ライター渡部のほうです。
先に宮後さんがアップしてくれた「クリエイター100人からの年賀状展 vol.8」レポート、
http://blog.excite.co.jp/dezagen/19909275/
の続きで、渡部セレクト篇。
今年は干支である蛇モチーフの使い方に目が行きました。
蛇は細長くて形が自由自在(なのかどうか、蛇にも限界はあると思いますが)ということで、
文字や縁飾りのように「線」として使ったり、
比較的簡単な形に抽象化し型抜きや折紙など立体として使ったり、
アイデアの活かしやすいモチーフだと感じました。
蛇の特徴を掴んだ作品としていいなと思った年賀状、2タイプ。
博報堂、杉山ユキさんの作品。
蛇と言えば舌。吹くとぴろーっと伸びる笛が入っています。
東泉一郎さんの作品。
イラストで勝負です。
年賀状となると大概どんな干支の動物でも、かわいいかかっこいいか、
不快感のないいいところで収めるものです。
東泉さんの蛇は、かっこいいとも言えるし怖いとも言える。
目がたくさん書いてあるのは藪や闇の中に潜んでいるイメージでしょうか。
都会に住んでいると動物の生々しさや凶暴性を忘れがちですが、
「そうだ、蛇って怖いじゃん」と、改めて気がついた次第です。