つ1つのランプシェードは薄くて軽そうなので、個々に展示していたらインパクトがなかったと思うのだけれど、これは量の勝利。もちろん、そのレイアウトのきれいさも含めて。

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身近にある不要物から新しいものを作ろう、という [re]design。
www.redesigndesign.org
かなり前に取材した覚えがあって、それが何年か思い出せない!
けど、ちょうどサステナブルデザインという言葉が流行始めた頃だったので、一時的なプロジェクトかな、と思っていたけれど、地道にずーっと続けている。
写真のネックレス、元は緑色のペットボトル。切って、折って、繋げて、できあがり。
Samantha Queenのアイデア。
かなり難しそうではあるけれど、実はちゃんと作り方本がある。パターンに沿って切り取って行けば大丈夫、あなたでも作れる、という『[re]craft』(£10)には25のアイデアを紹介。

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NOT ANOTHER BILL www.notanotherbill.com
毎月、郵便で小物を送ってくれる、というサービス。
送る相手は誰か友達でもいいし、自分でも。
発送元がイギリスなので、国内郵便の場合は1ヶ月£21、3ヶ月 £60、6ヶ月£110、12ヶ月£210と、比較的リーズナブルなのだけれど、日本の場合は3ヶ月£90、6ヶ月£175、12ヶ月£345と少々お高いのがネックではある、が、中に入ってくる小物のセレクトがかなりいい。
そのほとんどは、デザイナーやUndercoverなどのファッションブランドとの共同制作によるオリジナル商品、というところがミソ。
元々広告代理店のADと、金融関係に務めていた2人が始めた事業。
デザイナーの感覚と、経理感覚がくっつくと、ビジネスとしてうまくいく(はず)の例。
1ヶ月だけお試しを頼んでみたので、届くのが楽しみ。

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クラゲかわいい!と思ったら、Claesson Koivist Rune www.ckr.se
やっぱり日本人に響きやすい何かがあるのかなあ。

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COVER という雑誌の看板。糸を使ったアート作品を作っているSusanne Davies www.susannedavies.com の作品。雑誌は知らなかったけど、この看板に圧倒された人は多いと思う。

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ロンドンの地ビール、Camden Town Brewery のバー。
ロンドン地下鉄150周年記念、座席用テキスタイルを使った家具、実際に駅で使用されているタイル、地下鉄マップをモチーフにしたランプを起用。
全体のデザインはMichael Sodeau http://michaelsodeau.com によるもの。
写真を撮ろうとしたら、目の前の人がいきなり椅子を持ち上げたのでびっくりした。

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いつも素敵家具を作っているanother country www.anothercountry.com
今回は小物が増えて、アルファベット置物も。
ここの家具や小物、ホントいい感じなので(ウェブサイト見てね♡)、なんで日本に入ってこないのか不思議。
と、直球に質問してみたところ
「まだ始めて3年なので、国内からヨーロッパと徐々に広げていって、やっとアメリカ市場まで行ったところ。日本でも扱って欲しいけど、これからですね」とのこと。

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文字と言えば、monotypeがグッズを販売してました。

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で、最後も文字というか貼り紙。
階段を歩くときは「左を歩きましょう」という注意なのだけれど、まさか政治的な意味じゃないよなあ、でもイギリスだしなあ、いや、そんなことは…。とずっと考えている。
by dezagen | 2013-09-21 12:30 | 展覧会