編集宮後です。
明日から21_21 DESIGN SIGTで一般公開される
「デザインあ」展の内覧会に行ってきました。
子供たちのデザイン思考を育てるNHK教育番組「デザインあ」の
展覧会と聞くだけでわくわくします。
展覧会のディレクターは同番組の総合指導を行う佐藤卓さん、
番組制作に関わる中村勇吾さん、小山田圭吾さん。
ほか8組のクリエイターが作品制作に加わり、
合計35点の作品が展示されていました。
こちらは入口に設置された「あ」ら!という作品。
「あ」のタテ棒の部分に人間が入ることで文字が完成します。
写真撮って投稿したりして、盛り上がりそう。
地下のメイン展示室の写真。
ずらっと楽しい作品が並びます。
たとえば、この作品「ちょうどいい」。
いろいろなサイズのにぎり寿司が並んでいます。
こういうの子供は大好き。絶対に大ウケするはずです。
(なぜか寿司関連作品が多かった気が...)
ほかにも自分がうごくと壁面に写った「あ」の文字も動く
インタラクティブ作品「動く「あ」」や、
自分で書いた「あ」が展示される(かもしれない)「みんなの「あ」」など
子供が自分で参加できる作品が多数展示されていました。
デザインとしての完成度を維持しつつも
子供が楽しんで体験できるというかなり高度なデザイン。
一流クリエイターが結集した「デザインあ」チーム、さすがです。
私が印象に残ったのはこれ。
ISSEY MIYAKEの本を解体した「本の解散」と
お札をレイヤーにした「お札の解散」。
どちらも岡崎智弘さんの作品。
この「〜の解散」は身近なものを解体して見せる
同番組の人気コーナーで、
「デザインあ 解散」という本も出版されています。
この「解散」という概念は、佐藤卓さんが手がけてきた
「デザインの解剖」シリーズにも通じるところがあり、
1つのものをばらして見せるおもしろさが見事に表現されていると思います。
プレス内覧会冒頭の挨拶で
この番組が実現するまで7〜8年くらいかかったとうかがいました。
それだけの年月をかけて実現された熱意に驚かされます。
展覧会自体はそうした番組裏方サイドの苦労をまったく感じさせない
子供から大人まで楽しめる内容。
「デザインは特別なものではなく、ごく日常の中に溶け込んでいます」という
佐藤さんの言葉どおり、みんなで楽しめるデザインを見せていただきました。
こういう展示がもっと増えるといいなあ。
身の回りのデザインを紹介している「これ誰がデザインしたの?」も
こういう手法で見せられないかなどといろいろ考えてしまいました。
「デザインあ」展は、六本木の21_21 DESIGN SIGHTで
明日から6月2日まで開催。
http://www.2121designsight.jp/program/design_ah/