ライター渡部のほうです、というより、今回は東京造形大学教員の渡部千春です。
現在私の仕事の8割を占める、大学のお仕事。
今週は大学の卒業制作展覧会「ZOKEI展」
www.zokei.ac.jp/campuslife/zokeiten.html
の準備、評価、展示(実際に設営は学生と業者の方々ですが)だった。
展示日1日目の今日(26日)、やっと全体の展示を見て回ることができた。
一部、自分が気になったもの(の中で写真に収められたもの)をスナップでご紹介。
まずはワタクシの担当専攻であるグラフィック専攻。
積木のようなピースで、ストーリーを見せるというもの。
すべて同じ三角形だが、表裏で色が異なり、側面にマグネットが着いているので、組み合わせでかなり色んな展開ができる。
このセットでは『注文の多い料理店』を展開、撮影したものをモニターで流していた(youtubeに出して欲しい)。
人間が動物に対して行っている酷いこと、を、ぬいぐるみというかわいらしい体裁にしたもの。
ぐえっ、ってなってる兎とアヒルがいい。
着物で出して来た生徒も。
普通のライトだとこんな柄で、
ブラックライトを当てるとこんなクラゲ柄。
大学院生の作品。
台湾の航空会社、エバー航空のリブランディング。
まだ詰めが必要だけど、これくらい爽やかな感じで飛んで欲しい、エバー。キティちゃんとかじゃなく。
こちらはテキスタイル。
グリッド上に布を断裁し、ドレスに仕立てたもの。
こちらは彫刻。
シリーズがあるんだけど、この人型が、夕暮れの寂しさと相まって、思わず。
これは、確か学内プロジェクト発表
(すいません、学校に資料忘れてきたんで、作品名とか作者とか全然メモしてません)。
素直なキャプションなんで。
絵画はものすごい幅があってびっくりした。
こんな窓枠に小さく存在。
窓枠の1つ1つにトンネルの絵が着いてた。
こちらは
文句なく素晴らしい(って、ウォーホルならそう言うんじゃないか?という予想の下)。
床の餌(今日はどら焼き、昨日はバナナだった)を取ろうとすると上から、罠が落ちてくる。
これも絵画専攻(大学院だったかな)。
こちらは、失敬、どの専攻か記憶してない…。
インスタレーションが飾ってあって、壁面にその影が出るんだけど、うまく自分のシルエットと重ねると、自分に羽根が!
ちょっとメルヘンな気分。
と、いうわけで、平面、と思われているグラフィックデザインでも絵画でも立体あり映像あり、IDでもグラフィックでも、アプローチ方法がちょっと違うけど、パッケージデザインがあったり、専攻に関わらず写真に収められないほどの大物あり気をつけないと気がつかない極小あり、素材は紙あり布あり樹脂あり(その他もうありとあらゆるもの)。
我が大学、我が職場ながら、この幅の広さに驚いた、という話でした。